東京都「子供の事故防止ガイド」自転車類のケガ事例も

 東京都は2023年12月18日、公園や道路のヒヤリ・ハット調査結果をもとに「子供の事故防止ガイド」を作成した。車輪のあるスポーツ用品・遊具で起こったケガやヒヤリ・ハット事例、事故防止ポイントをカラーイラストとともにわかりやすくまとめている。

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子供の事故防止ガイド
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 東京都は2023年12月18日、公園や道路のヒヤリ・ハット調査結果をもとに「子供の事故防止ガイド」を作成した。車輪のあるスポーツ用品・遊具で起こったケガやヒヤリ・ハット事例、事故防止ポイントをカラーイラストとともにわかりやすくまとめている。

 ヒヤリ・ハットとは、ケガしそうになってヒヤリとした事例を指す。調査は、公園や道路で使用するペダルなし自動二輪遊具、キックスケーター、スケートボード、ローラースケートなど車輪のあるスポーツ用品をテーマに2022年12月にインターネットで実施した。調査対象は、首都圏の一都三県に在住で1歳から小学生以下の子供と同居する20歳以上の保護者3,000人。

 車輪付きスポーツ用品でのケガやヒヤリ・ハット経験は、44.9%が「ある」と回答。製品類別では、「自転車類」40.9%、「キックスケーター類」15.0%、「スケートボード類」11.6%、「ローラースケート類」7.5%の順に多かった。ケガをした子供のうち、医療機関を受診または入院した割合は「ローラースケート類」36.5%が最多だった。

 東京都では、調査結果に基づき、ケガやヒヤリ・ハット経験の具体的な事例、事故ポイントを「子供の事故防止ガイド」にまとめた。事例では、「石が凸凹と出ていたところがあり、バランスを崩して転倒した。額と歯を強く打ち、擦り傷と歯の変色で病院に行った(2歳)」「後ろから車が来たので、車道から歩道に上がろうとしたら、段差に引っかかって転んでしまった(7歳)」など、具体的なケースをイラスト入りで紹介している。

 事故防止のポイントについては、「製品の使用方法、使用できる場所、交通ルールを子供と一緒に確認し、適切に使用する」「使用する際は、保護具(ヘルメット・プロテクターなど)の着用が習慣となるように繰り返し伝える」「子供の成長に合わせた製品を選ぶ」などをあげている。

 「子供の事故防止ガイド」は、カラーのA4判4ページ。消費生活に関わる東京都の情報サイト「東京くらしWEB」からダウンロードできるほか、都内の消費生活センター、保育所、幼稚園、子育てひろば、国立・都立の小児病院などに送付。東京都の主催イベントなどでも配布し、都民への注意喚起に活用するとしている。

《奥山直美》

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