子どもの事故防止、安全に配慮した製品を…消費者庁が注意喚起

 やけどや誤飲、転落などの事故は、保護者や子どもが注意していても起きてしまうことがあるが、事故防止のためには安全により配慮した製品を選ぶことも大切だと、消費者庁は「子ども安全メール」で呼びかけている。

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消費者庁Webサイト「子どもを安全から守る!プロジェクト」
  • 消費者庁Webサイト「子どもを安全から守る!プロジェクト」
  • Vol.332 子ども安全メール from 消費者庁(一例)
 やけどや誤飲、転落などの事故は、保護者や子どもが注意していても起きてしまうことがあるが、事故防止のためには安全により配慮した製品を選ぶことも大切だと、消費者庁は「子ども安全メール」で呼びかけている。また、「STマーク」や「PSCマーク」も紹介されている。

 「キッズデザイン賞」の取組みもその1つ。「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン」の製品などを募集し審査・表彰する同賞は、これまでに、身体にしっかり固定し子どもの落下を防ぐ抱っこひも、蒸気に触れる危険を防ぐケトルや炊飯器、歯磨き中の事故を予防する曲がる構造の歯ブラシなどが受賞している。キッズデザイン協議会のWebサイトでは、過去の受賞製品などを紹介している。

 消費者の視点を重視し、構造や材質、使い方など製品の安全性に関する認証基準に適合した製品に表示される「SG(セーフ・グッズ)マーク」は、乳幼児用ベッドや自転車用ヘルメットなど124製品が認証対象製品となっており、平成24年度時点で認証対象製品の5割程度に表示されていると推定される。

◆玩具業界策定の「STマーク」

 玩具業界が策定した玩具安全(ST)基準に適合していることを表す「STマーク」は、「安全面について注意深く作られたおもちゃ」として業界が推奨するもの。機械的安全性、可燃安全性、化学的安全性の基準で構成されており、第三者機関による適合検査に合格した製品に表示されている。

◆国の安全基準合格玩具には「PSCマーク」

 国の定めた安全基準に合格した製品には、「PSCマーク」が表示されている。第三者機関の検査が義務づけられている「特別特定製品」には、乳幼児用ベッドやライターなど4製品が指定されており、事業者はPSCマークを付けなければ、これらの製品を販売できないことになっている。たとえば、乳幼児用ベッドの場合、赤ちゃんの頭や手足が挟まれにくい構造にすることや、乳幼児が容易にスライド式の前枠を開いたり、下げたりできない構造にすることなどの基準が定められている。

 消費者庁は製品の安全表示だけでなく、どんな製品でも使用する際には取扱説明書をよく読んで、正しく安全に使用することが重要だと呼びかけている。

 「子ども安全メール from 消費者庁」の購読登録は無料。登録は消費者庁Webサイト「子どもを安全から守る!プロジェクト」から行う。消費者庁はこのほか、子ども向け商品などのリコール情報の提供や、子どもの安全に関する情報を配信している。
《外岡紘代》

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