山梨県若手職員が11/26に母校・甲府東高で「水素×メディアリテラシー」の課題解決型授業を実施

「伝える難しさ」が職員の成長に。次世代へ「自分で考える力」を繋ぐ人的資本投資の新たな実践



 株式会社イマジナ(代表取締役:関野吉記、本社:東京都千代田区)が企画・プロデュースする山梨県庁の「課題解決型授業プロジェクト」の第一弾が、2025年11月26日(水)、山梨県立甲府東高等学校にて実施されました。
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 本授業は、8月に「メディアリテラシー研修」を受講した若手県職員が、インプットした知見をアウトプットする場として企画されたものです。初回となる今回は、県庁でクリーンエネルギー政策を担当する宮坂氏(同校OB)が登壇。自身の専門分野である「水素エネルギー」を題材に、後輩たちへ情報社会を生き抜くための「思考法」を手渡すべく、90分間の特別授業を行いました。



■ 実施背景:なぜ「学び手」から「伝え手」へ変わるのか

 地方自治体において、職員の継続的な能力開発は喫緊の課題です。本プロジェクトは、職員が研修で得た「気づき」を、母校での授業という形で「実行」に移すことで、知識の定着と地域への誇りの醸成を同時に図る、全国的にも珍しい人的資本育成モデルです。
 宮坂氏は8月の研修を通じ、「日々の業務で情報の偏りや前例踏襲に陥っていた自分」に気づき、物事の本質を問う力の重要性を痛感しました。この学びを、これから社会に出る後輩たちに伝えたいという強い意志が、今回の授業の原点となっています。

■ 授業レポート:甲府東高での「想定外」の学び

 11月26日、宮坂氏は15年ぶりに母校の校舎に立ちました。設定したゴールは、「本質を自分で考える力」を伝えること、そして県の重点施策である「水素エネルギー」への関心を喚起することでした。
- 共感を生んだ「思考のレッスン」
授業前半、宮坂氏は自身のYouTube視聴履歴がアルゴリズムによって最適化されている事例などを交え、メディアリテラシーについて解説しました。「自分の経験も踏まえ、生徒に語りかける」という手法を実践した結果、生徒たちは頻繁に頷き、高い集中力を見せました。「情報の裏側を読み解く」という視点は、デジタルネイティブである彼らに新鮮な驚きを与えました。
- 「伝わらない」からこそ得られた、最大の気づき
後半の「水素エネルギー」のパートでは、宮坂氏自身にとって非常に大きな発見がありました。企業向けのような専門的な言葉を用いた途端、生徒たちの反応に変化が生まれたのです。宮坂氏はこれをネガティブに捉えるのではなく、「どう伝えれば相手に届くのか」を再考する絶好の機会と捉えました。「専門知識をそのまま話すだけでは響かない。相手の関心に合わせて言葉を『翻訳』し、心に届ける工夫こそが、行政職員に最も必要なスキルだ」。教室での実践を通じて、机上の研修だけでは得られない本質的なコミュニケーションの重要性を肌で感じる時間となりました。
- 生徒が見せた「考える力」の可能性
授業のラスト15分、宮坂氏は「水素社会実現の課題に対し、どのような問いを立て解決するか」という難題を投げかけました。 すると、生徒たちは前半で学んだ「思考法」を即座に応用し、企業への導入推進やインフラ整備の課題に対して、大人の想定を超える鋭い解決策を次々と導き出しました。「専門知識の暗記ではなく、『考える力』さえ渡せば、彼らは自ら答えに辿り着ける」。次世代のポテンシャルが花開いた瞬間でした。

■ 登壇職員(宮坂氏)のコメント:未来へのメッセージ

 授業を終えた宮坂氏は、自身の成長と今後の展望について次のように語っています。
 「情報が氾濫する現代において、自分の可能性を広げられるかどうかは、『自分で考える力』を持てるかどうかにかかっています。 今回の授業で、私自身が『伝えることの難しさと面白さ』を学びました。この取り組みを広げ、多くの職員が母校の教壇に立つことで、山梨の未来を担う大切な若者たちに力を与えていきたい。それが、ひいては県庁組織の活性化にもつながると確信しています。」

■ 今後の展開

 本プロジェクトは、今回の甲府東高校を皮切りに、県内6校(甲府昭和、巨摩、都留興譲館、青洲、身延)で順次実施されます 。株式会社イマジナは、今後も山梨県とともに、行政と地域、そして次世代をつなぐ新たな教育プラットフォームの構築を支援してまいります。

【実施概要】

- 日時: 2025年11月26日(水)15:00~16:30
- 場所: 山梨県立甲府東高等学校
- 講師: 山梨県新価値・地域創造推進局 宮坂 洋平 氏(同校卒業生)
- 協力: 株式会社イマジナ(企画・構成・研修提供)

■ 株式会社イマジナについて

 「人材に投資することが当たり前になる社会をつくる」をパーパスに掲げ、組織の核となる理念の策定から、それを全体に浸透させるインナーブランディング、そして採用・育成・評価制度への落とし込みまでを一気通貫で支援するブランドコンサルティングファームです。これまでに企業、自治体など3,000件以上の支援実績を持ち、人的資本経営の実践をリードしています。
URL: https://www.imajina.com/

【本件に関するお問い合わせ先】

株式会社イマジナ
担当:青江 美波
TEL:03-3511-5525
Email:info@imajina.com

プレスリリース提供:PR TIMES
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