千葉県教育委員会は2024年3月7日、2023年度（令和5年度）進路状況調査の結果を公表した。公立高校卒業者の大学等進学率は、前年度より1.4ポイント増の57.3％で、過去最高を更新した。一方、公立中学校等卒業者の高校等進学率は、前年度より0.2ポイント減の98.7％となった。
千葉県教育委員会は、国の「学校基本調査」の卒業者の状況調査票を補完する目的で独自に「進路状況調査」を実施している。2023年度進路状況調査は、2023年5月1日現在の県内の公立中学校、義務教育学校、高等学校の卒業者の進路状況をまとめたもの。国立・私立学校の数値は、学校基本調査の結果数値を掲載している。
2023年3月の県内公立中学校（義務教育学校を含む）卒業者総数は、前年度比83人増の4万9,509人。ピーク時（1989年の9万4,845人）の52.2％に減少している。
高校等進学者数は、前年度比15人増の4万8,877人。進学率は、前年度比0.2ポイント減の98.7％。卒業者総数に対する県内の高校などへの進学率は、前年度比1.4ポイント減の89.3％、県外の高校などへの進学率は前年度比1.4ポイント増の9.5％だった。
課程別の状況をみると、全日制の進学率は前年度比0.9ポイント減の90.4％、定時制の進学率は前年度比0.1ポイント減の1.4％、通信制の進学率は前年度比0.6ポイント増の5.0％。
就職者総数（進学兼就職者を含む）は、前年度比19人増の78人。就職率は、前年度比0.1ポイント増の0.2％。
一方、2023年3月の県内公立高校（全日制・定時制）卒業者総数は、前年度比542人減の3万821人。ピーク時（1992年の5万7,213人）の53.9％となった。大学等進学者数は、前年度比137人増の1万7,669人。進学率は、前年度比1.4ポイント増の57.3％で、過去最高を更新した。
就職者総数（進学兼就職者を含む）は、前年度比306人減の3,956人。就職率は、前年度比0.8ポイント減の12.8％だった。
