東京都のインフルエンザ「流行注意報」急速に増加

 東京都は2023年9月21日、インフルエンザの定点あたり報告数は11.37と、「流行注意報基準」である定点当たり10.0人を超え、急速に増加していることを発表した。

生活・健康 その他
都内におけるインフルエンザ患者報告数(インフルエンザ定点報告)過去5シーズン
  • 都内におけるインフルエンザ患者報告数(インフルエンザ定点報告)過去5シーズン
  • インフルエンザ様疾患の集団感染事例の報告数
  • 都内学校等におけるインフルエンザ様疾患による臨時休業(学級閉鎖等)報告状況
  • インフルエンザウイルス検出状況(感染症発生動向調査事業)
  • インフルエンザ患者の年齢層別内訳
  • インフルエンザ流行分布マップ

 東京都は2023年9月21日、インフルエンザの定点あたり報告数は11.37と、「流行注意報基準」である定点あたり10.0人を超え、急速に増加していることを発表した。

 インフルエンザは例年12月から3月にかけて流行する。しかし、2022年から2023年にかけては、散発的にインフルエンザが発生しており、流行開始の目安となる定点あたり1.0人を超える状況が続いている下で増加傾向がみられ、先週9月14日に、注意喚起を呼び掛けた。第37週(9月11日から9月17日)におけるインフルエンザの定点あたり報告数は11.37と、「流行注意報基準」である定点あたり10.0人を超え、急速に増加している。今後、さらに流行が拡大する可能性もあるため、十分な注意が必要。インフルエンザの予防、拡大防止のために、引き続き、こまめな手洗い、消毒、咳エチケット等の基本的な感染防止対策を一人ひとりが心がけてほしいとしている。

 今シーズン(2023年9月4日以降)において、都内の学校や社会福祉施設などで発生したインフルエンザ様疾患の集団感染事例は、9月17日までに273件報告されている。最多は小学校。都内学校などのインフルエンザ様疾患による臨時休業(学級閉鎖など)は207件にのぼる。

 定点あたり患者報告数が10.0人/週を超えた保健所は、都内31か所中17か所で、報告数が高い順に、中野区(20.30人)、文京区(18.29人)、八王子市(16.67人)、荒川区(16.29人)、江東区(15.71人)、多摩府中(15.70人)、多摩小平(15.41人)、世田谷(13.56人)、杉並(13.06人)、池袋(11.75人)、江戸川(11.47人)、台東(11.43人)、墨田区(11.38人)、中央区(11.00人)、南多摩(10.86人)、練馬区(10.62人)、大田区(10.38人)となっている。

 東京都では、インフルエンザ対策として、ひとりひとりの、こまめな手洗い・消毒、着用が効果的な場面でのマスク着用、休養・栄養・水分補給、咳エチケット、適度な室内加湿・換気、ワクチン接種(かかりつけ医と相談)などを呼びかけている。

《中川和佳》

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