大阪公立大「秋入学」導入へ…国際化を推進

 大阪公立大学を運営する公立大学法人大阪は2024年2月9日、2027年度から大学院と一部の学部で「秋入学」を導入する方針を明らかにした。国際化を推進し、世界で活躍できるグローバル人材を育成することが目的。今後、学内に検討チームを設置し、秋入学制度の導入に向けて検討を開始する。

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 大阪公立大学を運営する公立大学法人大阪は2024年2月9日、2027年度から大学院と一部の学部で「秋入学」を導入する方針を明らかにした。国際化を推進し、世界で活躍できるグローバル人材を育成することが目的。今後、学内に検討チームを設置し、秋入学制度の導入に向けて検討を開始する。

 2月9日開催の大阪府と大阪市による「副首都推進本部会議」において、大学のさらなる発展に向けた第2期中期目標期間(2025~2030年度)の新たな取組みとして示された。

 大阪公立大学の秋入学は、内外から多様な人材を受け入れ、国際化を推進し、日本・世界で活躍できるグローバル人材を育成することが目的。秋入学を導入することで、世界から優秀な外国人留学生を多く招き入れ、日本人学生の海外留学・派遣を促進し、意欲ある多様な人材が切磋琢磨できる大学となることを思い描いている。

 学部では、工学部などの学部・学科で先行的に秋入学制度を実施することを検討。大学院では、すべての研究科で本格的な導入を目指すとともに、英語で学位が取得できるコースの設置も目指す。

 今後、学内に教育担当理事・副学長をリーダーとする検討チームを設置。秋入学制度の導入について検討を開始するという。

 このほか、第2期中期目標期間には、外国人研究者や外国人留学生の倍増を目標に掲げ、2024年4月に国際事務センター、2027年には住環境・宿泊施設を整備予定。200を超える海外の大学・機関との学術交流協定の締結を戦略的に強化し、「THE世界大学ランキング」では5年後に500位以内、10年後に200位以内を目指す。さらに自ら稼ぐ大学へ進化し、2030年度には外部資金200億円を目指すとしている。

《奥山直美》

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