生成AI「就活に役立つ」9割、代替されそうな職種は希望しない

 Job総研が現役大学生を対象に行った「2023年 生成AIの就活実態調査」によると、9割以上の学生が「AIは就活に役立つ」と回答したことがわかった。使用用途としては、「エントリーシートの作成」や「自己PR文の作成」という声が目立った。

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2023年 生成AIの就活実態調査
  • 2023年 生成AIの就活実態調査
  • 生成AIチャットの認知度・興味度
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  • 就活での生成AIの使用
  • 就活で生成AIを使用するもの
  • 生成AIに代替されると思う職種

 Job総研が現役大学生を対象に行った「2023年 生成AIの就活実態調査」によると、9割以上の学生が「AIは就活に役立つ」と回答したことがわかった。使用用途としては、「エントリーシートの作成」や「自己PR文の作成」という声が目立った。

 調査対象者はJobQ(ジョブキュー)サービスに登録している、全国の現役大学生。調査期間は2023年5月31日から6月5日。有効回答数は322人。調査方法はインターネット。Job総研は、キャリアや就職・転職に特化した匿名相談サービス「JobQ」を開発・運営しているライボの調査機関「Job総研」。

 調査の結果、生成AIの認知度は92.9%、「知らない」と回答した人は7.1%だった。生成AIを「知っている」人に使用した経験を聞いてみると、71.2%が「使用経験あり」と回答。「使用経験なし」は28.8%だった。また、具体的な使用目的を聞くと、「試しに使用した程度」が78.4%で最多。ついで「学校の課題提出で使用」が24.4%、「就活で使用」が15.5%、「論文の作成で使用」が4.7%だった。

 就活での使用意欲を聞くと、「使用する」「多分使用する」が合わせて41.6%。生成AIが就活で役立つと思うかを聞くと、「とても役立つと思う」「役立つと思う」「どちらかといえば役立つと思う」という回答が合わせて91.4%となった。具体的に何で使用するかを聞くと、「エントリーシートの作成」が59.7%で最多。ついで「自己PR文の作成」が50.7%だった。

 また、AIに代替されると思う職種を聞くと、「事務系」が60.9%で最多。次いで「ライター系」が43.2%、「技術職(開発・エンジニア系)」が27.6%、「管理系」が27.6%、「コンサルタント系」20.5%。これらの「代替されると思う職種」について、就活での職種選定にどのように影響するかを聞くと、「希望から外す」「多分希望から外す」があわせて61.8%となった。

 今回の調査では、全体の9割超が生成AIの存在を認知し、「学校の課題提出」や「就活」での使用経験も2割程度存在していることがわかった。今後さらにAIの発展や普及が進むことで、就活での使用率は増加すると推測できる。

《藤本ゆう子》

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