【夏休み2023】国内旅行がコロナ前まで回復…HIS予約動向

 エイチ・アイ・エス(HIS)は2023年7月5日、「2023年夏休み旅行予約動向」を発表した。国内旅行はコロナ前の水準までほぼ回復し、海外旅行も前年比7倍の伸びをみせている。旅行ピークは、海外旅行が8月11日の「山の日」前後、国内旅行は夏休み開始直後の7月23日だという。

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 エイチ・アイ・エス(HIS)は2023年7月5日、「2023年夏休み旅行予約動向」を発表した。新型コロナウイルス5類引き下げ以降、初の繁忙期ということもあり、国内旅行はコロナ前の水準までほぼ回復し、海外旅行も前年比7倍の伸びをみせている。旅行ピークは、海外旅行が8月11日の「山の日」前後、国内旅行は夏休み開始直後の7月23日だという。

 「2023年夏休み旅行予約動向」は、HISにて夏休み期間(2023年7月21日~8月31日)の出発日で旅行(HISのツアー、ダイナミックパッケージ、航空券)を申し込んだ人を対象に旅行動向をまとめたもの。

 新型コロナウイルスが感染症法上で5類に移行し、国内の生活様式や消費行動がコロナ禍前に戻りつつある中、海外旅行は全体で前年比7倍と伸び、コロナ前の2019年比では53.4%まで回復している。平均単価は、前年比86.3%の17万8,000円。LCCの運航再開やアジア方面の予約が大きく伸びたことが低下の要因に考えられるという。

 海外旅行の旅行先ランキングは、1位「ソウル」、2位「ホノルル」、3位「台北」、4位「シンガポール」、5位「バンコク」、6位「グアム」、7位「プサン」、8位「パリ」、9位「ロンドン」、10位「ケアンズ」。1位の「ソウル」は前年より2つ順位をあげた。韓国全体では、2019年のコロナ前の水準まで急回復している。

 一方、国内旅行は全体では前年比106.8%で推移し、コロナ前の2019年と同水準になった。平均単価は、前年比109.7%の8万5,000円。

 国内旅行の旅行先ランキングは、1位「沖縄県」、2位「北海道」、3位「長崎県」、4位「大阪府」、5位「鹿児島県」、6位「福岡県」、7位「東京都」、8位「広島県」、9位「千葉県」、10位「香川県」。上位1~4位は前年と同じ並びとなっており、根強い人気がうかがえる結果となっている。

 前年から予約数が急上昇した旅行先の1位は「千葉県」。東京ディズニーランドが2023年に開業40周年を迎えたこともあり、前年比386.3%と大幅な上昇につながっている。2位は「広島県」、3位は「大分県」、4位は「熊本県」、5位は「高知県」。ランキングには含まれていないが、「愛媛県」「徳島県」も高い伸びを示しており、四国への注目度が高くなっている。

 夏の旅行ピークをみると、海外旅行は8月11日の「山の日」の前後が出国のピークとなっており、8月13日から16日のお盆を絡めた日程での予約も多い。一方、国内旅行の人気出発日は夏休み初日前後で、土日を絡めた日付で日程を組む人が多い傾向。祝日・お盆を絡めた日程が人気の海外旅行と比べ、国内旅行は比較的分散しているという。

《奥山直美》

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