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【プログラミング教育1】なぜ注目される? 子どものプログラミング教育

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注目される子どものプログラミング学習(イメージ写真)
  • 注目される子どものプログラミング学習(イメージ写真)
  • 「Scratch(スクラッチ)」の画面
 国内外を問わず、子どものプログラミング教育が盛んに行われている。「プログラミング教育=将来はプログラマー」ということではなく、文章の読み書きや計算といった、子どものうちに身に付けるべき基礎的な能力・学力という位置付けで捉えられているのだ。

 「子どもがプログラミングを学ぶメリットは何なのか」「子どもに学ばせるとしたらどういったことから始めればいいのか」…学校および民間の取組み、有識者インタビュー、子どもに人気のプログラミングツールやサービスなど、全7回の連載で子どものプログラミング教育事情をお届けする。

 第1回の本記事では「子どものプログラミング教育が注目されている背景」を抑えておく。

◆プログラミングとは何か

 まず「プログラミング」とは何か。コンピューターを動かすための「プログラム」を作ることであり、プログラムとはコンピューターにさせたいことの手順や内容(命令)を記した指示の集まりだ。スマートフォンやインターネット上のサービス、ゲームはもちろん、駅の券売機でボタンを操作したら画面に説明が表示されお金を入れたらチケットとおつりが出てくるのも、炊飯器がスイッチ1つでおいしくご飯を炊いてくれるのも、すべてコンピューターがプログラムを実行することで実現している。

 鉄のかたまりに見える自動車も、今や多数のプログラムによって制御されるコンピューターのかたまりになったし、かつては人間の勘や経験に頼っていた金融取引や企業経営、スポーツなど、あらゆる分野でコンピューターが活躍している。

◆論理的思考力や問題解決能力を育成

 ただし、コンピューターはプログラムに書かれたとおりに動き、プログラムで指示した手順や内容が間違っていればコンピューターも誤って動作する。意図したとおりにコンピューターが動くようにプログラミングするには、最初にコンピューターに何をさせたいかを明確にしたうえで、どういった動作がどのような順番で必要かを考え、それをコンピューターが理解できる言語(プログラミング言語)で記述したプログラムを作り、それを実行してコンピューターの動きを確認する。意図したとおりに動かなければ、プログラムの問題点を見つけて修正する、といったプロセスを経る必要があり、こうした活動が子どもの論理的思考力や問題解決能力を育てるのに効果的だと言われているのだ。

 プログラミング言語は、コンピューターやその上で動くアプリ、用途などによってさまざまで、世の中のプログラミング言語はおそらく数千単位の規模で存在するだろう。プログラミング言語と聞くと、キーボードを使って呪文のように何行も入力された英数字を想像する人も多いと思われるが、マウスを使って記号や画像などを配置していくことでプログラミングできる「ビジュアルプログラミング言語」と呼ばれるタイプもある。構文を覚えたりキーボードでタイピングしたりする必要がないので、子どもの教育用プログラミング言語にはこのタイプが多い。
《柏木由美子》

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