岡山大学は2023年9月28日、2025年度（令和7年度）入学生より養護教諭特別別科と特別支援教育特別専攻科の学生募集を停止すると発表した。それぞれの教育内容は、別に創設されるコースやプログラムに継承される予定。
岡山大学の「養護教諭特別別科」は、1976年（昭和51年）に1年課程の養護教諭養成機関として設置。看護師免許取得者または取得見込み者を対象に、「養護に関する科目」および「教職に関する科目」などについて実践的に学び、課程修了と看護師の免許状取得によって、養護教諭一種免許状を取得することができる。
2025年度の学生募集停止とあわせて、岡山大学では、同年度より大学院教育学研究科教職実践専攻（教職大学院）に3年制コース（養護教諭免許状を持たない入学生対象）を創設。「養護教諭特別別科」のこれまでの教育内容は、そちらに継承することを検討しているという。
現在、岡山大学の教職大学院へ入学できるのは、教員免許状を取得（見込みを含む）している人が対象となっている。しかし、今後創設される3年制コースでは、教員免許状を持たない人を対象とし、当該コース修了によって養護教諭の専修免許を取得可能予定とのこと。
もう一方の「特別支援教育特別専攻科」は、現職教員もしくは教員資格を有する人を対象に、特別支援教育に関する優れた教育者を養成することを目的に設置。通常、修業年限1年で、特別支援学校教諭一種免許状を取得することができる。
2025年度の学生募集停止後は、おもに教育学部の教育課程を活用した特別支援学校教諭一種免許状取得のためのプログラムを開設し、そちらに継承することを検討しているという。
いずれについても、詳細は決定次第、岡山大学のWebサイトで発表するとしている。
