口ぽかんに注意…睡眠時の呼吸方法が子どもの快活力を変える

 グラクソ・スミスクライン社は、子どもの睡眠力を判定する「睡眠力チェックテスト」を実施した。子どもの呼吸の仕方は、生活習慣や日中の快活状態、睡眠の熟睡度などに影響を与えるという。

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鼻づまりと熟睡の相関関係
  • 鼻づまりと熟睡の相関関係
  • 睡眠力判定結果
  • 鼻づまりと体格の相関関係
  • 鼻づまりと日中の眠気の相関関係
 グラクソ・スミスクライン社は、子どもの睡眠力を判定する「睡眠力チェックテスト」を実施した。子どもの呼吸の仕方は、生活習慣や日中の快活状態、睡眠の熟睡度などに影響を与えるという。

 同調査は、2012年5月29日に、睡眠時に鼻炎・鼻づまりが原因で口ぽかんになっている子どもと、そうでない鼻呼吸の子ども(5~12歳)を持つ母親618名を対象に、インターネットでのアンケートを実施した。

 テスト項目は、全部で15問で、「お子さまの体格は?」「お子さまは朝は何時に起きますか?」「朝は自分で起きますか?」などの質問に答え、結果を点数化するというもの。

 総合得点は45点満点で、40点以上Aランク:非常に良く眠れている、30~39点Bランク:まあまあ眠れている、20~29点 Cランク:あまり眠れていない、19点以下Dランク:睡眠力不合格レベルの4つに結果を分け、口ぽかんの子どもと鼻呼吸の子どもの得点差を分析した。

 各チェックテスト結果を分析すると、口ぽかんの子どもの方が、鼻呼吸の子どもよりも、生活習慣や日中の快活状態、睡眠の熟睡度などおいて、全般的に低い結果であることがわかった。

 具体的には、Aランク判定に差があり、口ぽかんの子どもは25.2%、鼻呼吸の子どもは33.3%と、口ぽかんの子どもの方が8.1%も低い結果となった。熟睡度では、鼻呼吸の子どもは「いつも熟睡できている」が84.8%、一方、口ぽかんの子どもは68.0%と、16.8%も低い。

 また、熟睡度が低いためか、口ぽかんの子どもは、午前中の体の具合も「だるく、疲れている」「ときどき元気がない」との回答が30.4%と、鼻呼吸の子どもよりも9.4%も高く、昼間に眠気を訴える口ぽかんの子どもは39.8%と4割近くに上る。

 さらに、口ぽかんの子どもの方が、イライラは8.7%、気分の落ち込みは9.4%高い結果となった。口ぽかんは、子どものメンタル面にも影響するとのこと。睡眠時の口ぽかんは、確かに子どもの日中の快活度、精神面にも影響するようだ。

 口ぽかんは、睡眠への影響だけでなく、体格や日常生活での態度、メンタル面など、子どもの大切な成長期に影響を与えるという。特に母親は、子どもの睡眠時の呼吸、寝顔を観察し、もしも口ぽかんであれば、早めに鼻呼吸に改善していく意識を持つことが大切だという。
《越後 久美子》

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