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絵本ナビ、日本初の市販絵本読み放題サービス…スゴ得でも同時スタート

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実際の読み放題サービス画面の説明を行う絵本ナビ代表取締役社長の金柿氏
  • 実際の読み放題サービス画面の説明を行う絵本ナビ代表取締役社長の金柿氏
  • 絵本読み放題サービスの対象の市販絵本を見せてもらった
  • 絵本ナビ エントランス
  • 絵本ナビ
 絵本の情報・通販サイトを運営する絵本ナビは2月2日、提供している「絵本ナビ プレミアムサービス」に日本初の新メニュー「市販絵本の読み放題」を追加する。同時に、NTTドコモ提供の「スゴ得コンテンツ」でもサービスを提供する。

 「ももたろう」や「花さかじいさん」など、著作権の失効した絵本の読み放題サービスはこれまでも国内に存在していた。しかし、現在も市販されている絵本をスマートフォン(スマホ)やタブレットで際限なく読めるサービスの提供はこれが初めて。絵本ナビ代表取締役社長の金柿秀幸氏に、読み放題サービスに込めた思いや今後の展開について聞いた。

◆利用者の声が生んだ市販絵本の読み放題

--1冊につき1度だけ全ページを試し読みできる「全ページためしよみ」をこれまで提供してきましたが、今回はさらに、絵本が読み放題になるサービスを提供されます。そのきっかけは何でしたか。

 「全ページためしよみ」サービス対象は現在1,600作品あり、一部試し読み可能な作品も含めると、6,700作品以上の絵本をWeb上で試し読みできるようになっています。年間利用者数は900万人で、利用される方から、かねがね「全ページ読める本を増やしてほしい」「1度だけでは足りない」といったお声をいただいておりました。

 絵本の試し読みサービスはもともと、口コミだけではなく実際に一度中身を見てからお子さまに本を買ってあげたい、という保護者の方の声を反映したサービスでした。そこで今度は「読み放題」を実現してみよう、と計画、実行しました。

 新しい読み放題サービスは「市販絵本の読み放題」と言います。長年にわたり読み継がれている定番のロングセラー絵本や名作のほか、若手作家による近年のヒット絵本など、市販の絵本がスマホやタブレットでいつでもどこでも、何回でも読み放題になるサービスです。

◆愛され続ける名作から新進気鋭の若手作家作品までカバー

--具体的な読み放題対象作品を教えてください。

 最近の人気作品では、ツペラツペラ(tupera tupera)作の「いろいろバス」が読み放題対象です。ロングセラー商品としては、近年再発行された「ちびくろさんぼ」(瑞雲舎)も揃えました。2週間の期間限定ですが、「バムとケロのにちようび」(島田ゆか作)も対象です。「100万回生きたねこ」で著名な、佐野洋子さんの作品も一部提供します。保護者の方も楽しめるように、大人向け絵本もラインアップに加えました。

 実は、絵本は年に1,000冊も新刊が発行されているんですよ。でも、皆さんが実際に手に取る本は「ぐりとぐら」「100万回生きたねこ」「はらぺこあおむし」のような、ロングセラー作品であることが多いと思います。

 そこで、「市販の絵本読み放題」サービスでは、長年愛されてきたベストセラーはもちろんですが、若手作家が手がける最近の作品も積極的に読み放題対象にしていきたいと考えています。

--配信する絵本の選定はどのように行いましたか。

 まずは、ご協力いただける出版社さまの本を中心に読み放題対象にしました。読み放題サービスの構想を練り始めたのがだいたい2015年の11月頃。そこから、絵本ナビとお取引のある60の出版社さま1社1社にお邪魔し、「こういったサービスを行いたいんです」と説明させていただきました。そのうち、出版社さまと作家さんの許諾がおりた作品が読み放題の対象になりました。

 もともと絵本ナビの「全ページためしよみ」サービスに賛同してくださっていた出版社さまは即、快諾してくださることが多かったです。それと、やはり絵本の世界はロングセラーが強いので、若手の作家さんは作品の電子化にも熱心です。わたし自身、作家さんとフットサルなどで交流することが多いのですが、子どもたちのために「何か新しいことをしたいね」「面白いことをしなきゃ」と熱い心を持っている方が多いんです。今回の読み放題サービスをとおして、そういった作家さんの作品が多くの方の目に触れる機会も増やしていければ嬉しいです。

◆まずは55作品からスタート、1年間で350作品を目標に

--読み放題になる絵本は今後、追加される予定はありますか。

 はい、あります。わたしは「1日1冊!」と公言していますが、それでは現場が大変でしょうから(笑)、今後はいったん、ひと月あたり20~30作品を目安に読み放題対象の絵本を追加していく予定です。できれば、早期に1,000作品を読み放題の対象とすることを目標に、1年間で350作品程度を追加していきたいですね。

 サービス開始時は、まず55作品。今後は、現在「全ページためしよみ」対象の1,600~1,700作品を優先的にスマホやタブレットで閲覧できるようにしながら、これまで電子書籍化してこなかった人気作品や名作も読み放題の対象にできるよう、出版社さんや作家さんにお話していきたいと思っています。

◆「スゴ得」でも読み放題

--読み放題サービスは、NTTドコモの「スゴ得コンテンツ」にも配信されるようですね。

 はい。絵本ナビと同時に、スゴ得コンテンツへのサービス提供も開始します。絵本ナビのプレミアムサービス会員さまはもちろんですが、さらに多くの方にご利用いただけるようにスゴ得にも「市販の絵本読み放題」のほか、絵本や児童書のニュースやコラムも配信します。また、3月からは「名作絵本ムービー見放題」も提供する予定です。

◆いつでもそばに“持ち歩ける図書館”を

--どのような方に読み放題サービスを利用してほしいですか。

 いつでもどこでも絵本が読める利点を生かして、お子さまとのお出かけの際に絵本を読みたいな、と思っている方に使ってきたいですね。読み放題サービスを利用することで、かさばる絵本を何冊も持ち歩く必要がなくなり、スマホひとつで何冊でも気軽に絵本とおでかけできるようになります。

 それから、すでにスマホやタブレットで電子絵本を読んでいる方や、図書館をよく利用している、または遠方にあるためなかなか図書館には足を運べない、という方にもぜひ利用していただきたいです。

 「市販絵本の読み放題」サービスでは、絵本をデバイスにダウンロードして読むのではなく、Web上で読む仕組みをとっています。これにより、スマホのデータ容量を圧迫することがありません。通信料はかかりますが、電子絵本の容量や貸出し上限を気にする必要がないため、いつでもどこでも、気軽に絵本を読めることが最大のメリットだと思います。

 読み放題サービスはまだ始まったばかりです。これからも、出版社さまや作家さんと協力しながら、絵本が好きなお子さまや保護者の方にとって良いサービスを提供していきたいです。

--ありがとうございました。

 「市販絵本の読み放題」サービスは、「絵本ナビ プレミアムサービス」に登録することで利用可能。プレミアムサービスはこのほか、国内外の「名作絵本ムービー見放題」や絵本レコメンドサービス「絵本コンシェル」、絵本の「人気順検索」や「送料無料・大引手数料無償」など11の特典を備える。利用料金は月額275円(税別)。

 絵本ナビは今回の読み放題サービス提供にあわせ、NTTドコモが提供するサービス「スゴ得コンテンツ」にも読み放題を含むプレミアム会員サービスを提供する。さらに、2月3日から2月18日まで、サービス開始を記念したプレゼントキャンペーンも実施する。

 ICT機器やデジタル技術の発達により、すきま時間に子どもと一緒に楽しめるアプリや知育動画が増えている昨今。今後はさらに、“持ち運べる図書館”として絵本の読み放題サービスを利用することも子どもとの時間をより有意義に過ごすための選択肢のひとつになり得そうだ。
《佐藤亜希》

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