
エプソン販売株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:栗林治夫、以下、エプソン)は、株式会社みずほフィナンシャルグループ(本社:東京都千代田区、執行役社長:木原正裕、以下、みずほFG)と協働し、板橋区立北前野小学校の6年生向けに、企業の職場見学やSDGsに関する学習を行う課外授業を実施しました。
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■実施の背景
近年、小学校をはじめとする教育機関では、SDGsを学び実践する機会が増えてきています。本授業の実施先である板橋区立北前野小学校の6年生のクラスでは、年間を通して「つながる」をテーマに、SDGsを含むさまざまな学習を実施しています。その学習の一環として、先生の発案により、児童たちが北前野小学校の全児童や保護者に向けて、日々の学校生活もSDGsに「つながる」ことを実感できるような動画を制作していました。動画の制作にあたっても、極力ゴミを出さないよう配慮して進めていましたが、どうしても台本の内容を印刷した紙が多数残ってしまうことに課題を感じていました。
同校の児童や先生たちは、2023年に開催された環境総合展「エコプロ2023(SDGs Week EXPO 2023)」にて、紙のリサイクルを実現できるエプソンの乾式オフィス製紙機「PaperLab(ペーパーラボ)」を見学していたこともあり、PaperLabを活用することでこの課題が解決できるのではないかという考えに行きつき、本授業の構想が始まりました。
本授業は、ただ紙をリサイクルするだけではなく、社会や企業と直接「つながる」活動へ発展させたいとの想いがありました。そこでPaperLabの実際の導入企業であり、地域への社会貢献活動にも注力しているみずほFGにご協力をお願いし、協働で授業を展開しました。みずほFGは、学校現場に金融リテラシーを高める授業を行い、子どもたちにお金の知識や、お金と社会のつながりについて学ぶ機会を提供しています。また、PeperLabの導入をはじめとした環境負荷低減やSDGsに関する取り組みの重要性についても発信を行っています。今回の協働により、SDGsに関する知識や意識を高めつつ、実社会で役立つ金融リテラシーを身につけられる授業内容を実現しました。
■課外授業の概要
<授業の流れ>
1.出前授業
知識の醸成だけでなく、「環境」や「金融」、「社会」について興味を持ってもらうことを目的に、以下の内容で授業を実施しました。
エプソン:「紙」の原料や製造工程の説明を通して、身近なところから環境に目を向けてもらえるよ
うに、クイズも交えて授業を実施。水をほとんど使用せず(注)再生紙を新たに生み出すPaperLabについても学びました。
(注)機器内の湿度を保つために少量の水を使用します。
みずほ:お金の使い方や貯め方、キャッシュレス決済の概念、金融トラブルに巻き込まれないための注意点などに加えて、金融機関の役割も学ぶことで社会とのつながりも意識できる「金融経済教育」の授業を実施しました。
児童たちは、普段身近にあるが、気にも留めず使っていた「紙」を通して「環境」について学びを深
めていました。また「金融経済教育」でも、普段身近にあっても自分だけではあまり使う機会のない
「お金」に関する正しい知識と、「お金」を扱う金融機関の仕事内容などを学びました。
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児童たちからは、「使い終わった紙を、また新しく使えることが、地球にとってすごく優しいなと思った」、「色んな会社や人が関わっているからこそ、社会を支えられるのだとわかった」、「よくお金を使いすぎちゃうことが多いので気を付けようと思った」、「通帳や口座の大切さ、利用するときに注意すべきことを学べて良かった」、「銀行は、お金を預かったり、貸したり、送ったりなど、さまざまなことを行っていて、日常の生活にないと困ってしまうものだと改めて感じた」、などの声をいただき、授業の中で学んでいただきたい要素がしっかり伝わっていることがわかりました。
2.みずほFGの職場見学
出前授業で学んだ内容の理解を深めることを目的に、みずほ銀行東京中央支店のオフィスや、PaperLabを設置している現場の見学会を実施しました。銀行で働く方々の仕事ぶりを知ることができる貴重な機会であり、かつ実際に企業で活用されているPaperLabの見学を通し、児童たちからは「正直、最初はどのような活動なのかが、いまいちわからなかったけど、実際に見学させてもらってとても興味が湧いた。再生紙という発想はあったが、それをどう実現するかを想像できなかった。実現できているのがすごいと思った」、「PaperLabもみずほ銀行の設備もすごい」などの声をいただき、学ぶ意欲の向上にもつながっていることがわかりました。
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3.感謝の手紙の作成
最後に、出前授業や職場見学での学びを「自分事として実感し行動する」ことを目的に、みずほ銀行のPaperLabで、学校で出た古紙を原料に再生紙を作成しました。その再生紙を用いて、保護者やお世話になった先生に日ごろの感謝を込めた手紙を作成しました。手紙のデザインも児童自ら考案し、2025年3月4日に行われた「巣立ちの会」にてその手紙は渡されました。児童たちからは、「自分の思い出が残っている紙を使って、支えてくれた人たちに対して手紙を書くのは、普段よりも思いがこもっている感じがしていい」という声や、「環境に貢献するためにしっかり行動ができて良かった。その他の環境貢献でも、これを機に行動に移せるようにする」という声をいただくことができました。
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便箋と封筒用の厚紙は、みずほ銀行のPaperLabで製紙し、学校のプリンター(エプソンのスマートチャージ)で印刷しています。
<本授業内での役割>
エプソン:出前授業で「環境教育」実施、課外授業ではPaperLabの説明などを実施。
みずほ:出前授業で「金融経済教育」実施、課外授業では銀行業務の紹介やPaperLabが実際に稼
働している現場を案内。
■学習を終えて
児童たちからは「SDGsに対して、エプソンやみずほFGがどのような企業努力をしているかを知ることができてうれしかった。他の企業もどのような努力をしているか知りたいと思った」、「大変なこともあるけど、授業で学んだことを活かしていきたい」という声をもらうことができ、いつもとは違う場所や講師から聞く話は新鮮で、興味関心を高め、新たな気づきにつながっていることがわかりました。
【今回の学習を担当した板橋区立北前野小学校 徳岡先生からのコメント】
「できることから始めよう」
SDGsという大きなテーマに対して、小さなことでもいいからやってみようと児童たちに伝えてきました。例えば、どんな人にでも挨拶しよう!給食は全部食べよう!などです。その小さな積み重ねが今回、大きな一歩となりました。児童は学校の外の世界と「つながる」ことで、自分たちにもできることがあると実感することができました。
【みずほFGからのコメント】
出前授業では、普段聞きなれないお金の話が多かったにも関わらず、児童の皆さんが積極的に発言や挙手をしてくださり、とても明るく楽しい雰囲気の中、実施することができました。職場見学では、実際に社員が働く現場やSDGsへの取り組みをご案内できました。今回のエプソン様との協働が、今後の日本の未来を背負う子どもたちの一助になれたとしたら幸いです。
PaperLabの共同利用は、「KAMIKURU(カミクル)」プロジェクトという紙資源を地域で循環させる活動でも実施されています。この活動でも、本授業と同様に、教育機会の創出は生徒の皆さんの新たな学びにつながっています。今後もエプソンは、PaperLabに関わるさまざまな自治体や企業、団体と協働しながら、教育の現場に関わり続けていきます。
●みずほFGの金融経済教育 ホームページ
https://www.mizuho-fg.co.jp/sustainability/social/education/index.html
●乾式オフィス製紙機「PaperLab」 ホームページ
https://www.epson.jp/products/paperlab/
●紙の循環から始める地域共創プロジェクト「KAMIKURU(カミクル)」 ホームページ
https://kamikuru.jp/
■会社概要
社名:エプソン販売株式会社
https://www.epson.jp/corporate/about/profile.htm
本社所在地:東京都新宿区新宿四丁目1番6号 JR新宿ミライナタワー
代表者:代表取締役社長 栗林治夫
事業内容:国内におけるエプソンブランドを中心とした情報関連機器・サービスの販売、マーケティングおよびサポート。
社名:株式会社みずほフィナンシャルグループ
https://www.mizuho-fg.co.jp/index.html
本社所在地:東京都千代田区大手町1丁目5番5号大手町タワー
代表者:執行役社長 木原 正裕
事業内容:グループ内に銀行、信託、証券、アセットマネジメント(資産運用)およびシンクタンクを
擁するグローバルな金融グループ。
以上
プレスリリース提供:PR TIMES