子供の写真投稿、プライバシー対策や配慮している9割以上

 うるるが運営する「えんフォト」は2024年3月6日、SNSに子供の写真を投稿したことがある未就学児の保護者を対象に実施した「子供の写真のSNS投稿に関する保護者のプライバシー保護意識調査」の結果を公表した。9割以上がプライバシー対策や配慮をしていることが判明した。

生活・健康 保護者
えんフォト、子供の写真のSNS投稿に関する保護者のプライバシー保護意識調査を実施
  • えんフォト、子供の写真のSNS投稿に関する保護者のプライバシー保護意識調査を実施
  • ご自身の子供の写真をSNS(LINEは除く)で投稿しますか?
  • ご自身の子供の写真をSNSに投稿する際にプライバシー対策や配慮をし始めたのは、子どもが何歳ごろの時ですか
  • ご自身の子供の写真をSNSに投稿する際に、事前にその親に掲載許可を得ていますか
  • ご自身の子供の写真をSNSに投稿する(していた)理由について、あてはまるものを全てお選びください
  • ご自身の子供の写真をSNSに投稿してよかったことは何ですか?

 うるるが運営する「えんフォト」は2024年3月6日、SNSに子供の写真を投稿したことがある未就学児の保護者を対象に実施した「子供の写真のSNS投稿に関する保護者のプライバシー保護意識調査」の結果を公表した。9割以上がプライバシー対策や配慮をしていることが判明した。

 自身の子供の写真をSNS(LINEは除く)で投稿するかについて質問したところ、「過去にはしていたが、現在はしていない」36.3%で3割を超える結果となった。ついで「2~3か月に1回」18.7%、「週に1回程度投稿する」14.6%となった。

 自身の子供の写真をSNSに投稿する(していた)理由については、6割(60.2%)が「家族や友達・知人に近況や成長を伝えたいため」と回答。また、「子供の成長記録として残したいため」も半数を超える54.4%であった。

 自身の子供の写真をSNSに投稿して良かったことについては、「友達・知人に子供の近況や成長を伝えることができ、コミュニケーションの機会を創出できた」59.1%となり、「祖父母やその他の家族に子どもの近況や成長を伝えることができ、コミュニケーションの機会を創出できた」32.2%よりも多く、友達や知人向けに写真を投稿していることがうかがえる結果となった。

 自身の子供の写真をSNSに投稿する際のプライバシー対策や配慮については、9割以上(91.8%)が「プライバシー対策や配慮をしている」と回答。どのようなプライバシー対策や配慮をしているのかを質問したところ、「アカウントの公開範囲を制限する」50.3%が半数を占めた。ついで、「裸や下着姿(オムツ姿含む)など肌の露出が目立つ写真は投稿しない」48.5%、「住所や所在地を特定されないように、位置情報を入れない」45.0%と続いた。

 プライバシー対策や配慮をしている理由について聞いたところ、「プライバシー対策や配慮をするのは当たり前だと思うから」56.1%が最多となった。ついで、「投稿した写真は取り消せないため(デジタルタトゥーによる子どもの将来への影響を考えて)」54.4%、「誘拐やストーカーなどの犯罪に巻き込まれる可能性があるため」53.8%、「写真を無断転載されたり、児童ポルノなどに利用されたりする危険性があるため」51.5%、「子供の肖像権やプライバシーの侵害になる可能性がある」50.9%も半数以上となった。

 プライバシー対策や配慮をしているきっかけについては、1位「子供への悪質犯罪に関するニュース」61.4%、2位「子供の写真をSNSに投稿する危険性に関する記事」52.0%と半数を超え、うるるは報道から保護者の防犯意識が高まっていると考察した。

 子供が何歳ごろから対策や配慮を開始したかについて聞いたところ、「0歳~1歳」71.3%と7割を超えた。うるるは、「赤ちゃんだからSNSに投稿しても問題ない」という考えではなく、「子供は、保護者から独立した固有の人権をもっている」ことの意識が強まっているのではないかと推察している。

 子供の友達などが写っている写真をSNSに投稿する際に、事前にその保護者に掲載許可を得ているかを質問したところ、8割以上が「掲載許可を得ている」と回答。その理由は、「子供に限らず、他人が写っている写真を投稿する前に許可を得るのは当たり前だと思うため」63.2%が最多で、 「友達などの顔が特定されトラブルに巻き込まれないようにするため」も52.6%で半数以上であった。 また、4割近くが「保護者同士の人間関係のトラブルにつながることは未然に防ぎたいため」を選択した。

《いろは》

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