子どものファーストスマホ徹底比較&安全・便利な使いこなしのポイント

デジタル生活 小学生

しっかり設定しておけば、子ども専用のスマホで通話からメール、学習アプリまで安心して使わせられる
  • しっかり設定しておけば、子ども専用のスマホで通話からメール、学習アプリまで安心して使わせられる
  • 小さいうちからスマホに慣れている子どもたちは、スマホの操作を難なくこなす
  • 場所を指定して子どもが出入りした際にメールで連絡が届く「ジオフェンス」
  • アプリをダウンロードする場合には親の許可が必要。利用時間帯も設定できる
  • 危険な歩きスマホを検知する機能もある
  • 「TONE m15」。無料の「TONEファミリーオプション」で、子どもの居場所確認や機能制限などを利用できる
  • 子どもが通う小学校に合わせて学習できる「アプリゼミ」
  • お菓子を並べてキャラクターの動きを操作する「GLICODE」
 ネット時代の今だからこそ、安心・安全なファーストスマホを子どもに与えたい。機能制限やフィルタリング、位置情報検索といった機能をそなえ、かつ安価に運用できるお勧めの子ども向けスマホを厳選してみた。

◆スマホ時代だからこそスマホを使いこなす

 「子どもにいつから携帯電話やスマートフォンを持たせればよいか」という悩みは、親にはつきもの。家庭ごとに方針も違い、学校によってのルールも異なっているため、一概に「いつから」とは決めづらい。

 もっとも多いケースとしては、登校やお稽古などで子どもが1人で外出する機会が増える時期だ。小学校入学時など低学年では、通話先などを限定できる「キッズケータイ」を持たせることが多い。

 一方、子どもへのスマートフォンの導入はもっと遅く、小学校高学年や中学校入学以降、あるいは高校生になってからという家庭も少なくない。

 しかし、実際のところ、幼児期からほとんどの子どもがスマートフォンやタブレットを触っている。所有はしていなくても、親のスマホを借りてゲームなどを利用している子どもは非常に多い。結果として、大事なデータが消えてしまったり、気付いたら多額の課金をされていたりというトラブルも後を絶たない。

 なぜ、こういったことが起きるのか。ひとえに保護者のスマホに対する理解が甘いということがある。スマートフォンは便利な道具で、うまく使いこなせば、日常の連絡手段だけでなく、調べものや学習など、幅広く役に立つ。動画サイトを延々と見せたり、ゲームだけをやらせたりしているのは実にもったいないことなのだ。

 これからの時代、ますますスマホを持つ機会は多くなっていく。「スマホは怖いから使わせない」、または「スマホを持たせておけば、おとなしくなって時間をつぶせる」から、「スマホの機能を理解して、正しく安全に使いこなす」ことに、親の意識もシフトしていきたい。

◆安心して子どもに使わせるために親ができること

 スマホを使いこなすためには、まずその機能を知らなければならない。

 AndroidとiPhoneでは機能も異なる。ニュースでも報道されているウイルスや脅威の問題は、スマホも無関係ではない。また、トラブルが後を絶たないSNSについても、ネット上ではむやみに個人情報を明かさない、LINEなどのメッセージアプリで知らない人と連絡はとらないといった安全な使い方を親が理解し、まずは子どもに教える必要がある。

 次に、子どもの年齢に合った機器を与えることも重要だ。

 機種変更などで使わなくなった古いスマホを子ども用として与える場合、以前のアプリやクレジットカードなどの情報はすべて削除し、連絡帳の個人データなどはきちんと消しておく必要がある。また、契約が切れているWi-Fi専用機だから安心というわけではない。街や店には、無料でインターネットに繋げられるWi-Fiスポットが多数存在している。

 特に、小学生の子どもに与える機種に関しては、親が管理しやすく、導入しやすいものがお勧めだ。

◆サービス徹底比較!子どもにお勧めのスマホとは?

 携帯各社から発売されている機種の中から、子どもの「ファーストスマホ」として使いやすいものを、以下にあげてみた。

子どもにお勧めのスマホ

 このうち、ドコモの「らくらくスマートフォン3」とソフトバンクの「あんしんファミリーケータイ 204HW」はおもにシニア向けのスマホだが、機能が限定されていたり、操作性がシンプルだったりと、子どもにも使いやすい仕様になっている。

 月額の利用料金を見てみると、キッズスマホとして発売されているauの「miraie」でも月額4,000円超になり、決して安くない。格安スマホから選ぶのであれば、月額1,000円から使えるTONEモバイルがお勧めだ。「TONE m15」は親世代にも使えるフルスペックスマホだが、子ども用の制限機能が用意されており、簡単にキッズスマホに変更できる。格安スマホ、フルスペックスマホとして唯一、「全国子ども会連合会」の推奨商品に認定されている。

 一般的に、家族で通信会社をそろえる方が、「家族割り」といった特典がつくことが多いため、家族の携帯を変更する際に、一括で購入するとお得度が高い。たとえば2016年12月現在、TONEモバイルでは同一名義で複数台同時契約すると、最大半年間月額基本料が無料になるキャンペーンを行っている。携帯会社では、12月の年末や、3月の年度末などによくこうしたキャンペーンを開催しているので、店頭や公式サイトなどでチェックしておくとよい。

◆子ども向けスマホにほしい機能はこの4つ

 次に、スマホの機能面を見ていこう。

 家族との連絡用として持たせる場合、通話はもちろん、メールもできたほうが便利だ。しかし、スマホはネットもつながる分、余計なアプリをインストールしてしまったり、ゲームばかりしてしまったりといった心配もある。

【アプリ・利用時間を制限】
 そこで効力を発するのが、「アプリ制限」や「利用時間制限」の機能だ。制限機能を行うアプリを別途入れることもできるが、「TONE m15」や「miraie」であれば、あらかじめ機能として用意されているので便利だ。

【有害サイトをブロック】
 次に必要なのが、ブラウザーのフィルタリング機能だ。インターネットの有害サイトから子どもを守るためにも、スマホを子どもに渡す前に設定しておきたい。

【子どもの行動を把握】
 さらに、通学やお稽古、塾等に行くのであれば、GPSによる追跡機能は必須。「TONE m15」では、行動履歴が見られるほか、学校や塾などの設定した目的地に子どもが到着すると親にメールが届く「ジオフェンス」機能が特徴。毎朝の登校や毎週の塾通いなどで、わざわざ位置確認をしなくても、子どもの無事を簡単に確認できる点は重宝しそうだ。

【危険な歩きスマホを防止】
 移動中に気を付けたいのが「歩きスマホ」だ。ダメと言っても、ついついやってしまう歩きスマホだからこそ、日ごろの警告が必要。「TONE m15」や「miraie」には歩きスマホを感知すると警告する機能が備わっている。特に、「TONE m15」は親に「歩きスマホをした」という通知が届くため、帰宅した子どもに注意を促すことが可能だ。

◆キッズスマホにお勧めのアプリ

 スマホの利点として、自分の好きなアプリが使えることもあげられる。

 スマホにはたくさんの優秀な知育・学習アプリがそろっているが、玉石混淆ではあるので、むやみに子どもにインストールさせず、まず親が使ってみて、良いアプリかどうかを確認したほうがよいだろう。

 家族との連絡では、電話、SMSなどのメールのほか、複数で話したいのであれば、LINEのグループトークなどが便利。LINEを入れるのに抵抗がある人は、家族向けクローズドSNSの「Famm」や「wellnote」という選択肢もある。承認した家族しか参加できない専用のSNSが作れ、自由に写真やメッセージを送り合うことができる。

 学習ソフトは多数あるので、ここでは無料で使える(一部追加の課金あり)ものを紹介する。

【アプリゼミ 小学生通信教育 小1講座】
 小学校1年生向け、算数・国語・英語に対応。学校の教科書・進度に合った学習ができる。

【漢検スタート】
 日本漢字能力検定協会公式。すべての級の過去問が収録されているほか、無料の漢字能力診断もある。

【九九クエスト~ポケットモンスターバージョン~】
 ベネッセの「進研ゼミ小学講座」用アプリのポケモン版。ポケモンのキャラクターたちと楽しく九九を練習できる。

【Clear】
 勉強のノートを取り込める。他のユーザーのノートも多数公開されてるので、ノートの書き方の参考にもなる。

【GLICODE(グリコード)】
 グリコの「ポッキー」や「ビスコ」といったお菓子を使い、プログラミングの仕組みを楽しみながら学べる。

 このように漢字や計算といった教科別の学習アプリからプログラミングまで、興味に応じたアプリが利用できる。

 スマホを便利な道具として使いこなすのか、子どもが際限なく遊ぶ困った道具にしてしまうのかは、親の運用次第。安心・安全な機能を備えたスマホを選び、家族でルールを決めることが大切だ。

 子ども時代から正しい使い方を覚えておくことで、使いすぎや歩きスマホの危険性といったことを親子で学ぶ機会にもなる。低価格のスマホも登場している今、家族の新しいコミュニケーションツールにもなる子ども用の「ファーストスマホ」を検討してみよう。
《金森将司》

【注目の記事】

編集部おすすめの記事

特集

page top

旬の教育・子育て情報をお届け!(×をクリックで閉じます)