超貴重!生きた化石 深海の希少種「ラブカの受精卵」展示開始



『横浜・八景島シーパラダイス』の「アクアミュージアム」(水族館)では、「生きた化石」といわれている非常に希少な深海性のサメ「ラブカ」の受精卵を2016年4月26日(水)より展示しております。
[画像: http://prtimes.jp/i/11571/92/resize/d11571-92-188848-1.jpeg ]

「ラブカ」は捕獲例が少なく、水族館で生きた状態で展示されることも稀で、『横浜・八景島シーパラダイス』でも3例しかありません。
そんな希少種である「ラブカ」の受精卵は、20年間水族館で働く飼育員ですら見たことのないほど超貴重です。
2016年2月末に水深270m付近に仕掛けられた刺し網に掛かったメスの「ラブカ」を搬入しましたが、残念ながら個体は3日間で死亡しました。腹部に膨らみがあり妊娠している可能性があったため、死亡確認後、触診、レントゲン、エコーによる検査ののち、解剖した結果、成熟卵4個、未成熟卵を多数確認しました。
成熟卵は、それぞれガラス製球状水槽に1卵ずつ収容し、観察をつづけてまいりました。現在は、発生が進んで、仔魚は2cmほどに成長し、生きる姿を展示しております。
本日からゴールデンウィークを迎えた『横浜・八景島シーパラダイス』で、「卵殻の中で動く仔魚の貴重な姿(深海生物の知られざる生態)」を是非ご覧ください。


ラブカ
学 名:Chlamydoselachus anguineus
英 名:Frilled shark
分 類:ラブカ目 ラブカ科
分布域:深海性(水深1300m)。全世界の深海。
体 長:全長約2m
特 徴:他のサメの鰓孔の数が5対なのに対し、本種は6対ある。 原始的なサメの特徴を残していることから「生きた化石」と呼ばれている。
希少な種で比較的の深い海域に生息しているため、詳しい生態が知られていない。
普段の動きは緩慢でウナギのように体を波打たせて遊泳するが、遊泳速度は極めて遅い。胎生であり、約2年という非常に長い妊娠期間の後、大きく成長した幼魚を産むといわれている。

※現在、『横浜・八景島シーパラダイスで「ラブカ」の生態展示は行っておりません。

プレスリリース提供:PR TIMES
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