東京都内でヘルパンギーナが流行、夏の感染症に注意

 東京都福祉保健局は7月17日、子どもの感染症である「ヘルパンギーナ」の患者報告数が都の警報基準を超え、大きな流行となっていると発表した。ほかにも手足口病や咽頭結膜熱(プール熱)の感染者も増加しており、感染予防を呼びかけている。

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ヘルパンギーナ患者報告数の推移
  • ヘルパンギーナ患者報告数の推移
  • 東京都におけるヘルパンギーナの発生状況
  • 夏に流行する小児の感染症
 東京都福祉保健局は7月17日、子どもの感染症である「ヘルパンギーナ」の患者報告数が都の警報基準を超え、大きな流行となっていると発表した。ほかにも手足口病や咽頭結膜熱(プール熱)の感染者も増加しており、感染予防を呼びかけている。

 発生状況について、平成26年第28週(7月7日~13日)の都内264か所の小児科定点医療機関から報告された定点あたり患者報告数(都内全体)は、ヘルパンギーナが7.13人(警報基準値は6.0人)、手足口病が1.09人(警報基準値は5.0人)、咽頭結膜熱が0.61人(警報基準値は3.0人)。ヘルパンギーナの保健所別患者報告数が警報基準値を超えたのは、31保健所中14保健所で、管内人口の合計は、東京都全体の60.0%にあたる。

 ヘルパンギーナは、エンテロウイルス(主にコクサッキーウイルス)による感染症で、毎年6月から8月にかけて流行する。患者の約95%は、6歳以下の小児(うち半数以上が2歳以下)。主な症状は、38度以上の突然の発熱、口の中にできる水ほう(小さな水ぶくれ)で、1週間程度でおさまる。

 へルパンギーナや手足口病、咽頭結膜熱はウイルスによる感染症で、主にウイルスが含まれた咳やくしゃみを吸い込んだり、手を介して口に触れたりすることで感染するという。感染を防ぐためには、こまめな手洗い、咳やくしゃみをする時には口と鼻をティッシュなどでおおう、集団生活ではタオルの共用を避けることなどに気を付けること。症状が治まった後も、患者の便の中には発症から2~4週間はウイルスが含まれているため、トイレの後やオムツを替えた後は、しっかり手洗いすることが重要という。
《工藤めぐみ》

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