クリエイター×子供「東京都こども基本条例」動画8本公開

 東京都は2024年2月14日、「東京都こども基本条例」の理念をわかりやすく伝えることを目的とした、計8本の動画をWebサイトに公開した。すべて都のワークショップに参加した小中高校生とプロクリエイターが共に制作。2~5分弱の短い動画で、「東京都こども基本条例」の大事なポイントを発信している。

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 東京都は2024年2月14日、「東京都こども基本条例」の理念をわかりやすく伝えることを目的とした、計8本の動画をWebサイトに公開した。すべて都のワークショップに参加した小中高校生とプロクリエイターが共に制作。2~5分弱の短い動画で、「東京都こども基本条例」の大事なポイントを発信している。

 東京都こども基本条例(以下、条例)は、すべての子供が今と将来への希望をもって伸び伸びと健やかに育っていけるよう、社会全体で子供を育む環境を整備していくことを目指して制定されたもの。子供を権利の主体として尊重し、子供の最善の利益を最優先にするという基本理念のもと、子供の安全安心、遊び場、居場所、学び、意見表明、参加、権利擁護など、多岐にわたる子供政策の基本的な視点を一元的にまとめている。

 東京都は、条例の理念を共有していくことが重要だとし、年齢や発達段階に応じて条例の内容をわかりやすく伝えるための「東京都こども基本条例プロジェクト」を2023年度に立ち上げ。ワークショップを通じて動画の制作に取り組んできた。

 動画制作には、小学生から高校生まで計21名の「こどもクリエイター」が参加。計3回のこども制作会議を通して、動画のテーマ・内容決定や登場キャラクターの作成、アテレコなど、プロクリエイターや有識者と対話を繰り返しながら完成に至ったという。

 完成した動画は、「幼児向け」「小学生向け」「中高生向け」「大人向け」の4区分でそれぞれ2本、計8本。幼児向けは、キッズ向けYouTubeチャンネルで人気の「クマーバ」とこどもクリエイターがコラボ。小学生向けは、矢部太郎とこどもクリエイターが低学年と高学年向けに2本制作。子供だから意見を言えない・聞いてもらえない、大人だけで決めたルールを子供はただ守らなくてはいけないのか、といった条例の大事な部分をテーマに子供目線で発信している。

 中高生向けの動画は、パラデル漫画家・本多修とこどもクリエイターが制作。将来やりたいことを大人に言えない子供の気持ちや、多様性に悩む子供の気持ちに寄り添うような動画となっている。大人向けは鉄拳がアニメーションを担当。大人の都合を子供に押し付けていないか、子供と目線を合わせることの大切さを伝える内容となっている。

 動画は、東京都の子供政策連携室Webサイト内、東京都こども基本条例の紹介ページからすべて見ることができる。

《畑山望》

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