ママの味方「AsMama」甲田恵子さんが考える、親子のスマホ活用

 最近では子どもの見守り機能が充実したスマホが登場しており、そういった機能をうまく使いながら子どもにスマホを持たせているのが、「子育てシェア」を運営するAsMama(アズママ)の代表取締役社長・CEOの甲田恵子さんだ。

デジタル生活 小学生
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AsMama(アズママ)の代表取締役社長・CEOの甲田恵子さんと、お嬢さんの愛珠さん、小学5年生
  • AsMama(アズママ)の代表取締役社長・CEOの甲田恵子さんと、お嬢さんの愛珠さん、小学5年生
  • 仲良くスマホの画面に見入る甲田親子
  • スマホケースは愛珠さん自らネットで選んだお気に入り
  • AsMama(アズママ)の代表取締役社長・CEOの甲田恵子さんと、お嬢さんの愛珠さん、小学5年生
  • AsMama(アズママ)の代表取締役社長・CEOの甲田恵子さん
  • 愛珠さん、小学5年生
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 子どもにいつからスマホを持たせるか。─「小さいうちから持たせる必要はない」という考えがある一方、「平成27年通信利用動向調査の結果」によると、スマートフォン利用率は20代で91.3%にのぼり、13~19歳で78.3%、6~12歳でも32.8%と高くなっており、子どもにもスマホは急速に普及している(「平成27年通信利用動向調査の結果」総務省より)。

 最近では子どもの見守り機能が充実したスマホが登場しており、そういった機能をうまく使いながら子どもにスマホを持たせているのが、「子育てシェア」を運営するAsMama(アズママ)の代表取締役社長・CEOの甲田恵子さんだ。

 商品やサービスを共有することで成り立つ経済のしくみを「シェアリングエコノミー」といい、「子育てシェア」は日本におけるシェアリングエコノミーの先駆的存在の1つ。甲田さんのもとには子育てに関する相談も多く寄せられるという。甲田さんと小学校5年生になる愛珠さんに、スマホの利用について聞いた。

◆全国のママの強い味方「AsMama」

--「子育てシェア」はどういったサービスですか。

甲田さん:急な用事で子どものお迎えができないときや子どもを誰かにみてもらいたいとき、近所の顔見知りに一斉に呼び掛け、預かってくれた人に1時間500円のお礼を払うインターネットの仕組みです。現在、全国で4万2,000人以上の会員登録があり、解決案件数は1万件以上になります。

 シッターや一時預かりサービスを利用すると、どうしても馴染みのない人や場所に子どもを預けることになります。「子育てシェア」は友達や知り合いにも会員登録をしてもらい、顔見知りの中で都合のつく人に預かってもらうので、子どもにとってはお友達のお家に遊びに行く感覚です。

 いわゆる昔の「ご近所同士の頼り合い」なんですが、顔見知りだからこそ感じる「夜11時までなんだけど…」「いつも私ばっかりお願いして…」といった気兼ねや煩わしさを、インターネットを活用することで解消しています。登録料・手数料は一切かからず、万一のときの事故には保険が適用されます。2013年からWeb版をスタートし、2016年10月からはアプリでもご利用いただけるようになりました。

◆親の不安解決には、子どもと常に連絡を取り合える環境が理想

--今の保護者の皆さんが抱えている不安はどういったものでしょうか。

甲田さん:子どもと離れているとき、親はいつも子どもの安心安全を気にかけています。それはネットの世界、リアルな世界、どちらにおいてもです。幼ければ人の目と手が十分に行き届いているかが気になる。小学校高学年になると子どもは独りでもいられるようになりますが、何かあったときに子どもが掴める手、掛けてもらう声があるかが気になります。

 また、子どもの年齢が上がるにつれて、親だけで解決できないことが増えていきますよね。学校の先生や地域の方々、お友達から、良くも悪くもさまざまな影響を受けて育っていくことは、社会性や多様性を学ぶうえでも非常に大切なこと。しかしそれが適度な“壁”かどうかが気になります。そばで見守れなくてもせめて状況を知っていたい、と。

 そういう意味でも、子どもと常に連絡を取り合えるコミュニケーションの手段の一つとして、スマホは有用だと思います。

◆「子ども用携帯」からスマホへ

--お子さんにスマホを持たせるきっかけは何でしたか。

甲田さん:小学校入学と同時に、娘の安全を確認する手段として子ども用携帯を持たせました。登録できる発信先は3つだったので「ママ・パパ・おばあちゃん」で登録していましたが、たとえば習い事を休まなければいけないとき、出るまで電話をかけてくるんです。「先生に連絡しないと!」という娘の焦る気持ちもわかるんですが、私も会議や講演の最中で出られないことも多くて。娘の活動範囲が広がるにつれて、もう少し機能が欲しいと考えるようになりました。

 娘も4年生になった頃から「スマホが欲しい」と言い始めました。少し前から私や夫の目が届くときだけスマホを与えていたのですが、放っておくとずっとスマホをやっているんです(笑)。私のスマホが、知らないアプリだらけになったこともあり、まだまだ自分では我慢できない年齢なんだと感じました。何の制限もないと、知らない人からの電話を受けるようになっても怖いですし、何といってもスマホは料金も心配ですし、娘には「スマホはまだだめ」と言っていました。

 しかし一方では、四字熟語の意味を調べたりお料理のレシピを探したりと、スマホを活用しているようすも見ていて、「デジタルネイティブ世代なのだから、早いうちになじませたほうがいいのではないか」という思いもありました。そんなとき、スマホの便利さもありつつ、子どものスマホの利用状況が把握でき、必要に応じて機能制限がかけられる「TONEモバイル」を知りました。娘も気に入りましたし、格安で利用できることも魅力に感じ、購入を決めました。

◆デジタルネイティブ世代の高い情報消化率

--周りのお友達は、どのくらいケータイやスマホを持っていますか。

愛珠さん:クラスのお友達は、5割以上がスマホを持っています。塾のお友達は、だいたいガラケーかスマホを持っていて、ガラケーのほうが多いです。

甲田さん:持っているお友達が多いので、共通の話題にもなっているようですよ。私の世代なら「昨日のテレビ見た?」「CD買ったんだ」といった会話が、「あのアプリ使った?」「この動画面白いよ」に変わっていくんだなと、娘の話を聞きながら思っています。

--どういったときにスマホを使っていますか。

愛珠さん:友達と一緒にLINEグループでおしゃべりしたり、宿題でわからないところがあったら、写真を撮って「これわかる?」って聞いたりします。スマホは、YouTubeやGoogleがすぐに使えたり、今までできなかったことをいっぱいできるのがいいです。

甲田さん:髪の毛をいつもと違う感じでアレンジしたい、ネイルシールがうまく貼れないなど、自分で工夫したいときの参考にネットを活用しているようです。驚いたのが、アメリカの大統領選挙の際、どこの州で誰が優勢だ、と盛り上がっていました。私は5年生のときにニュースを読んでいた記憶はないのですけど(笑)。すごい情報の消化率だなと思います。

◆親子のルール作りが重要

--甲田さんのご家庭では、スマホ利用にどういうルールを決めていますか。

甲田さん:やってはいけないことは、歩きながら見ること。これは「TONEファミリー」(TONEの見守り機能)を使って制限しています。あとは、食事中に見ること、お手洗いの中に持って入ることですね。勉強しながらYouTubeを見る「ながらスマホ」もだめです。それと、姿勢も注意しています。どうしてもスマホを見ていると、姿勢が悪くなりがちなので。

 また、欲しいアプリがあったら、娘が私にリクエストしてきます。時間制限は、普段はかけていませんが、テストの前など、度が過ぎるようなときに使っています。

愛珠さん:そう。勝手にインストールしようとすると、ばれちゃうから入れられないんです(笑)。あと、黙って寄り道するのもばれちゃいます。

甲田さん:位置確認ができるので、寄り道していることがわかったら「何してんの!」とすぐに連絡します(笑)。

◆素直なうちに正しいスマホ利用を習慣化

--子どものスマホ利用について、甲田さんのお考えをお聞かせください。

甲田さん:仕事柄、保護者の方から「スマホを持たせていますか?」と聞かれることも多いのですが、私は子どもがスマホ依存症になるような使い方をさせたり、「静かにしてくれるから」といった理由で与えることには反対です。何もかもスマホで済ませればいい、というのもちょっと違うと思うんです。お子さんと「こういうルールにしようね」という話さえしっかりできれば、持たせること自体はいいと思います。

 今の子どもたちは、いずれはスマホを使う世代なので、親の言うことを素直に聞けるうちに、依存症にならない使い方を習慣化していくのも一つの方法だと思います。

 また、年齢が低いほうが親と過ごす時間も長いですから、ごく自然に「こういうことはやっちゃだめだよね」という会話ができます。悪口や愚痴を綴った投稿を見て「こういうのをママはどう思う?」と娘から聞いてくることもあります。あるときは、SNSにアップされている写真の顔をスタンプで隠しているのを見て疑問に思っていたので、「お写真を撮るのはいいけれど、勝手にいろんなところに張り付けちゃだめなんだよ」という話をしました。

◆段階的にスマホの使い方が身に付く安心安全機能

--最後に、TONEモバイルで気に入っているところはどこですか。

愛珠さん:画面が大きくて見やすいし、両手で持てるから落ちないところです。

甲田さん:親からすると、やはり「TONEファミリー」ですね。段階的にスマホの使い方を身に付けさせることができますし、キッズ専用スマホと違って、いずれ制限を解除していけるので、中学生になっても買い換える必要がないのが嬉しいです。また、常にスマホの利用状況や子どもの居場所がわかるのも安心です。現在地を確認できるほかにも、あらかじめ登録した場所に子どもが行くとメールが届きます。子どもに持たせるスマホとしては本当に優れていると思います。そして、格安スマホなのにサポートが充実しているのもすごくいいです。娘はこの前、自分で無料のコールセンターサービスに電話をかけていました。

愛珠さん:バグったので「止まっちゃったんですけどどうすればいいですか」って聞いたら教えてくれました。ママに聞いても機械音痴でわからないから、自分で電話したほうがいいと思って(笑)。

--ありがとうございました。

 子どもたちの未来のために、そしてママたちの明日のために、全力で取り組む甲田さんと、将来はAsMamaの社長になりたいという将来が楽しみな愛珠さん。スマホを持たせると家族との会話が減るイメージもあるが、親子で対話するきっかけになっているというのは興味深い。

 TONEモバイルでは、甲田さんが高く評価していた見守り機能「TONEファミリー」に加え、2016年12月からは新たにWebフィルタリング機能「あんしんインターネット」を提供。大手キャリアと同品質で有害サイトのアクセスブロックが可能になった。MVNO(格安スマホ)として初めて、大手キャリアの子ども用携帯と同様に「全国子ども会連合会」の推奨商品に認定されている。

 TONEモバイルの料金プランは、インターネット使い放題(ただし短期間の大量通信・長時間通信は制限される場合あり)、通話基本料と合わせて月額1,000円(税抜)という1プランのみのシンプルな料金体系。クリスマスや進級・進学でお子さんのスマホ購入を検討しているなら、候補に入れてみてはどうだろうか。
《柏木由美子》

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