東北大、超小型人工衛星「FREEDOM」に搭載するメッセージ募集

 東北大学は11月11日、超小型人工衛星「FREEDOM(フリーダム)」に搭載するメッセージを募集すると発表した。「FREEDOM」の膜展開式軌道離脱装置は、スペースデブリ(宇宙ゴミ)化を防ぐために共同開発されたもの。宇宙のゴミ問題などについてメッセージを募っている。

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FREEDOMイメージ図(放出時)
  • FREEDOMイメージ図(放出時)
  • FREEDOMイメージ図(軌道上膜展開後)
 東北大学は11月11日、超小型人工衛星「FREEDOM(フリーダム)」に搭載するメッセージを募集すると発表した。「FREEDOM」の膜展開式軌道離脱装置は、スペースデブリ(宇宙ゴミ)化を防ぐために共同開発されたもの。宇宙のゴミ問題などについてメッセージを募っている。

 「FREEDOM」は、一辺の長さが約10cmの立方体で、質量が約1.3kgの超小型人工衛星。9月に宇宙航空研究開発機構(JAXA)の公募に選定。平成28年度上期に「きぼう」日本実験棟へ輸送され、JAXAの小型衛星放出機構(J-SSOD)より放出される予定となっている。

 放出後は軌道上において1.5m四方の薄膜を展開し、宇宙空間にわずかに存在する空気抵抗を利用して軌道を離脱し、地球大気圏への早期再突入の実証試験を試みる。搭載される膜展開式軌道離脱装置は、超小型人工衛星が運用終了後に軌道上でスペースデブリとなるのを防ぐため、国連のスペースデブリ低減ガイドラインをもとに東北大学と中島田鉄工所が中心となって共同開発した。2015年12月末には、「FREEDOM」のフライトモデルが完成する予定。

 「FREEDOM」プロジェクトは、近年問題となっているスペースデブリを防止・低減し、宇宙の持続的な安全や平和利用を促進することを目的に活動している。今回の「FREEDOM」の軌道上技術実証が、宇宙ゴミ問題について認識を深めてもらう機会となることを期待し、広く一般からメッセージを募集するという。

 公募するのは、「宇宙ゴミ問題全般に関するメッセージ」「宇宙ゴミ防止・低減活動に対するメッセージ」「宇宙の安全かつ平和利用に関するメッセージ」「将来の宇宙開発への想い」のいずれか。メッセージは100字程度。メールにて専用アドレスに氏名、性別、年齢とともに送る。メッセージはデジタルデータとして、衛星に搭載される。なお、応募者の氏名は公表しないという。締切りは、11月23日午前0時。

◆「FREEDOM」搭載メッセージの募集
内容:宇宙ゴミ問題全般に関するメッセージ、宇宙ゴミ防止・低減活動に対するメッセージ、宇宙の安全かつ平和利用に関するメッセージ、将来の宇宙開発への想い
字数:100字程度
応募方法:応募者の氏名、性別、年齢とともにメールで専用アドレスに送る
締切り:11月23日午前0時
《奥山直美》

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