不登校・フリースクールに対する保護者の意識調査 小中学生の保護者の約4割が子どもに不登校経験・兆候ありと回答

不登校の要因、小学生の最多「発達特性による不安や疲れ」、中学生は「朝起きるのがつらい、体調が不安定」 不登校経験者の約8割がフリースクール利用経験がなく、利用を検討しない理由の最多は「費用の高さ」



 株式会社ベネッセコーポレーション(本社:岡山県岡山市、代表取締役会長兼社長:岩瀬大輔、以下:ベネッセ)が運営する、不登校に関わるご家族やお子さま向け情報発信サイト「不登校ライフナビ」は、ベネッセの保護者向けアプリ「まなびの手帳」に登録されている小中学生の保護者2,116名、不登校ライフナビに登録されている小中学生の保護者124名、計2,240名を対象に、「不登校・フリースクールに関する意識調査」を実施しました。
 不登校児童生徒数は年々増加し、文部科学省の最新調査でも過去最多を更新しています。本調査では、保護者の意識や意向を明らかにし、今後求められる、フリースクールや支援のあり方の示唆を得ることを目的としました。
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/120/table/1436_1_911c31d02e061e70c8021ae857da4dfc.jpg?v=202601150247 ]

調査詳細
■約4割が「現在もしくは過去に不登校経験がある※」「行き渋りなどの兆候がある」と回答
 お子さまの学校への登校状況についてもっともあてはまるものを質問したところ、「まなびの手帳」に登録されている小中学生の保護者2,116名の回答では、「不登校状態になったことはなく、今後も不安はない」の割合は約6割にとどまり、「過去に不登校状態になったことがあるが今は通えている」「現在学校に通えていない(不登校状態にある)」「不登校状態にはなったことはないが、行き渋りなどの兆候はある」と、不登校の経験や、兆候がある方の割合が4割近くになりました。
※「過去に不登校状態になったことがあるが今は通えている」「現在学校に通えていない(不登校状態にある)」を合わせたもの
この設問に限り、回答者を「まなびの手帳」に登録されている小中学生の保護者に絞っています。

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120/1436/120-1436-8afb0988ab34945584d13d8a37567a4a-1062x598.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



■不登校のきっかけ―
 小学生の最多は「感覚の過敏さや集中のしにくさなど、発達特性による不安や疲れがあった」
 中学生の最多は「朝起きるのがつらい、体調が安定しなかった」

 不登校になったきっかけ(複数回答)について、小学生の場合は、4割弱が「感覚の過敏さや集中のしにくさなど、発達特性による不安や疲れがあった」と回答。次に「クラスメイトとの人間関係がうまくいかなかった(36.9%)」「先生との人間関係がうまくいかなかった(32.1%)」と続いています。一方で中学生の不登校のきっかけは「朝起きるのがつらい、体調が安定しなかった(36.7%)」が最も多く、次いで「クラスメイトとの人間関係がうまくいかなかった(32.1%)」「感覚の過敏さや集中のしにくさなど、発達特性による不安や疲れがあった(27.5%)」「先生との人間関係がうまくいかなかった(27.5%)」となっています。小学生、中学生ともに選択肢の平均選択数が2.3回と、きっかけが一つではないケースが多くみられます。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120/1436/120-1436-bc1b4bec9ea07a02b31a2acec3640e5f-1048x588.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



■フリースクールの利用状況と利用意向―
 不登校経験者の約8割が「一度も利用したことがない」
 現在不登校・兆候ありの保護者の約7割が「条件が合えば利用したい」

 過去・現在にお子さまの不登校経験がある方に、フリースクールを利用したことがあるか質問したところ、約8割が「一度も利用したことがない」と回答しました。
 また、現在不登校状態、もしくは行き渋りなどの兆候がある方に「今後、フリースクールを利用したいと思いますか?」と質問したところ、約7割が「条件が合えば利用したい」と回答しました。「その他」を選択したコメントとして、「今は不登校ではないが今後どうなるかわからないので選択肢にはいれておきたい」「金額さえ何とかなれば、考えたい」「フリースクールではないが学校外適応教室は使用している」などがありました。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120/1436/120-1436-a5d4ad30746f7ec2f0c0497f652ff3c8-1035x583.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120/1436/120-1436-a9dd5e0dd099d0a9140d84d4ef6334d4-1033x583.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



■フリースクールを利用しない理由―最多は「費用が高いと感じるため」
 「今後、フリースクールを利用するつもりはない」と回答した、現在不登校状態、もしくは行き渋りなどの兆候がある方に理由(複数回答)を質問したところ、「費用が高いと感じるため(41.5%)」が最も多く、次いで「学校復帰や進学にどのようにつながるか不安があるため(29.3%)」「本人が行きたがらないため(26.8%)」となりました。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120/1436/120-1436-2df894c37f4ece51cde87dafc00f6b46-1032x580.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



■フリースクールに期待すること―
 小学生の場合は「友達や同世代の人と関われる場」が最多
 一方、中学生の場合は「学び直しなど学習の遅れへのサポート」が最も多い結果に
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120/1436/120-1436-9d8e2fc6313489ba85bcb3c91d55ce8b-1047x589.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


 現在不登校状態、もしくは行き渋りなどの兆候がある方に「フリースクールに通う場合、期待すること」を質問したところ、小学生の場合は、「友達や同世代の人と関われる場(73.6%)」が最も多く、「学校以外の安心できる居場所づくり(72.6%)」「学び直しなど学習の遅れへのサポート(67.7%)」「家以外で過ごす時間の創出(53.5%)」と続きました。中学生の場合は、 「学び直しなど学習の遅れへのサポート(72.4%)」が最も多く、 「友達や同世代の人と関われる場(66.4%)」「学校以外の安心できる居場所づくり(65.8%)」と続きました。

■フリースクールに求める通学形態―
 小学生は「通学とオンラインのハイブリッド」「通学中心」がほぼ同数でトップ
 中学生は「通学とオンラインのハイブリッド」が約4割、「通学中心」は3割弱

 現在不登校状態、もしくは行き渋りなどの兆候がある方に「フリースクールを利用・検討するとしたら、どのようなスタイルで利用したいですか?」と質問したところ、小学生の場合は「通学とオンラインを組み合わせて学びたい(ハイブリッド)」と「教室に通って、先生や友達と直接会いながら学びたい(通学中心)」がほぼ同数でしたが、中学生の場合は「通学とオンラインを組み合わせて学びたい(ハイブリッド)」を選ぶ割合がさらに高い結果となりました。
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120/1436/120-1436-a3b5fb129062cc2009b9bcf7166d0dc5-1030x583.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



■フリースクールを利用するにあたって国・自治体に支援してほしいこと―
 トップは「利用料の補助」、次いで「公的な認証制度」や「卒業後の進学・就職支援」

 「フリースクールを利用・検討する際に国や自治体に支援してほしいこと」を質問したところ、約9割が「利用料の補助」を挙げ、次いで「フリースクールの質を保証する公的な認証制度(50.2%)」「卒業後の進学・就職支援(49.4%)」「在籍校との連携強化(49.1%)」が多い結果となりました。
[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120/1436/120-1436-bf214f3ab91f4f38338c557d98421f03-1033x583.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



■調査の結果を受けて
ベネッセ教育情報「不登校・通信制高校領域」教育スペシャリスト / ベネッセ高等学院・中等部 学院長
不登校ライフナビ監修:上木原 孝伸(かみきはら たかのぶ)
[画像9: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120/1436/120-1436-bf431fb975677db4e057c0e0d695837f-154x182.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

 今回の調査から、不登校は特定の家庭だけに起こることではなく、誰にでも起こりうる事象であることが改めて数字として示されました。背景には体調や発達特性、対人関係、雰囲気との相性など複数の環境要因が重なっており、子どもを取り巻く環境が変わることで状況が変わる可能性も見えてきます。
 適切な環境を求められる可能性があるフリースクールについては必要性が語られていても、認知不足や費用面の負担、地理的な制約によって利用が進んでいない現状があります。通学を望む家庭、オンラインとのハイブリッドを求める家庭など、子どもにとって無理のない学び方を選べるように「環境側の選択肢が増えること」の重要性も、調査からは浮かび上がりました。



 大切なのは、不登校の原因を子どもに求めるのではなく、現在の子どもの状況に合った学び方が、地域や経済状況に関わらず選べるようになることだと考えます。本調査が、多様な学びを支える議論を広げ、必要な支援や仕組みづくりを考えるきっかけとなることを願っています。

■調査概要

[表2: https://prtimes.jp/data/corp/120/table/1436_2_1ee69d0c36fcad5fbb4f4d140004750c.jpg?v=202601150247 ]

■「不登校ライフナビ」サイト概要
▶URL:https://benesse.jp/kosodate/futoukou/
[画像10: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120/1436/120-1436-39f8d216e847a872e4bbf3089f4f4236-280x120.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

「不登校ライフナビ」は、ベネッセ教育情報の「不登校・通信制高校領域」教育スペシャリストであり、ベネッセ初の通信制サポート校・中学生向けフリースクール「ベネッセ高等学院・ベネッセ高等学院 中等部」の学院長・上木原孝伸(かみきはら たかのぶ)がサイト監修を行い、不登校に関する記事発信やセミナー・講演会の開催などを通して、ご家庭やお子様のサポートに取り組んでいます。



プレスリリース提供:PR TIMES
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