高校生の99%がネット接続機器保有、スマホは84%…総務省調べ

 高校1年生の99%がインターネット接続機器を保有しており、スマートフォン保有率は84%にのぼることが、総務省が9月3日に発表した青少年のインターネット・リテラシーに関する実態調査より明らかになった。

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保有するインターネット接続機器(複数回答)
  • 保有するインターネット接続機器(複数回答)
  • 機器別1日の平均使用時間
  • 使用時間が2時間を超える割合
  • もっともよく利用する機器別のILAS指標
  • ILAS指標(家族で話し合いをしている・していない)
 高校1年生の99%がインターネット接続機器を保有しており、スマートフォン保有率は84%にのぼることが、総務省が9月3日に発表した青少年のインターネット・リテラシーに関する実態調査より明らかになった。

 2013年度は2012年度に引き続き、全国24の公立・私立の高校にて、約3,500名の1年生相当を対象に青少年のインターネット・リテラシーを測るテストを実施。結果を集計・分析して「2013年度青少年のインターネット・リテラシー指標等」としてまとめた。

 保有するインターネット接続機器について、青少年の99%がインターネット接続機器を保有している。スマートフォンは2012年度の59%から84%と大幅に増加。一方、携帯電話・PHSは2012年度の39%から17%と大幅に減少した。

 機器別にみた1日の平均使用時間は、スマートフォン以外の携帯電話、PHS、タブレットPC、ノートPC、デスクトップPC、ゲーム機は「30分未満」の使用時間がもっとも多い。しかし、スマートフォンは「2時間以上」が56%ともっとも多く、半数を超えている。

 インターネット上の危険・脅威への対応能力やモラルに配慮しつつ、的確な情報を判断するために必要な能力を確認するテスト(ILAS)の結果について、もっともよく利用する機器別で比較したところ、PCをよく利用する青少年の正答率が一番高く、スマートフォンやゲーム機をよく利用する青少年の正答率は低い。特にスマートフォンのみ保有している青少年の正答率は低かった。

 また、家庭でインターネット上のリスクについて話し合いをしている青少年の正答率が、話し合いをしていない青少年よりいずれの分野においても正答率が高い。

 同省では、スマートフォンは手軽にインターネット接続できる一方で、リスク認識や対応能力のないまま利用しているとみられ、スマートフォンに関するリテラシーの向上が急務であるとしている。また、保護者への啓発を推進することで、家庭での話し合いを喚起していくことが重要であるという。
《工藤めぐみ》

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