
TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPAN株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:齊藤 昌典、以下 TOPPAN)は、製造時のCO2排出量や残留溶剤を削減できる「水性フレキソ印刷」で、耐光性のあるインキを使用したパッケージを開発しました。本製品は花王株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 社長執行役員:長谷部 佳宏、以下 花王)の衣料用洗剤「アタックZEROパーフェクトスティック 部屋干し」の外装に2025年3月より採用されます。
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衣料用洗剤「アタックZEROパーフェクトスティック 部屋干し」
水性フレキソ印刷は、溶剤をほとんど含まない水性インキを使用することで、油性グラビア印刷と比べてVOC※1の排出量を削減でき、CO2排出量の削減が可能です。TOPPANグループ連携によって水性フレキソ印刷で使用可能な耐光性のあるインキを開発しました。水性フレキソ印刷の採用により、油性グラビア印刷を使用した場合と比べて、パッケージのCO2排出量を約7%削減※2することが可能です。
■ 開発の背景
持続可能な社会の実現に向けた世界的な機運の高まりを受け、環境負荷を低減するパッケージに注目が集まっています。特にCO2排出量の削減に関しては各企業がKPIを設定して取り組む中、その削減に向けた取り組みとして、フィルムパッケージにおけるプラスチック使用量の削減や包装材料の変更などが行われています。しかし、内容物の保護などの機能性の観点から、現状の材質構成からの変更が難しい場合がありました。今回、従来の油性グラビア印刷を水性フレキソ印刷に印刷方式を変更することで、材質構成を変更することなく、CO2排出量を削減することが可能となりました。
TOPPANは中期経営計画の目指す姿を「Digital & Sustainable Transformation」とし、循環型社会実現への貢献を目指してパッケージ事業におけるさまざまなリサイクル関連技術の開発をすすめています。また、2023年10月より、パッケージを起点としたTOPPANグループのサステナブルブランドとして「SMARTS(TM)(スマーツ)」を立ち上げました。パッケージで培った技術・ノウハウに、マーケティング・DX・BPOなどのリソースを掛け合わせ、バリューチェーンに沿った最適な選択肢を提供しています。
TOPPANは、今後水性フレキソ印刷を始めとした、より、環境に配慮した生産方式を積極的に活用・展開していくことで、現状からの材質構成の変更が困難な場合においても、環境負荷を低減したパッケージを実現することが出来る新たなアプローチをご提供していきます。
■ 衣料用洗剤「アタックZEROパーフェクトスティック」
・製品名
「アタックZEROパーフェクトスティック 部屋干し」
■ 水性フレキソ印刷の特長
溶剤をほとんど含まない水性インキを使用することで、油性グラビア印刷と比べてVOCの排出量を削減でき、CO2排出量を削減することが可能です。
・耐光性を有した水性インキ
TOPPANグループで独自のインキを開発したことで、経時による退色の抑制が可能となります。
流通のライフサイクルが長い製品においても、パッケージの印刷表現をより長く保持することができます。
・特色を使用しないプロセス色だけでも美しい印刷表現が可能
パッケージのグラビア印刷ではパッケージ商品を美しく表現するため特色を使用した多色での印刷を行っていました。TOPPANの水性フレキソ印刷では、見当精度に優れる特性を活かして、「特色」を使用せずに全ての色を再現することに取り組んでいます。
■TOPPANグループのサステナブルブランド「SMARTS(TM)」について
・サステナブルな未来に、スマートな選択を
「SMARTS(TM)」は、パッケージを起点としたTOPPANグループのサステナブルブランドです。パッケージで培った技術・ノウハウに、マーケティング・DX・BPOなどのリソースを掛け合わせ、バリューチェーンに沿った最適な選択肢を提供します。TOPPANは、「SMARTS(TM)」が持つ多彩なソリューションで、ステークホルダーの皆さまとともに持続可能な社会の実現に貢献します。
URL:https://www.toppan.com/ja/living-industry/packaging/sustainability/
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/33034/1618/33034-1618-cdf817b74620453b82d3903f7ff91a14-392x392.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
※1 VOC
Volatile Organic Compoundsの略称で、大気中で気体となる揮発性有機化合物。
※2 当社算定。油性グラビア印刷の場合と、水性フレキソ印刷の場合の比較。CO2排出量の算定範囲はパッケージの製造に関わる1.原料の調達・製造、2.製造、3.輸送、4.リサイクル・廃棄。
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以 上
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