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【EDIX2015】一斉・協働・遠隔学習システムで21世紀の学習をサポート…パイオニアVC

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本校と分校の遠隔学習を模擬体験
  • 本校と分校の遠隔学習を模擬体験
  • xSyncで電子黒板とタブレットなどを連携し、アクティブラーニングを実現
  • CamiApp SとxSyncを連携できるソリューションを参考出展
 パイオニアVCは5月20日に開幕した第6回教育ITソリューションEXPO(通称EDIX)で、電子黒板、タブレットをはじめとしたさまざまなデバイスからのデータを連携させる、協同学習支援プラットフォーム「xSync」を紹介している。

◆協働学習をサポートする「xSync」、新規機能の追加も

 「xSync」は、サーバーレスで、教師が電子黒板に教材を提示したり、生徒のタブレットからデータを電子黒板に転送したりといった作業が高速ででき、テンポの良いアクティブラーニングが可能になる。

 使い方は簡単。直感的に操作できる7つのメインボタンでだれでもすぐに使うことが可能。Microsoft Officeとの連携によって、PowerPointやEcxelも電子黒板や端末から直接利用できる点も便利だ。学習者用端末はマルチOS対応で、既存の機器との連動も簡単にできる。

 従来の「xSync」には、教師、生徒がそれぞれ自分の画面を送ることができる「画面配信」、複数の生徒の画面を見比べることができる「比較」の機能があったが、今回「巡回」機能が新しく加わった。これは、一定の間隔で、生徒の端末の画面が教師用PCに提示されるもので、現場の教師からのニーズを受けて付加した機能だという。教師がいちいち教室内を移動して生徒の画面を見回ったり、画面を切り替えたりする必要がないため、授業時間を有効に活用できる。

 また、従来型では「画面配信」はキャプチャした1画面ずつを配信していたが、「ファイル配信」の機能が加わったことにより、PDFやEcxelのデータをそのまま配信することができる。これによって、生徒がデータを編集できるようになり、家庭学習に利用する際にも使い勝手がよくなった。

◆コクヨ「CamiApp_S」との連携

 参考出展として、コクヨS&Tが販売する、紙のノートに書いてチェックするだけでデータ化できるデジタルノート「CamiApp S(キャミアップエス)」と「xSync」を連携できるソリューションも紹介。学校現場ではまだまだ紙を使う学習スタイルへのニーズが高く、1人1台タブレットの前段階として提案しているという。

 「CamiApp S」は、ノート本体に組み込まれたセンサーが、専用ペンの動きを認知し、それを瞬時にデジタル化する。右下隅の定位置をペンでチェックすると、電子黒板などほかのデバイスにデータが転送され、共有することができる。

◆人口減少時代の遠隔学習

 デモンストレーションでは、「xSync」とタブレット端末を活用した遠隔授業を体験した。

 人口減少の進む日本では、今後学校の統廃合は必至。しかし、学校が減ることによって、通学に何時間もかかるようになっては子どもたちの学習にも悪影響を及ぼしかねない。そこで、活用できるのが、生徒数の多い本校と、少人数の分校をつなぐ、遠隔学習システムだ。生徒数が10人に満たない分校でも、遠隔学習システムを使えば、離れた場所の本校の生徒たちと同時に学びを共有する「協同学習」が実現できる。

 「大掛かりな授業を組み立てる必要はない。たとえば実物投影機で生徒のノートを大写しにして、分校と本校で見るだけでも多様な学びが実現できる」と模擬授業を担当した同社の太田泉さんは説明する。

 これまでは遠隔学習というと、ICT活用の一例としてイベント的に見せる授業が多かった。しかしこれからは人口減少時代の現実的なソリューションの一つとして注目されるだろう。

 今後、遠隔授業の実証実験が、文部科学省主導で、全国の小中学校で行われるという。各校からの活用例が待たれる。
《石井栄子》

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