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ICT導入で協働学習や適応学習への意欲高まる…NTT東が私立中高調査

教育ICT 先生

あなたがご自身の担当授業でICT を利用する頻度を教えてください(2015年度/2014年度)
  • あなたがご自身の担当授業でICT を利用する頻度を教えてください(2015年度/2014年度)
  • 今年度、あなたの授業で取り組んだことのある形態を教えてください(2015年度/2014年度)
  • 今年度、あなたの授業で取り組んだことのある形態を教えてください(2015年度/2014年度)
  • 今後ICTを活用してどのような授業を行いたいと考えていますか(2015年度/2014年度)
  • 今後、ご自身の担当授業において以下のどの形態を増やしていきたいと思いますか(2015年度/2014年度)
  • あなたは授業でのICT 利用にどのような効果を感じていますか(2015年度/2014年度)
  • 今後あなたが授業で活用したいと考える(もしくは既に整備を予定している)設備を教えてください(2015年度/2014年度)
 NTT東日本は、「中学・高校教員のICT利活用に関する意識調査」を行った。調査は私立中学・高校の教員を対象に、2015年11月26日から2016年1月13日の期間にアンケート用紙およびWebアンケートにて実施し、46校122件の有効回答を得た。同調査は前年度も実施されており、ICT利活用状況の把握に加え、経年変化を確認することも調査の目的としている。

 ここでは、前回(2015年3月2日から2015年3月11日の期間に、27校154名の教員を対象に調査)との比較を中心に見ていく。

◆毎回ICTを使う教員は13ポイント上昇

 授業でICTを利用する頻度については、「毎回使う」「ほぼ毎回使う」が前回の調査では27%だったのに対して、今回は40%と13ポイント上昇した。また、「使わない」は17%から9%と8ポイント減少しており、ICT活用が進んでいるようすが伺える。

◆ICTが協働学習や適応学習を促進

 今年度(2015年度/2014年度)、自身の授業で取り組んだことのある授業形態については、「一斉学習」がほぼ横ばいであるのに対し、「協働学習・アクティブラーニング」が12ポイント上昇し、「協働学習・アクティブラーニング」でのICT利用も9ポイント増加。ICTが「協働学習・アクティブラーニング」の実施を促進しているようだ。

 今後ICTを活用していきたい授業では「生徒の意見や回答を集めて、電子黒板や情報端末などで紹介したり議論させたりする授業」56%が前回同様、「学校で生徒がプレゼンテーション作成ソフトを活用しながら資料を作って発表する」は2ポイント増の53%と、協働学習・アクティブラーニングへの意向が高い。

 また、「調べ物があるときは生徒が自発的にインターネット検索を活用する」は前回の43%から55%に12ポイント上昇しており、積極的に生徒に活用させようとする意識の高まりが読み取れる。

 今後増やしたい授業形態についても「協働学習・アクティブラーニング」が「取り組みたい」で14ポイント、「ICTを利用したい」で13ポイント上昇。「適応学習・アダプティブラーニング」についても「取り組みたい」で11ポイント、「ICTを利用したい」で13ポイント上昇した。ICT整備にともない「協働学習・アクティブラーニング」や「適応学習・アダプティブラーニング」実施への意欲が高まっていることが伺える。

◆生徒の学習態度が改善

 ICT利用で感じている効果では、多い順に「授業をわかりやすく説明できるようになった」「生徒の学習態度が改善した」は今回過半数となった。このうち「生徒の学習態度が改善した」は46%から58%へと12ポイント増加。また「効果を感じていない」は4%から1%に減少している。

◆生徒1人1台情報端末への期待高まる

 今後授業で活用したい設備については「プロジェクター/大型モニター」「電子黒板」が過半数となっているのは前回同様だが、「生徒1人1台情報端末がある」が31%から53%と22ポイントの大幅増加となった。教育分野におけるタブレット市場は今後大幅に拡大することが予想されており、中学・高校においても、今後ますます整備が進むことが見込まれる。

 前回との比較では、ICT利活用が総じて進んでいることが伺える。また、ほとんどの教員がなんらかの効果を実感している結果となった。特に「協働学習・アクティブラーニング」や「適応学習・アダプティブラーニング」においてICTの利用価値が高く、生徒1人1台情報端末が整備された環境への期待の高まりがわかる調査となった。大学入試改革では、「知識・技能」の確認にとどまらず、総合的な「思考力・判断力・表現力」が問われるとされているが「大学受験における進学実績につながるICT利活用について考えたい」といった意見もあった。
《田村麻里子》

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