首都圏の学生平均家賃は5.9万、部屋探しから契約まで短期傾向

 リクルート住まいカンパニーは、2015年度賃貸契約者に見る部屋探しの実態調査(首都圏版)の結果を公表した。学生の平均家賃は5万9,329円で、物件探しから契約までに半数以上が10日未満と短期間で決めていることがわかった。

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部屋探しに利用した情報源
  • 部屋探しに利用した情報源
  • 部屋探しを始めて契約までの期間
  • 通勤・通学時間
  • 家賃が上がっても欲しい設備
 リクルート住まいカンパニーは、2015年度賃貸契約者に見る部屋探しの実態調査(首都圏版)の結果を公表した。学生の平均家賃は5万9,329円で、物件探しから契約までに半数以上が10日未満と短期間で決めていることがわかった。

 調査は、2015年度に賃貸物件を契約した人の行動実態を把握することを目的に行われた。調査地域は東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県の1都3県で、有効回答数は20歳未満~40代以上の男女636サンプル。世帯構成は、1人暮らし、学生、社会人、同居人数2人、ファミリー。

 全体で部屋探しに利用した情報源としてもっとも多かったのは、不動産が運営するサイトなどパソコンからの情報で51.4%。世帯構成別にみると、学生はパソコンサイト情報がもっとも多く50.1%で、ついで不動産会社に直接訪問、不動産会社からもらった間取りなどの資料・パンフレットで、学校の紹介は19.9%となっている。また、スマートフォンサイト・アプリを利用したのは、女性社会人がもっとも多く35.8%、一方で学生は世帯構成別でもっとも利用率が低く19.6%にとどまった。

 部屋探しを始めて契約までの期間は平均22.1日で、ここ3年でもっとも短い結果となり、8割の人が30日未満で契約をしている。学生の部屋探しから契約までの期間の平均は18.5日だが、内訳をみると契約までに「1日」がもっとも多く24.9%となり、10日未満で契約する学生は5割以上いることが分かった。

 家賃の全体平均は8万3,787円で、過去3年でもっとも高くなった。学生の平均は5万9,329円で、「5~7万円未満」がもっとも多く46.8%。ついで「5万円未満」が29.7%、「7~10万円未満」が23.5%だった。通勤・通学時間は平均35.3分で、「10分未満」が過去もっとも多い12.1%で利便性を求める人が増加している。学生の通学時間の平均は20.0分で、「20分未満」が40.1%ともっとも多く、「10分未満」も16.2%いた。通学に30分未満の部屋に住む学生は7割を超えている。

 希望するインターネット通信環境については、学生は「もともと物件についている光回線などの高速ネット通信(無料・家賃込み)」が4割弱ともっとも多く、今後の視聴意向チャンネルは、「無料(一部有料)の動画サイト(YouTube、ニコニコ動画、FC2、パンドラなど)」が7割を超えた。また全体で、家賃が上がっても欲しい設備の1位に「エアコン付き」「追い炊き機能付きの風呂」「ディンプルキーなどのピッキング対策のカギ」「TVモニター付インターフォン」などが上位を占めた。
《田中志実》

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