長崎県教育庁は2023年12月15日、2025年度（令和7年度）長崎県公立高等学校入学者選抜制度改善の具体的内容を公表した。新入試制度は、特別選抜を2025年1月28日、一般選抜（学力検査）を2月18日・19日、チャレンジ選抜を3月12日に実施予定。具体的内容をわかりやすく記した生徒向け資料も公開している。
長崎県は、「自らの可能性を高め、自分らしさを育む」「探究的な学びを推進する」「ふるさとへの愛着や誇りを育む」の3つの高校教育の柱に基づき、現在の中学2年生が受験する2025年度公立高校入学者選抜から入試制度を改善する。
新入試制度では、現行の前期選抜と後期選抜の2回実施から、「特別選抜」「一般選抜」「チャレンジ選抜」の3回実施に変更となる。実施日は、特別選抜が2025年1月28日、一般選抜（学力検査）が2月18日・19日、チャレンジ選抜が3月12日を予定。
特別選抜は、全募集定員の15％以内（1学年2学級以下の高校は15名まで）の範囲で各高校が定める。自己推薦の定員は、特別選抜による定員の3分の2を超えないものとする。選抜方法は、調査書・自己推薦書・個人面接またはプレゼンテーションにより実施し、学力検査は実施しない。
一般選抜は、全募集定員から特別選抜の合格者数を減じた数を募集。選抜方法は、5教科の学力検査・調査書・面接により選抜する。学力検査問題は、基礎的・基本的な問題を中心に思考力・判断力・表現力を検査できるような問題を出題。そのうち日常生活・社会問題などと関連した探究的な学びの要素を取り入れた問題を全体の2割程度含む。また、出題範囲は中学校修了程度のうち一部を除く。
チャレンジ選抜は、島原や対馬、壱岐など、おもに離島・半島の少人数教育実施校33校で実施予定。一般選抜の結果、定員が充足している場合にはチャレンジ選抜は行われない。
長崎県Webサイトでは、令和7年度長崎県公立高等学校入学者選抜制度改善の具体的内容、生徒向け資料（具体的内容）に加え、学力検査問題例および解答例公開資料を公開している。
