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※本信は、ユニセフ本部の発信情報を元に、日本ユニセフ協会が作成・配信しています。
※原文は http://www.unicef.org/media/media_81281.html でご覧いただけます。
※画像・映像は、http://uni.cf/1Eh6Z8J よりダウンロードいただけます
【2015年3月15日 スヴァ(フィジー)発】
サイクロン・パムの直撃を受けた太平洋諸島のバヌアツで、多くの子どもたちが緊急の
支援を必要としています。
ユニセフ太平洋事務所副代表 イサベル・オースティンは、「バヌアツでは、およそ6万人
の子どもたちが被災しました。ユニセフは、子どもたちの保健、栄養、安全、学校そして
災害からの回復に関して、懸念しています」と述べています。
勢力の強さが5段階で最大の「カテゴリー5」に発達したサイクロンは、3月13日(金)の夜
から翌14日(土)の朝にかけてバヌアツで猛威を振るい、子どもたちは大きな危険に晒され
ました。
サイクロンが直撃した首都ポートビラにいたユニセフ職員のアリス・クレメンツ(Alice
Clements)は、「この世が終わるのではないかと思いました。信じられないほどの強い風
が吹き、屋根ははぎとられ、家々は破壊され、学校や病院も被害を受けました。
数えきれないほどの家庭が引き裂かれ、コミュニティは廃墟となってしまいました」と
直撃時の様子を語ります。
[画像2: http://prtimes.jp/i/5176/431/resize/d5176-431-587560-1.jpg ]
バヌアツのいたるところで、安全な飲み水やトイレなどが使えなくなっています。避難所
となっている場所でも同様の状況であるため、汚れた水に起因する病気や、生き物が媒介
する病気の発生リスクが非常に高くなっています。ユニセフは、パートナー団体と共に
バヌアツ政府を支援し、水を運ぶ容器、浄水剤、石けん、仮設トイレなどの支援物資を
提供しています。
ユニセフは、また、主要な社会サービスへの影響についても、調査を開始しました。
幼稚園、小学校、中学校などの施設は、被害を受けているか避難所として使用されている
ため、少なくとも7万人の子どもたちが教育を受けられない事態に陥っています。
ユニセフは、子どもたちとその家族を支援するため、避難所で、子どもの保護、教育、
保健サービスの支援活動を展開しています。
また、バヌアツは予防接種率*が低く、今月のはじめにははしかの流行が確認されていた
ため、ユニセフはWHO(世界保健機関)と共同で、はしか予防のための緊急対応を行って
います。ユニセフのチームは、緊急用の備蓄燃料を使ってワクチンのための冷蔵倉庫を
復旧し、子どもたちに命を守る予防接種を行う体制を整えています。
*バヌアツのはしかの予防接種率はわずか52%(世界の平均は84%)
ユニセフはまた、同様にサイクロンの被害を受けているツバルやソロモン諸島での支援
活動も進めています。
* * *
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■ ユニセフの活動 ■
首都ポートビラがあるエファテ島では、建物の9割が被害を受けていると推定され、現在
島内28カ所の学校が避難所となっています。またトーバ州、ぺナマ州でも6つの学校が
避難所となり、2,000人以上が避難をしています。それ以外の学校は被害が大きく、学校
再開のための仮設教室の設置が急がれています。ユニセフは、すでに仮設教室用のテント、
学用品セット、幼児のためのおもちゃなどを準備し、追加の資材も手配しています。
ユニセフは、教育のほか、保健・栄養、水と衛生、子どもの保護の分野で、人道支援の
中心的な役割を担います。状況を把握するための緊急調査がこの週末に行われましたが、
遠隔地も含めたより詳細な調査結果が、今週後半には明らかになる予定です。
現在、東アジア・太平洋諸国地域事務所(バンコク)の緊急支援専門官である日本人職員
が1人、フィジー事務所を拠点に活動を開始しています。
* * *
日本ユニセフ協会は、バヌアツのサイクロン被害に対応するユニセフの活動を支える緊急
募金を受け付けています。報道関係の皆様におかれましては、ユニセフ『自然災害緊急
募金』の告知にご協力いただけますよう、お願いいたします。
■□ 自然災害緊急募金 □■
郵便局(ゆうちょ銀行) 振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会
*通信欄に「自然災害緊急募金」と明記願います。
*窓口での振り込みの場合は、送金手数料が免除されます。
*公益財団法人 日本ユニセフ協会への寄付金には、特定公益増進法人への寄付として、
所得税、相続税、法人税の税制上の優遇措置があります。また一部の自治体では、
個人住民税の寄付金控除の対象となります。
* * *
■お問い合わせ
(公財)日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016 FAX : 03-5789-2036 jcuinfo@unicef.or.jp
または
Rose Foley, ユニセフ・ニューヨーク tel: +1917 340 2582, rfoley@unicef.org
Najwa Mekki, ユニセフ・ニューヨーク tel: +1917 209 1804, nmekki@unicef.org
Alice Clements, ユニセフ・バヌアツ, tel: +678 546 7132, aclements@unicef.org,
Donna Hoerder, tel: +679 3236 100 dhoerder@unicef.org
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのため
に活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会の
ひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動
の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)
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