「家族うがい」で乗り切る受験期のインフルエンザ

 センター試験はいよいよ1月17日に開始、同日関西の中学受験も解禁となる。受験勉強も追い込みの時期となったが、インフルエンザ対策も気を許すことができない。国立国際医療研究センターの金川修造氏は、うがいを家族全員で行うことなどを勧める。

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 センター試験はいよいよ1月17日に開始、同日関西の中学受験も解禁となる。受験勉強も追い込みの時期となったが、インフルエンザ対策も気を許すことができない。国立国際医療研究センターの金川修造氏は、ワクチン接種・手洗い・マスク・うがいを家族全員で行うことを勧める。

 名古屋で学習塾・予備校事業を展開する坪田塾の坪田信貴塾長は、インフルエンザを受験の「最後の敵」と位置付ける。長い間の努力も、本番の試験の時に、インフルエンザにかかってしまっては本来の力を発揮できない。冬場は坪田氏もインフルエンザ対策として、生徒にうつさないよう約1時間おきにうがいと手洗いを行っているという。

 インフルエンザ対策の中でも予防接種、手洗いやマスクへの意識は高まってきたと国立国際医療研究センター 国際感染症センター・トラベルクリニックの金川修造氏は話す。一方で、うがいに対する意識は手洗いほど高まっていないと懸念する。

 実施しているインフルエンザ対策を147名に聞いた調査でも同様の結果となり、「良く手洗いをする」と回答した人は55.1%と、「うがいをする」と回答した人(41.5%)を10ポイント以上上回った。加湿効果、口の中や喉の食べかすや細菌、ウイルスなどの洗い流し、除去する効果が一定の時間期待できる。インフルエンザは、発症していなくても感染力が高く、感染に気付かぬうちに周りにウイルスをまき散らしてしまう可能性があるため、「家族うがい」を習慣化することで、感染を拡大させにくくする効果があるようだ。

 また、水だけではなく、うがい薬を使用することで、殺菌効果により細菌やウイルスや菌の量を減少させることもできる。中でも、茶色が特徴的なポビドンヨードは口や喉などいった粘膜に使用できるものの中でもっとも細菌やウイルスを減少させる効果があるという研究結果もあり、効果的な感染防止対策だ。

 インフルエンザは、192か所(1道1都2府36県)の保健所地域で警報レベルを超えており、入試時期に重なるように流行のピークを迎えている(1月8日現在)。受験生のうがい、手洗いなどはもちろん、家族全員で対策をとることで、受験生の健康管理をサポートしたい。
《湯浅大資》

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