長野県・木島平村の小中学生がつくった「教材」が、カンボジア避難民支援の現場へ

杖置きは地雷犠牲者と地雷除去現場で活用/折り紙教材は難民キャンプで“日本文化の授業”に/木島平米は炊き出し支援として提供/木島平村から世界へ



 特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト(代表:中村雄一/千葉県松戸市)は、全国の小中学校と連携して展開する「世界とつながる学びプロジェクト(CoRe Loop)」の一環として、長野県木島平村の小中学校で生まれた“教材”を、カンボジア王国シェムリアップ州Chi Kraeng(チークレン)の避難民収容寺院他、シェムリアップ州各地に設置された難民キャンプ及び戦地となったアンロンベンでの緊急支援(教育支援・食料支援)にて活用しました。
 本プロジェクトは、子どもたちが授業や探究活動でつくった教材・アイデア・地域資源を海外の教育・支援現場へ届け、現地の反応(手紙・写真・動画等)を学校へ戻し、次の学びへつなぐ“往還型”の取り組みです。なかよし学園はこの循環を「CoRe Loop(つくる→届ける→共創→還る→次の一歩)」と呼び、全国規模で実装を進めています。
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地雷除去用の道具ホルダーとして活用された木島平中学生作成の杖置き

実施概要(カンボジア緊急支援)
実施日:2025年12月27日~2026 年1月4日
実施地:カンボジア王国 シェムリアップ州 Chi Kraeng 避難民収容寺院他、シェムリアップ州各地に設置された難民キャンプ及び戦地となったアンロンベン
支援内容:
1)避難民児童生徒への教育支援(教材を用いた授業・アクティビティ)
2)避難民への食料支援・炊き出し(各校提供米を活用したおにぎり等)
実施体制:なかよし学園+現地パートナー+「世界とつながる学び」参加校・団体
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シェムリアップ州難民キャンプ
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シェムリアップ州難民キャンプ
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シェムリアップ州難民キャンプ

木島平村の取り組み:講演会で芽生えた「世界を応援したい」を、教材という“行動”に変えた
 木島平村では、村全体として国際理解教育に力を入れる流れの中で、木島平中学校(2025年10月)および木島平小学校(2025年10月)にて、なかよし学園による「世界とつながる学び」講演会を実施しました。中学生には“アントレプレナーシップ型探究”として「自分の得意を世界の役に立てる」発想を、小学生には地域ブランド米「木島平米」を「収穫で終わらせず、世界へ届ける学び」へ接続する視点を共有し、具体的な制作活動につながりました。
 そして今回、その成果物が、実際に避難民の生活と学びを支える「現場の道具」「授業教材」「食料支援」として機能しました。
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木島平小学校で行われた講演会
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木島平中学校で行われた講演会

 木島平の“教材”が、現地で活用された3つの実装
1)木島平中学生の「杖置き」:地雷犠牲者BEL氏へ手渡し、生活と尊厳を支える道具に
 木島平中学生が制作した杖置きは、地雷被害を受けた当事者であるBEL氏に直接手渡され、日々の生活の中で活用されました。さらに、戦地となったアンロンベンの住民の暮らしでは調理用具置きとしても活用され、地雷除去の現場では用具置きとして“作業を支える道具”になりました。
「教室でつくったもの」が、誰かの身体を支え、暮らしの負担を減らし、現場の安全と効率にも貢献する。木島平の中学生のものづくりは、“優しさ”を超えて、実用として現地に根づきました。

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地雷マーク用のスティックホルダーとして使われた木島平中学生の杖置き

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杖置きを受け取るBEL氏。幼少期に地雷犠牲者となったBEL氏は日本からのプレゼントを喜んだ

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戦地となったアンロンベンでは調理器具のホルダーとして。「日本の子どもから届いた」という価値が戦争の恐怖に怯えるカンボジアの人々に大きな希望を与えた。

2)木島平中学生の「折り紙細工」:難民キャンプで“日本文化の授業”として実践
 木島平中学生が制作した折り紙細工は、難民キャンプでの教育支援において実際に授業として活用されました。折り紙で作る万華鏡、こま、折り鶴、カメラ等の作品は、日本文化を象徴する教材として、子どもたちだけでなく大人たちにも感動と喜びを与えました。
 現地の避難民の一人は、次のように語っています。
「こんな素晴らしい工芸品を日本の子どもが作るというのはすごい。カンボジアも戦争が終わったらもっと教育に力を入れていきたい。私も教えてもらいたい。」
“折る”という行為は、単なる手遊びではありません。道具が不足する環境でも実施でき、集中と達成を生み、会話を引き出し、コミュニティの空気を変える。木島平の折り紙は、まさに「教育として届く支援」になりました。
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1枚の紙から立体的な美しさを表現した万華鏡に驚く難民の子ども達

[画像11: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166170/66/166170-66-1d912b7878254e4feabde68c81a3edba-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
全国の学校からの教材と共に木島平の教材はカンボジアの人々に希望を与えた

3)木島平小学生が育てた「木島平米」:炊き出し支援として“命をつなぐ食”に
 木島平小学生が栽培した地域ブランド米「木島平米」は、難民キャンプでの食料支援として炊き出しに活用されました。避難してきた人々は日本のご飯をおにぎりで受け取り、次のように語りました。
「本当にありがたい。遠く日本の子どもたちが私たちのことを心配し、応援してくれると知って涙が止まらない。」
 木島平米は、単なる物資ではなく、「あなたは一人ではない」というメッセージを伴う食でした。小学生が育てた米が、世界の“今日”を支え、“明日を信じる力”へ変わった瞬間でした。
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難民キャンプの炊き出しで活用された全国から届いた日本米

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木島平米を難民キャンプで炊く
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おにぎりが完成
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カンボジアの人々も珍しい「おにぎりづくり」に参加
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難民の子達に振る舞われた木島平米

木島平村の価値:地域の学びが、世界の現場で“実装”される稀有性
 この取り組みの特筆すべき点は、国際貢献が「募金」や「気持ち」で終わらず、子どもたちの探究成果が現地の教育・生活・現場作業において実用として機能したことです。
そして、その反応が日本へ戻り、次の学びへ還元される“循環”として設計されている点にあります。
木島平の子どもたちが示したのは、「小さな村の学びでも、世界の困難に届く」という事実です。これは“特別な誰か”の挑戦ではなく、学校教育の中で再現可能な平和実装モデルです。
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収穫された木島平米。児童たちが心を込めて作ったお米が世界の誰かを救う。この経験がCoRe Loop。

代表メッセージ(理事長 中村 雄一)
 世界は、ニュースの向こう側ではありません。
 木島平の子どもたちが教室でつくった杖置きが、地雷の被害を受けた方の生活を支え、地雷除去の現場で用具置きとして働いた。折り紙が、避難の中にある人々の心をほどき、「学びたい」「教えてほしい」という意志を呼び戻した。小学生が育てた木島平米が、炊き出しとして命をつなぎ、「遠くの日本に仲間がいる」と涙を流す理由になった。

これは奇跡ではなく、教育が本来持っている力です。

 私たちは、支援を“物を送ること”で終わらせません。子どもたちがつくった教材を、現地で「授業」として実装し、現地の声を日本へ戻し、次の学びへつなげる。つくる、届ける、共創する、還る。CoRe Loopは、平和を「願い」から「行動」へ変える回路です。
 木島平村の挑戦は、地域の学びが世界の現場で実装されることを証明しました。日本中の学校に、このモデルは広げられます。子どもたちの“今できること”を、私たちは必ず世界へつなぎます。
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木島平村役場にて教育長と。木島平はルワンダに続き、カンボジアでも平和活動を行なった。

団体概要
特定非営利活動法人 なかよし学園プロジェクト
代表者:理事長 中村 雄一
所在地:千葉県松戸市
活動内容:世界10カ国の紛争地・貧困地域での教育支援/日本全国の学校と海外をつなぐ「世界とつながる学び」プロジェクト運営/平和教育の国内外発信 ほか

お問い合わせ先
特定非営利活動法人 なかよし学園プロジェクト
E-mail:peace.office@nakayoshigakuen.org

プレスリリース提供:PR TIMES
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