5/31夜「スーパーマーズ」観察のヒント、赤い星が見える方角は?

 5月31日は火星が地球に最接近する「スーパーマーズ」観察チャンスの日。火星と地球が最接近するのは約2年2か月ぶり。赤い星としても知られる火星は明るいため、天候がよければ肉眼でも美しい姿を眺めることができるという。見える方角や観察のヒントを紹介する。

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火星が地球と最接近する5月31日22時のシミュレーション (c) アストロアーツ
  • 火星が地球と最接近する5月31日22時のシミュレーション (c) アストロアーツ
  • 5月中旬23時の東京の空 (c) アストロアーツ
  • 最接近時の火星と地球の位置関係(2014~2027年) (c) 国立天文台
 5月31日は火星が地球に最接近する「スーパーマーズ」観察チャンスの日。火星と地球が最接近するのは約2年2か月ぶり。赤い星としても知られる火星は明るいため、天候がよければ肉眼でも美しい姿を眺めることができるという。見える方角や、観察のヒントを紹介する。

◆スーパーマーズとは?

 地球に最接近する火星「スーパーマーズ」は、比較的大きく見えるため、肉眼でも観察しやすい。5月31日の最接近のころには、火星はマイナス2等級まで明るくなるため、同じ方角に見えるアンタレスや土星より圧倒的に目立つという。

◆スーパーマーズが輝く方角と観察のヒント

 スーパーマーズは肉眼でも見られるが、望遠鏡で観察してみると、表面のようすや模様など、より詳細に楽しむことができる。スマートフォンに天体望遠鏡などを望遠レンズ代わりに取り付けるアタッチメントなども販売されている。天体施設や観察会などに出向いて、専門家の解説を聞きながら望遠鏡で観察するのもお勧めだ。

 肝心の、スーパーマーズを観察できる方角は南東。アストロアーツによると、5月から6月は、宵のころに南東の空、深夜に南の空に3つの明るい星が見られる。このうち、もっとも明るい赤い天体が火星で、もっとも暗い赤い天体がさそり座の1等星アンタレス、残る1つが土星となる。

◆次に再接近するのは? 火星周期を知ろう

 国立天文台によると、地球のひとつ外側にある惑星である火星は、約780日(約2年2か月)の周期で地球への接近(会合)を繰り返している。5月31日の最接近時の火星と地球の距離は、7,528万キロメートル。2018年には、5,759万キロメートルまで大接近する。火星に関する情報は、国立天文台やアストロアーツのWebサイトで詳細が公開されている。
《奥山直美》

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