厚労省、24時間体制「就活ハラスメント悩み相談室」開設

 厚生労働省「就活ハラスメント悩み相談室」では、就職活動中やインターンシップの学生らが安心して就職活動などを続けられるよう24時間体制でメールやSNS(LINE)で相談を受け付けている。

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就活ハラスメント悩み相談室リーフレット
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 厚生労働省「就活ハラスメント悩み相談室」では、就職活動中やインターンシップの学生らが安心して就職活動などを続けられるよう24時間体制でメールやSNS(LINE)で相談を受け付けている。

 「就活ハラスメント悩み相談室」は、応募する企業やその採用担当者が優越的な立場を利用して就職活動中やインターンシップ中の学生に行うセクハラやパワハラなどのハラスメント被害に対する相談対応事業。

 2020年度の実態調査によると、就活ハラスメントの被害を受けた学生は、4人に1人。被害の内容は、「性的な冗談やからかい」40.4%、「食事やデートへの執拗な誘い」27.5%、「性的な事実関係に関する質問」26.3%。被害を受けた場面は、「インターンシップ」34.1%がもっとも多く、「企業説明会やセミナー」27.8%、「就職採用面接」19.2%、「内々定」13.7%と続いた。

 一方、就活ハラスメントへの対応には、24.7%が「何もしなかった」と回答。理由は、「何をしても解決にならないと思ったから」が47.6%と、誰にも相談することなく泣き寝入りしている現状が浮き彫りとなっている。

 就活ハラスメント悩み相談室では、携帯電話・スマートフォンなどからメールまたはSNS(LINE)で24時間365日、被害者に寄り添った迅速な相談対応を行っているという。返信は受付後3営業日以内。相談者のプライバシー、相談内容は外部に漏れることはないとしている。
 

《川端珠紀》

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