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青少年のスマホ保有率91.5%、約半数にSNS上だけの友人…総務省が公表

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ILASの正答率
  • ILASの正答率
  • 青少年のインターネット利用状況
  • 青少年のSNS利用状況
  • スマホの長時間利用とSNSの利用時間
  • ILAS指標とアンケート結果と現状分析
 総務省は11月13日、「平成27年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等」を公表した。青少年のスマホ保有率は9割以上で、約半数はSNS上だけの友人がいることがわかった。また、勉強をする際にインターネットに利点を感じてる青少年ほど、ネットリテラシーが高い傾向にある。

 総務省では、インターネット・リテラシー向上施策の重要性に鑑み、施策を効果的に進めていくために「青少年のインターネット・リテラシーを可視化するテスト(ILAS)」を開発し、平成24年度より全国の高校1年生を対象に実施してきた。平成27年度は問題49問中9問を改修し、38都道府県75校1万3,647名を対象に実施した。平成26年度の対象は16都道府県22校・約3,700名。

 平成27年度の全問正答率は69.7%だった。大分類でみると、「不適正利用」が正答率72.6%と高く、「プライバシー・セキュリティ」は64.6%と低かった。利用料金や時間の浪費に配慮した利用はできるが、プライバシー保護やセキュリティ対策、電子商取引への対処が弱点となっている。前年度と同一問題・参加校で比較すると、総合正答率は71.0%と0.5ポイント増加した。

 青少年のスマートフォン保有率は91.5%にのぼる。インターネット利用状況をみると、スマートフォンでは1日平均利用時間が平日1~2時間、休日2~3時間がもっとも多い。PCやゲーム機など他機器の利用時間は、平日・休日ともに1時間未満が最多となっており、スマートフォンの利用時間が長いことがわかる。

 SNS利用状況では、約半数の青少年に1度も会ったことのないSNS上だけの友人がおり、18.1%は11人以上いると回答。友人の平均数は、男子よりも女子の方が多い傾向にある。もっとも利用するサービスの平日1日あたりの利用時間をみると、利用時間が長くなるにつれ、SNSが利用目的であると答えた青少年の割合が増加。1時間未満では61.1%だったが、6時間以上では82.1%にのぼった。

 フィルタリングサービスについては、7割以上の青少年が有用と考え必要性を認識しているものの、利用率は49.3%となっている。また、家庭においてスマートフォンやSNS利用に関するルールがある青少年はフィルタリング利用率が高い傾向にある。ルールがある青少年のフィルタリング利用率が56.9%であるのに対し、ルールなしでは41.6%と差があった。

 調査ではILAS指標とアンケート結果との現状分析も行っており、勉強をする際、インターネットに利点を感じている青少年はリテラシーが高い傾向にある。そのため、利用のマナーなどを啓発しつつ、より前向きに上手に利用することを促すことが大切だとしている。また、インターネットを使い始めた時に、その使い方を保護者に教わった青少年はリテラシーが高く、家庭においてインターネットの使い方を教える環境づくりが重要だという。
《黄金崎綾乃》

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