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【中学受験2016】運動や芸術ほか「習い事入試」登場、受験準備スタイルは複線型へ

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首都圏模試センター
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 首都圏模試センターは1月13日、「受験情報ブログ」で2016年の首都圏中学入試を解説している。「2016年は中学受験に『習い事入試』が生まれた画期的な年」として、スポーツや芸術、音楽、英会話に特化した新しいタイプの入試を「習い事入試」として取りあげている。

 「受験情報ブログ」では、2016年首都圏中学入試で「英語(選択)入試」と「適性検査(思考力・PISA)型入試」が増加していることはすでに紹介済み。今回は、「習い事入試」と称して、新しいコンセプトや形態(スタイル)の入試について解説している。

 首都圏模試センターによると、4年後の大学入試改革をはじめ、日本の教育や学力観が大きく変わろうとしている節目を迎え、中学入試の形態や主題もより多様なものになっている。

 また、現在の小学生の保護者は、わが子に多様な価値ある経験をさせてあげたいと願うことの多い世代で、幼少時からさまざまな習い事や体験をさせてあげようとする家庭が増えている。私立中高一貫校においても、習い事やスポーツに打ち込んできた子どもたちは、相当に高い潜在的能力(ポテンシャル)があり、その活動をサポートしてきた家庭にも高い教育力や意識があると、受け止めるようになってきたという。

 今春生まれた新たな入試の象徴として、首都圏模試センターが取りあげたのが、中村中学校の「ポテンシャル入試」。「教室から世界を変える」、教育改革「ZERO.1」をコンセプトとして、従来の教科型で行われる「コンピテンシー入試」に加え、芸術・スポーツ・英語などの分野で高い能力やトレーニングを受けた経験を持つ児童を対象とした「ポテンシャル入試」を実施。コンピテンシー入試でも出題形式の変更により、新たな時代に求められる力を反映しているという。

 東京立正中学校が2月1日午前に実施する「AO(スポーツ・芸術・習い事)入試」についても、「ある意味では中村中のポテンシャル入試と同様のコンセプトの新入試といえる」と指摘。独自のコース別編成で得意分野を伸ばそうとしている文京学院大学女子中学校については、「スポーツでの全国的な活躍と、今後の社会で生きる力の育成の両立も目指すことのできるニュータイプの私学」と説明している。

 このように新たな時代に求められる力を中学入試の出題や形態に反映し、多様な個性を持つ生徒を迎え入れようとする私立中高一貫校が現れたことについては、「ある意味で歴史的な転機を迎えたと解釈することもできる」と説明。従来の塾通いが必須の「単線型」の受験準備スタイルから、受験勉強と習い事やスポーツを両立するなど多様な「複線型」の受験準備スタイルを受け入れる入試に少しずつ変わってきたといえるかもしれないとしている。
《奥山直美》

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