7割の保護者が子供のスマホ使用に不安…明光調査

 明光ネットワークジャパンは2024年3月22日、小学4年生から中学2年生の子供をもつ保護者を対象とした「小中学生のスマホ・タブレット活用についての実態調査」を公開した。親が子供に求めるスマホ・タブレットの使用目的は「調べもの」に対し、子供は「動画視聴」であることがわかった。

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小中学生のスマホ・タブレット活用についての実態調査
  • 小中学生のスマホ・タブレット活用についての実態調査
  • 子供がスマホ・タブレット端末を使用するおもな目的
  • 子供が所有しているデジタル端末
  • 子供がスマホ・タブレット端末を使用することに不安を感じるかについて
  • どのような不安を感じるかについて
  • 2024年度より本格導入するデジタル教科書を知っているかについて
  • デジタル教科書で学ぶことについてどのように感じているか

 明光ネットワークジャパンは2024年3月22日、小学4年生から中学2年生の子供をもつ保護者を対象とした「小中学生のスマホ・タブレット活用についての実態調査」を公開した。親が子供に求めるスマホ・タブレットの使用目的は「調べもの」に対し、子供は「動画視聴」であることがわかった。

 GIGAスクール構想によりネットワーク整備が進む中、文部科学省は2024年度より、小学5年生から中学3年生の「英語」の教科書を、デジタル教科書として先行導入する方針を決めた。一方、子供がデジタル端末を自由に使うことについては、自治体などで見解が分かれているという。そこで今回、明光義塾では、子供のデジタル端末活用について、保護者の不安や悩み、期待感などを調査した。

 「小中学生のスマホ・タブレット活用についての実態調査」は、2024年3月4日から3月8日にかけて、小学4年生から中学2年生の子供をもつ全国の保護者850名を対象に、インターネットで実施した。

 スマホ・タブレット端末を所有している子供の保護者797名を対象に「スマホ・タブレット端末を使用するおもな目的」を質問した。子供の使用目的は、「動画視聴」が58.7%ともっとも多く、ついで「連絡手段」が56.6%、「ゲーム」が52.3%となった。

 一方で、親が求める使用目的では、「調べもの」が55.7%ともっとも多く、「連絡手段」が54.7%、「学習」が51.3%だった。使用目的は、子供と保護者で大きく異なる結果になった。

 「子供が所有しているデジタル端末」については「スマートフォン」が69.5%がもっとも多く、「学校のタブレット端末」が49.2%、「家庭のタブレット端末」が34.4%で続いた。

 子供がスマホ・タブレット端末を使用することに不安を感じるかについては「不安を感じる」が21.3%、「どちらかというと不安を感じる」が51.3%で、72.6%が「不安を感じる」と回答した。

 「どのような不安を感じているか」については、「スマホ・タブレット端末への依存」が44.2%、「視力の低下」が35.5%、「有害コンテンツに触れる」が25.6%とつづいた。

 2024年度より本格導入するデジタル教科書については、「知っている」が16.8%、「どちらかというと知っている」が23.3%と、40.1%が「知っている」と回答。一方で「知らない」は59.9%だった。

 子供がデジタル教科書で学ぶことについてどのように感じているかについては、73.7%が「期待している(期待しているが23.8%、どちらかというと期待しているが49.9%)」と回答した。

《宮内みりる》

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