NTTデータ、子どもの位置情報サービスを4/1開始

 NTTデータは4月1日より、全国の教育機関に向けた位置情報サービス「FairCast GPS+(プラス)」を提供開始する。小型GPS端末を利用し、携帯電話等を持たせることなく子どもの状況を把握できる位置情報サービスを提供する。

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FairCast GPS+全体構成イメージ
  • FairCast GPS+全体構成イメージ
  • FairCast GPS+による位置取得イメージ
 NTTデータは4月1日より、全国の教育機関に向けた位置情報サービス「FairCast GPS+(プラス)」を提供開始する。小型GPS端末を利用し、携帯電話やスマートフォンを持たせることなく子どもの状況が把握できる位置情報サービスだという。

 学校に携帯電話やスマートフォンを持ち込み、機器の操作やゲームなどをすることが授業の妨げになることから、学校での使用を問題視する声が挙がっているという。一方、保護者側としては子どもの安全確保のために離れている子どもの状況を把握しておきたいという思いから、携帯電話等を持たせているのが実態のようだ。

 そこでNTTデータは、NTTドコモの技術を活用し、携帯電話等を持たせることなく子どもの状況を把握できるよう、全国の教育機関向けに小型GPS端末を利用した位置情報サービスの提供を開始することとした。

 「FairCast GPS+」は、NTTデータの学校連絡網サービス「FairCast」とNTTドコモの法人向け位置情報サービス「かんたん位置情報サービス」を連携したサービス。小型のGPS専用端末を持った子どもの位置情報を地図上で確認できるようになるほか、学校だけでなくあらかじめ設定した任意のエリアを出入りした際、保護者は通知メールを受信することができる。

 従来の位置情報サービスは、検索回数に応じて料金が上がる「従量制」が一般的だったが、同サービスは検索回数に制限がなく、定額料金で何度でも子どもの位置情報を検索することができるという。また、小型のGPS専用端末を持つ子どもが学校や塾などの特定エリア(最小で半径50メートルの円形で設定可能)に出入りした際の情報を保護者にメールで通知することができる。

 小型のGPS専用端末はオープン価格で、そのほか月額使用料が別途必要となる。今後、NTTデータは全国の教育機関への導入を進め、2020年までに500校30万人へのサービス提供を目指す。
《工藤めぐみ》

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