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学校専用SNS「Edmodo」とは…登録者4千万人の理由

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Edmode、Webサイト
  • Edmode、Webサイト
  • 共同開発者のジェフ・オハラ氏とニック・ボーグ氏
  • 授業ごとのグループに教員がメッセージを残す(アプリ画面)
  • 教材の持ち歩きが可能(アプリ画面)
  • 生徒の学習状況を確認(アプリ画面)
  • ほかの教員と情報共有(アプリ画面)
 生徒、教員、保護者をつなぐ学校専用SNSとして「Edmodo」がロンチしたのは2008年。現在は世界中に約4,400万人のユーザーを抱え、日本では2014年9月より福岡市におけるICTを利活用した教育実証研究に導入されている。

 「Edmodo」は、授業内容や課題を生徒・教員・保護者間のみで共有できるSNS。教員が授業ごとにグループを作成し、設定された暗証コードをもつ生徒や保護者のみがアクセスできる環境が提供されることが特徴だ。

 その中では、生徒間のコミュニケーションはもちろん、教員からの情報提供や、生徒から教員への質問機能などが設けられている。保護者は授業の動向をモニタリングすることができるほか、教員とのコミュニケーションもSNSを通じて可能になる。授業参加者および保護者のみが参加できる制限付きのSNSだ。

 共同開発者のジェフ・オハラ氏とニック・ボーグ氏は開発当初、米国内におけるそれぞれの担当地域にて、生徒が学校でSNSやビデオサイトを閲覧できないようにするアクセス制限の設定を仕事にしていたという。その一方で、SNSなどを通じて人々が常につながっている通常社会の環境が、学校に足を踏み入れた途端に消えてしまうことに違和感を感じたと話す。

 教育環境における情報交換システムの欠如は生徒の学びに大きく影響すると判断したオハラ氏とボーグ氏は、セキュリティやプライバシー面を強化した学校仕様のSNSの開発に注力し、「Edmodo」をロンチした。

 教員にとって「使わなければいけないツール」ではなく、「使いたいツール」となるようデザインしたと話すオハラ氏の意向は、米国の教員の「Edmodo」に対する評価に現れている。「Edmodo」は、教員同士がコミュニティを結成できる環境を整えており、授業における教員同士のコラボレーションにつながっているという。

 生徒にとっては、学校外で日々利用するSNSと同じ感覚で「Edmodo」を利用することができるため、違和感なく学習に励むことができる。アプリ版も提供されているため、学校だけでなく、インターネット環境が整っていれば自宅や外出先でもクラスメイトと安全な環境でコミュニケーションをとることができるという。

 日本では、KDDI・KDDI研究所・福岡市教育委員会が共同で2014年9月から2015年3月まで行うICT教育実証研究に「Edmodo」が導入されている。先生と生徒の間のコミュニケーションに活用しながら、情報リテラシー教育を行うことが目的だ。

 国内での導入実績は比較的まだ少ない「Edmodo」だが、福岡市での実証研究結果および今後の展開に注目したい。
《湯浅大資》

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