【インフルエンザ16-17】沖縄県で流行入り…全国的にも早いシーズン

 沖縄県でインフルエンザが流行している。那覇市や浦添市では、定点あたりの患者報告数が10人を超え、注意報を発令している。全国的には大きな流行にはまだ至っていないが、今季は例年よりも流行時期が早く、学年・学級閉鎖も増えつつある。

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那覇市のインフルエンザ報告数の直近5週の推移 (那覇市感染症週報)
  • 那覇市のインフルエンザ報告数の直近5週の推移 (那覇市感染症週報)
  • 沖縄県と那覇市のインフルエンザ型別報告の内訳 (那覇市感染症週報)
 沖縄県でインフルエンザが流行している。那覇市や浦添市では、定点あたりの患者報告数が10人を超え、注意報を発令している。全国的には大きな流行にはまだ至っていないが、今季は例年よりも流行時期が早く、学年・学級閉鎖も増えつつある。

 国立感染症研究所によると、第41週(10月10日~16日)の患者報告数は、全国で1,158人。定点あたりの患者報告数は0.24人。都道府県別では、沖縄県の7.03人が突出している。

 沖縄県以外では、広島県0.43人、茨城県0.39人、鹿児島県0.37人、福岡県0.30人など、流行の兆しの目安となる「1」を超える自治体はまだない。首都圏は、神奈川県0.27人、東京都0.24人、千葉県0.22人、埼玉県0.14人。

 那覇市では、定点あたりの患者報告数が第40週(10月3日~9日)に11.17人と注意報レベルに達し、第41週にはさらに12.42人に増加。今後、さらに大きな流行に発展する可能性が強いとして、マスク着用や手洗いなどの感染予防に努めるよう呼び掛けている。

 那覇市に隣接する浦添市でも、第41週の定点あたり患者報告数が10.43人となり、注意報を発令している。那覇市感染症週報によると、沖縄県内における第41週の患者報告数408人のうち、A型が354人を占めている。

 全国的な流行状況をみてみると、第40週0.23人、第41週0.24人と微増状態にあるほか、今季は例年よりも早い傾向にある。定点あたり患者報告数が0.2人を超える時期を比較すると、2015年より9週、2014年より5週早くなっている。

 厚生労働省によると、第41週には全国でインフルエンザによる学校閉鎖が1件、学年閉鎖が4件、学級閉鎖が6件あった。インフルエンザによる閉鎖は、9月から出始め、第41週にも神奈川県や茨城県などであった。
《奥山直美》

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