国際パラリンピック委員会公認教材『I’mPOSSIBLE(アイムポッシブル)』日本版、アニメーション教材の第二弾を公開

パリ2024パラリンピック金メダリストの木村選手、倉橋選手のインタビュー映像も!



国際パラリンピック委員会(IPC)公認教材『I’mPOSSIBLE』日本版の待望のアニメーション教材第二弾が発表されました。今回の教材は、小学生版、中学生・高校生版ともに「公平について考えてみよう!」 『I'mPOSSIBLE』日本版公式サイトより無料で利用できます。


『I'mPOSSIBLE』日本版のアニメーション教材第二弾は、パラリンピックが重視する4つの価値(勇気、強い意志、公平、インスピレーション)のひとつ「公平」がテーマです。小学生版、中学生・高校生版共に、導入からまとめまでアニメーション映像が授業を進行し、ルールや用具、サポートの仕方の工夫などを通じて、公平な競技環境がどのように作られているかを学びます。
グループワークでは、ヒントを徐々に出していくことで、児童・生徒の主体的な考察を促すとともに、協働的な学びを効果的に深める設計になっています。

また、ICTを活用した授業としても効果的に取り入れることができ、総合的な学習(探究)の時間、道徳、学級活動など、幅広い授業で活用できる内容です。この教材を通して、子ども達が仲間との違いを尊重し、インクルーシブな考え方を身につけ、日常生活において「公平」について意識を高め、実際の行動に移す力を育むことを目指しています。

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「考えよう」の一コマ(小学生版アニメーション映像より)



[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/127470/7/127470-7-652abc2efb39acceb56c2e8320c0dad5-1206x538.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「考えるヒント」の例(中学生・高校生版教材より)


【導入校の声】
(小学生版)
(6年生児童)みんなで遊ぶときは全員が楽しむことが大切だということを改めて思いました。また、不公平にならずに遊べるようにルールを工夫したりしていきたいと思いました。

(小学校教師)これまでの授業の中で児童がここまで一生懸命真剣に考えて、全員が発言した授業はなかったかもしれません。教材で扱っているテーマ「ドッチボール」や、一つの回答を求めるのではなくいろいろ考えてよいという内容、そしてこれまで児童が学んだ事、経験が今回の教材の内容と合致して、児童は自分事として考えられたと思います。


(中学生・高校生版)
(中学3年生生徒)違いについて理解し、それにどうよりそっていくかを皆で考えることで、たくさんの人が良い気持ちになっていくというのがすごいと思いました。私も普通の生活で誰かが考えた工夫を見つけたり、自分も考えたりしたいと思いました。

(中学校教師)公平と平等の考え方について、自身でも曖昧な部分があったのですが、教材を通じて生徒とともに違いを理解することができました。指導案、ワークシート、アニメーション教材がそろっているので、準備時間がほとんど時間がかからなかったのもよかったです。


【教材の主な特徴】
1.アニメーション映像:一方的に知識を提供するストーリーではなく、子どもたちが自分たちなりに多様な答えを考えられる内容
2.サイト構成:児童・生徒が自分たちで学び進められる操作デザインに
3.教員サポート:授業イメージが湧くような教師用ページを用意
4.既存教材のアップデート:既存のアニメーション教材も、サイト構成や教師用ページ、ヒントページを一新



[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/127470/7/127470-7-7dc4f304fe0b6bd06cba018d5542d1e3-1542x862.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
          子どもたちが自分なりの答えを導き出せるよう設計された児童用ページの構成(小学生版より)


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          授業の流れやポイントをイメージしやすいように設計された教師用ページ(中学生・高校生版より)

◆小学生版概要 
クラスのみんなが一緒にドッジボールを楽しむための工夫を考えながら、「公平」について学ぶ内容です。途中でICTを活用しながら、考えたりクラスで話し合ったりする時間が設けられています。プラスアルファ映像(発展学習や宿題で活用できる追加映像)では、車いすラグビーを題材に誰もが「公平」なスタートラインに立ち、力を発揮できるように、ルールや用具が工夫されていることを紹介します。
 +アルファ映像では、倉橋香衣選手(パリ2024パラリンピック金メダリスト)のインタビューを通じ、公平について考察をさらに深めることができます。

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小学生版アニメーション映像より


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車いすラグビーの倉橋選手(小学生版+アルファ映像より)


◆中学生・高校生版概要
生徒が日常生活での「平等」と「公平」の違いを考え、問題解決に取り組む内容です。ファストフード店の利用場面を通じて、誰もが同じスタートラインに立つための工夫を考える活動を展開します。生徒は「技術・モノ・人」の視点から工夫を考え、グループで話し合いながら意見を深めます。
プラスアルファ映像には、パリ2024パラリンピック金メダリストのお二人、木村敬一選手(パラ水泳)と倉橋香衣選手(車いすラグビー)が日常生活の中で「困ったな」「よかったな」と感じることや、生活の中の工夫について紹介するインタビューも含まれています。

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中学生・高校生版アニメーション映像より


[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/127470/7/127470-7-13c85cce0c7cd28503f0590d7e6369c2-1352x1162.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
木村選手のインタビュー(中学生・高校生版+アルファ映像より)


[画像9: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/127470/7/127470-7-60891270eb949e09d25a80ef008ab973-1352x1162.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
倉橋選手のインタビュー(中学生・高校生版+アルファ映像より)


■パラリンピックと共生社会の推進
さまざまな障害のあるアスリートたちが活躍できるよう、発想の転換や創意工夫を凝らして、参加の可能性を広げているのがパラリンピックスポーツです。この”創意工夫”こそが、「誰も取り残されることなく、さまざまな機会が“公平”に与えられる共生社会の実現」に役立つヒントや気づきにつながり、行動変容を促します。東京2020パラリンピック競技大会をきっかけに、様々なかたちでパラリンピックをより身近に感じる機会が増えました。「パラリンピアン、かっこいい!」「感動しました!」で終わらせず、多様性を認め合い自他共に尊重する豊かな心を育み、共生社会づくりに向けた次世代を育成するため、『I’mPOSSIBLE』を活用した教育活動を今後も推進していきます。

■『I’mPOSSIBLE』日本版について
『I’mPOSSIBLE』は、国際パラリンピック委員会(IPC)が開発した教育プログラムで約40か国で活用されています。世界中の子どもたちがパラスポーツを題材に、パラリンピックの価値や、インクルーシブな世界作りに必要な理念を理解できるよう制作されたものです。
『I’mPOSSIBLE』日本版は、IPCが制作した国際版教材をもとに、日本の教育現場での活用のしやすさを考慮し、パラリンピックを題材に共生社会への気づきを子どもたちに促す教材として開発されました。誰も取り残さず、様々な違いのある人たちと一緒に楽しく活動するための考え方のヒントや、公平について考えさせる話題、人権感覚を育むきっかけなども含まれています。総合の学習(「多様な他者の意見を尊重しようとする態度」「自己の役割や責任を果たして生活しようとする態度」「よりよい人間関係を形成しようとする態度」を育むための活動)、体育(体育理論)、道徳(公正・公平)、家庭科(バリアフリー)などの授業の他、人権教育などでもご活用いただいています。総ダウンロード数は、20万件を達成しました。(2025年1月末現在)


※初版教材は日本パラリンピック委員会(JPC)と日本財団パラスポーツサポートセンターが、べネッセこども基金の協力のもと共同で開発しました。現在はJPCが開発・普及を担っています。

【教材の名前の由来】
I'mPOSSIBLEは、「Impossibleー不可能」という単語に「’」(アポストロフィ)を加えた造語で、「I'm possible―私はできる」という意味があります。「'」を加えただけで言葉の意味が変化したように、ほんの少し考え方や工夫をすることで、それまで無理だと思っていたことも、異なる結果に導けるというメッセージがあります。

【障害】の表記に付いて
 「障害」の表記における「害」という漢字表記について、さまざまな意見がありますが『I'mPOSSIBLE』日本版では、障害者権利条約の理念に基づいて教材が開発された経緯を踏まえ、国内の法制上の表記に合わせ「障害」を採用しています。

プレスリリース提供:PR TIMES
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