「さらに子供を欲しいと思わない」子育て世帯の4割超

 明治安田生命は2023年10月17日、子育てに関する調査結果を発表した。子育て世帯のうち、子供を「さらに欲しい」人は21.5%(前年比8.0ポイント減)、「さらに欲しいと思わない」人は41.2%(前年比5.8ポイント増)となった。

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子供を望む気持ちの推移
  • 子供を望む気持ちの推移
  • 男性の育休取得率・取得日数
  • 育休を取得した理由
  • 物価高により子育て費用に負担を感じているか
  • 物価高により負担を感じている子育て費用
  • 子育てにかかる費用(月額)
  • 子供を「さらに欲しい」と思えない理由

 明治安田生命は2023年10月17日、子育てに関する調査結果を発表した。子育て世帯のうち、子供を「さらに欲しい」人は21.5%(前年比8.0ポイント減)、「さらに欲しいと思わない」人は41.2%(前年比5.8ポイント増)となった。

 子育てに関するアンケート調査は、全国の0歳~6歳までの子供がいる既婚男女を対象に2023年9月5日から8日にかけてインターネットで実施。有効回答数は1,100人(うち既婚男性550人、既婚女性550人)。

 育休に係る法改正・制度改正などを通じて、男性の育休取得が促進される中、育休を取得した男性は前年の23.1%から7.7ポイントアップの30.8%と、2018年の調査開始以来、初めて3割を超える結果となった。また取得率の上昇に加え取得日数も、前年の平均30日から41日と大幅に伸展し、過去最高となった。

 育休を取得した理由を聞くと、「育児は妻だけでなく、自分も参加しないといけないと思ったから」25.0%が最多で、ついで「子供が小さいうちに育休を取得し、育児に参加したかったから」12.5%となり、男性の育児への参画意識が高まっていることがうかがえる。これらの回答をした人達の育休取得日数は平均61日と、全体の平均日数を大きく上回っている。

 物価高により子育て費用の負担が大きくなったと実感している人は、前年の85.2%から92.3%(前年比7.1ポイント増)と増加した。項目別にみると、「食費(ミルク代やベビーフード、お菓子など)」69.4%、「電気・ガス代」46.8%、「日用品(おむつ代など)」43.4%など、多くの項目で負担感がアップしている。そうした中、子育てにかかる費用は、前年から834円増の「4万133円」と、4年ぶりに月額4万円台となった。2019年10月から幼児教育・保育無償化(幼保無償化)が導入され、幼稚園・保育園代の費用は軽減されたものの、物価高による生活費の増加で幼保無償化導入前の子育て費用(2019年、4万687円)と同水準にまで増加した。

 子供を「さらに欲しい」と望む気持ちについて聞くと、子供を「さらに欲しい」と望む人は、前年(29.5%)から8.0ポイントダウンし、21.5%まで減少した。また、子供を「さらに欲しいと思わない」と回答した人は41.2%で、2018年の調査開始以来、過去最高となった。「さらに欲しいと思わない」理由として、将来の収入面への不安や、生活費、教育費などをあげた人が多かった。

 子育てに熱心だと思う男性有名人について聞いたところ、総合ランキング1位は「つるの剛士」21.5%。ついで、2位「杉浦太陽」18.9%、3位「はなわ」3.9%という結果だった。

◆2023年子育てに熱心だと思う男性有名人ランキング(総合)
1位:つるの剛士
2位:杉浦太陽
3位:はなわ
4位:大久保嘉人
5位:谷原章介
6位:長友佑都
7位:エハラマサヒロ
8位:アレックス・ラミレス
9位:賀来賢人
10位:小林よしひさ(元体操のお兄さん)

《中川和佳》

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