子どもの就職、資金援助が6割…保護者の意識調査

 マイナビが2月18日に発表した「就職活動に対する保護者の意識調査」によると、子どもに対して行った就職支援は「資金的な援助」が6割に上り、支援してよいと思える金額は、宿泊費を含む交通費が150,576円、衣装代や資料・備品が平均121,194円であった。

生活・健康 その他
子どもの就職活動にどの程度関心があるか
  • 子どもの就職活動にどの程度関心があるか
  • 就職支援の内容
  • 支援してよいと思える金額
  • 保護者の望む就職先
  • 保護者が希望する業界
 マイナビが2月18日に発表した「就職活動に対する保護者の意識調査」によると、子どもに対して行った就職支援は「資金的な援助」が6割に上り、支援してよいと思える金額は、宿泊費を含む交通費が150,576円、衣装代や資料・備品が平均121,194円であった。

 同調査は、イードが保有するアンケートモニターのうち、大学3年~大学卒業後2年以内の就職活動経験のある子どもを持つ保護者を対象にWebアンケートを実施し、702名(父親452名、母親250名)の回答を得た。調査の発表は2014年5月に続き、今回で2回目となる。

 子どもの就職活動にどの程度関心があるか聞いたところ、「高い関心がある」18.1%と「関心がある」51.4%の合計69.5%が関心があると回答。内訳を見ると、世帯年収の高い保護者や文系出身の保護者ほど関心が高い傾向にあった。

 子どもに対して行った就職支援は、「子どもの就活を助けるため資金的な援助をした」が58.8%でもっとも高かった。資金的な援助の詳細は、「必要なものを買うための資金を渡した」が54.3%で、「必要なものを自ら選んで買い与えた」22.2%を大きく上回った。また、「運転免許資格を取らせた」が48.9%と約半数を占めた。特に、関東・関西・東海以外の地域に住む保護者では全体より5.1ポイント高い54.0%となった。

 子どもの就職活動に支援してよいと思える金額は、「宿泊費を含む交通費」が平均150,576円、「衣装代や資料・備品」が平均121,194円。支出額は地方在住の保護者や世帯年収の高い保護者、自身が不景気の時に就職した保護者ほど高い傾向にある。

 保護者の望む就職先は、1位「経営が安定した会社」48.1%、2位「本人の能力・専門性を活かせる会社」30.6%、3位「子どもが選んだ会社ならどんな会社でもよい」26.1%。一方、学生を対象とした調査では「社風や雰囲気の良い会社」が上位に挙げられるケースが多く、保護者と学生とでギャップがあった。

 保護者が希望する業界は、「官公庁・公社・団体」20.5%、「銀行・証券」が8.4%と、安定している印象の強い業界が上位に挙げられている。「特に薦める業界はない」という意見は47.2%だった。自身が不況時に就職した親の方が「官公庁・公社・団体」「食品・農林・水産」「電力・ガス・エネルギー」など、安定しているイメージの強い業界を選ぶ傾向が見られた。

 自宅外から通学する(していた)学生の保護者に、就職後自宅に戻ってきてほしいか聞いたところ、「戻ってきてほしい」が46.1%(「戻ってきてほしい」9.8%と「どちらかといえば、戻ってきてほしい」36.3%の計)、「戻らなくてもよい」が53.8%(「戻らなくてもよい」22.6%と「どちらかといえば、戻らなくてもよい」31.2%の計)と意見が分かれた。特に娘の場合は「戻ってきてほしい」が57.7%と高く、息子の場合は40.4%で、息子と娘で差が見られた。
《工藤めぐみ》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top