宇宙飛行士候補者募集の結果公表、応募は4,127名…JAXA

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2022年4月4日、月面で活躍することを想定した新たな日本人宇宙飛行士候補者の募集を締め切った。応募総数は4,127名だった。

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宇宙飛行士候補者 募集結果の年代別内訳
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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2022年4月4日、月面で活躍することを想定した新たな日本人宇宙飛行士候補者の募集を締め切った。応募総数は4,127名だった。

 月周回有人拠点「ゲートウェイ」への搭乗や、国際宇宙ステーション(ISS)等での活動を想定した宇宙飛行士候補者の募集は、2021年12月より開始され、2022年4月4日正午に締め切った。応募総数は4,127名で、これまでの最高だった2008年の前回募集時の963名と比べ、約4.3倍となった。性別の内訳は、男性3,204名(77.6%)、女性919名(22.3%)、その他4名(0.1%)。

 応募がもっとも多かった年代は30代で1,850名(44.8%)。ついで40代973名(23.6%)、20代以下811名(19.7%)、50代424名(10.3%)。60代以上は69名(1.7%)だった。

 今後は、第0次選抜の英語試験を2022年5月8日に実施。英語試験合格者のみ、一般教養試験等を5月29日に実施する。その後、2022年7月頃に1次医学検査、医学特性検査、プレゼンテーション試験等の第1次選抜、2022年10月頃に医学特性検査、面接試験(英語、資質特性、プレゼンテーション)等の第2次選抜、2023年1月~2月頃に資質特性検査、運用技量試験、面接試験(総合、英語、プレゼンテーション)等の第3次選抜が予定されている。最終選抜結果の通知は、2023年2月頃。

 宇宙飛行士候補者は、宇宙飛行士として認定された後、国際宇宙ステーション(ISS)や日本実験棟「きぼう」をはじめ、「ゲートウェイ」や月面が活動の場となることが見込まれる。

 過去の宇宙飛行士候補者募集実績として、1983年~1984年の第1回には533名の応募があり、毛利衛氏、向井千秋氏、土井隆雄氏らが選出された。第2回に若田光一氏、第3回に野口聡一氏、第4回に古川聡氏、星出彰彦氏、山崎直子氏。2008年の第5回(前回)の募集では、963名の応募があり、油井亀美也氏、大西卓哉氏、金井宣茂氏が選出された。今回の募集は約13年ぶりとなる。
《木村 薫》

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