「中秋の名月」気になる天気、9/15夜は日本海側で期待

 9月15日は中秋の名月(十五夜)。相次いで発生している台風の影響で、当日の天気はどうなるのだろうか。中秋の名月のいわれや決め方、観察のポイントや台風14号、15号、16号最新情報も含む天気予報を紹介しよう。

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  • 2016年9月15日20時ごろ 東京の星空 (c) 国立天文台天文情報センター
  • 2001~2020年まで 満月と中秋の名月の日付対応表 画像出典:国立天文台 暦計算室 暦Wiki「中秋の名月とは」
 9月15日は中秋の名月(十五夜)。相次いで発生している台風の影響で、当日の天気はどうなるのだろうか。中秋の名月のいわれや決め方、観察のポイントや台風14号、15号、16号最新情報も含む天気予報を紹介しよう。

◆名月必ずしも満月ならず

 中秋の名月とは、明治以前の日本で使われていた暦である「太陰太陽暦」上で8月15日の夜の月のことを指す。「十五夜」とも呼ばれる。太陰太陽暦は月の満ち欠けをもとに1か月の日付を定めており、現在利用されている季節変化をもとに作られた暦、つまり太陽の動きによる「太陽暦」とは異なる。

 そのため、2016年の中秋の名月は9月15日だが、来年(2017年)の中秋の名月は10月4日。昨年(2015年)は9月27日が中秋の名月にあたる日だった。このように、太陽暦上の中秋の名月は、1年ごとに9月7日~10月8日までの間で日付が変わる。

 さらに、必ずしも中秋の名月が満月と同日になるとは限らない点にも注意したい。2016年9月の満月は9月17日午前4時5分。中秋の名月の9月15日から2日あとだ。

◆お月見文化はいつから?

 国立天文台が運営する「暦Wiki」によると、太陰太陽暦では8月15日は「7~9月(秋)の真ん中」で、「中秋」の意。農業の行事と結びつき、「芋名月」と呼ばれることもある。お月見や観月の風習は中国から9世紀ごろに伝来したとされている。お供え物はおもにお団子や餅、ススキなど。中国では、里芋を供える風習があるという。

 なお、日本では太陰太陽暦での9月13日の夜を「十三夜」と呼ぶ習慣もあり、十五夜だけではなく、その夜にもお月見をする文化もある。

◆気になる9月15日の天気、台風の影響は?

 ウェザーニューズが展開する気象情報サイト「ウェザーニュース」は、9月13日に「中秋の名月見えるかなマップ」を更新。9月15日夜に月が「バッチリ見える」地方はゼロだが、関東、四国、九州を除く多くの地域では月が見える「チャンスあり」とされている。15日は本州の南岸付近に前線が停滞し、太平洋側ほど雲が広がりやすくなるため、前線から離れた日本海側ほどお月見のチャンスがありそうだ。

 9月13日午前3時に発生した台風15号(ライ)と16号(マラカス)の影響も気になるところ。先に発生している台風14号(ムーランティ)は9月13日~14日ごろに沖縄・先島諸島に近づくとされるが、ウェザーニュースによると台風15号は「日本への影響はない」。ただし、台風16号が9月17日~19日の3連休に西日本に接近する恐れがある。停滞する秋雨前線によって台風からの湿った空気が流れ込みやすくなっているため、大雨に注意したい。

 最新の天気情報は、気象庁の天気予報やウェザーニュースで確認できる。
《佐藤亜希》

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