Jストリームは4月4日、早稲田大学が運営するeラーニングシステムにおいて動画配信のためのインフラを提供すると発表した。 早稲田大学では、1999年頃よりインターネット動画配信技術を利用した「オンデマンド授業」の導入を開始しており、2003年には講義の受講や小テスト、レポートの提出まですべてネット上で行う人間科学部の「eスクール」も開設するなど、eラーニングシステムの活用に積極的に取り組んでいるという。 現在では、大学全体で年間約1,000科目でオンデマンド授業が行われているが、コンテンツの視聴環境が制限される点や、履修者数の拡大にともなう配信インフラの圧迫、配信映像の高画質化など、さまざまな課題があったという。 こうした課題の解決に向け、同大学ではJストリームが提供する動画配信インフラと、コンテンツ保護サービス「SecureCast Pro」を採用したという。同社の動画配信インフラは、国内の主なインターネットサービスプロバイダーやデータセンターを網羅した「CDN(Content Delivery Network)」を構築しており、広域負荷分散システムによりユーザー(視聴者)がもっとも安定した状態で動画を受信する環境が得られるという。 また、Windows Media DRMおよびSilverlight DRMに対応したSecureCast Proを大学のeラーニングシステムと組み合わせることで、コンテンツの著作権を保護しながら、幅広いOSやブラウザの利用者に安全に提供していくことが可能となるという。 これらのソリューションは、インターネットを通じてアプリケーションを提供するASPサービスのため、ユーザーの増加など導入後の環境の変化にも柔軟に対応していくことが可能だとしている。