大学生の平均収入は月9.63万円…大学生活実態調査

 リクルートキャリアの研究機関、就職みらい研究所が、大学生の生活や価値観の実態を明らかにする「大学生の実態調査2016」 を実施した。調査では、大学生の普段の活動や1か月の平均的な収入、所有するデジタル機器についての調査結果などが明らかになっている。

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大学生活での活動実施状況
  • 大学生活での活動実施状況
  • 大学の授業・ゼミ・研究室の活動日数
  • 大学の授業・ゼミ・研究室のための勉強の活動日数
  • 1か月の平均収入
  • 1か月に自由に使える金額
  • 1か月の平均収入の内訳
  • デジタル機器所有状況
  • パソコンや携帯電話・スマートフォンの利用目的
 リクルートキャリアの研究機関、就職みらい研究所が、大学生の生活や価値観の実態を明らかにする「大学生の実態調査2016」 を実施した。調査では大学生の普段の活動や1か月の平均的な収入、所有するデジタル機器についての結果などが明らかになっている。

 「大学生の実態調査2016」は、大学生の生活実態や価値観、将来のイメージなどを明らかにすることを目的に、2015年12月11日から20日、電通マクロミルインサイトが、マクロミルのモニター会員の大学生1年生から4年生を対象としてインターネットで調査したもの。有効回答数は4,000人で、各学年・男女500人ずつ、学年と男女比が均等になるように調査した。

 大学生活における活動についての調査では、「大学の授業・ゼミ・研究室」が88.6%、「趣味」が86.7%、「大学の授業・ゼミ・研究室のための勉強(予習・復習など)」が82.9%という調査結果となった。

 「大学の授業・ゼミ・研究室」の活動日数は、大学生全体では週5日以上が46.6%と半数近くで、文系・理系で比較すると文系よりも理系の方が多く、また学年別で見ると、学年が上がるにつれて減っていた。「大学の授業・ゼミ・研究室のための勉強(予習・復習など)」の活動日数については、文系・理系で比較すると文系よりも理系の方が多い傾向が見られた。

 勉強以外の活動について見ると、アルバイトは理系よりも文系の方が実施状況が高い結果となっていたほか、「部活動・サークル」と「英会話など語学の勉強」については、大学3・4年生よりも大学1・2年生の方が、実施状況が高い傾向が見られた。

 大学生の1か月の平均的な収入については「5~10万円未満」が37.6%ともっとも多く、ついで「10~15万円未満」が23.2%だった。平均収入額は96,300円で、2012年の調査結果よりも9,700円増えている。1か月に自由に使える金額を見ると、「2~4万円未満」が39.3%ともっとも多く、ついで「2万円未満」22.3%だった。平均額は34,500円で、こちらも2012年の調査結果より3,400円増えていた。

 1か月の平均収入96,300円の内訳は、「アルバイト・定職」が38,500円で、以下「奨学金」29,600円、「仕送り・小遣い」25,100円、「その他」3,000円と、「アルバイト・定職」での収入が4割近くを占めていた。

 所有しているデジタル機器についての調査では、自分専用のものとして、「スマートフォン」94.8%、ついで「ノート型パソコン」75.9%と、大学生の多くがスマートフォンやパソコンを所有しているという結果となった。「スマートフォン」の所有は2012年の調査結果と比べると、26.6ポイント増加しているのに対し「携帯電話(PHS含む)」は、34.8ポイントと大幅に減少している。

 次にパソコンや携帯電話・スマートフォンの利用目的について見ると、パソコンでは「調べもの・情報収集」が95.3%、「映像鑑賞・視聴」84.3%、「メール」81.8% と続き、携帯電話・スマートフォンの利用目的は、「メール」94.3%、「電話・チャット」93.9%、「調べもの・情報収集」93.7%だった。

 そのほかの詳しい調査結果は、リクルートキャリアのホームページで見ることができる。
《塩田純子》

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