早稲田佐賀中学・高等学校でなかよし学園3R-Forum講演会を開催

7月の出会い、11月の挑戦、12月の現地実装を経て――“自分たちの学びが世界を動かした”ことを還流するフィードバック講演会



 特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト(代表:中村雄一)は、2026年3月6日、早稲田佐賀中学・高等学校において、「3R-Forum講演会(Return, Reflect & Redesignを体感するフィードバック講演会)」を実施しました。
 本講演会は、同校で2025年7月に行ったサステナ部向け講演会、同年11月の全校生徒向け講演会、高校1年生によるSDGsカルタ制作、そして同年12月に戦禍を経験したカンボジアで行われた教材実装までの流れを、生徒たちへ“返す”ためのフィードバックの機会として開催されたものです。早稲田佐賀の生徒たちが考え、作り、託した教材が、シリアやルワンダ、カンボジアといった困難な状況にある地域で実際に活用されてきた歩みは、同校が「世界とつながる学び」を継続的に深めてきたことを示しています。2025年7月のサステナ部講演では海洋プラスチックを活用したキーホルダー等の教材がシリアへ届けられ、11月の講演会ではその実践が全校へ共有されるとともに、高校1年生がSDGsカルタ制作に取り組みました。さらに、そのカルタは2025年12月にカンボジア、2026年1月にシリア、2月に南スーダンで活用される計画として位置づけられていました。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166170/90/166170-90-59d695a257f1c6feda8209d3fe254878-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
自分たちが世界に起こした「平和」を体感する早稲田佐賀の生徒達

7月の講演会から始まった、早稲田佐賀の平和への実践
 早稲田佐賀中学・高等学校では、2025年7月にサステナ部を対象とした講演会が行われました。この機会に、生徒たちは世界の紛争、貧困、環境問題について学び、自らの手で海洋プラスチックを再活用したキーホルダーを制作。これらの教材は、なかよし学園を通じてシリアの教育現場へ届けられました。学校での探究活動が、単なる校内学習にとどまらず、遠く離れた紛争後地域における平和教育の教材として実装されたことは、学びの社会的意義を大きく広げる出来事となりました。
 同年11月には全校生徒向け講演会が実施され、サステナ部が世界で起こした平和づくりの実例が紹介されました。この講演会で、中村雄一代表は「君たちにも今できることで世界を平和にしよう」と呼びかけ、高校1年生がそれに応える形で、平和・SDGs・未来への願いを込めたSDGsカルタを制作しました。生徒一人ひとりの言葉、発想、個性を反映したこのカルタは、「受験のための学び」から「誰かの役に立つための学び」へと視点を転換する教育実践として位置づけられました。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166170/90/166170-90-2c48fd798ab42fccb37fecc1f5475e6f-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
シリアから届いた手紙に喜ぶ早稲田佐賀サステナ部の生徒達

12月のカンボジア実装――戦争の記憶が残る地で、生徒の言葉が教材になった
 高校1年生が制作したSDGsカルタは、2025年12月にカンボジアで実装されました。カンボジアは内戦と大量虐殺の記憶を抱え、現在もなお地雷・不発弾の影響が地域社会に残る国です。2025年10月には、カンボジア地雷対策当局(CMAA)とUNDPが、2030年までの地雷のないカンボジアを目指す長期的な連携の重要性を改めて確認しており、2026年3月時点でもUNDPは、地雷・不発弾に汚染された土地の除去によって住民の生活再建や教育継続の基盤づくりを進めています。2026年3月11日に公表されたUNDPの事例では、除去が進んだことで農地利用が可能となり、収入向上を通じて子どもの進学が実現した家族の変化が紹介されています。
 そのような背景をもつカンボジアで、早稲田佐賀の生徒たちが制作したカルタは、単なる遊び道具ではなく、平和・人権・環境・未来を語り合うための教材として位置づけられました。戦争を経験した地域で、子どもたちが言葉を交わし、絵を見て、価値観を共有することには大きな意味があります。教室で作られた一枚一枚の札が、国境を越えて対話を生み出し、学びを媒介として人と人を結び直す――それこそが、なかよし学園が重視する「世界とつながる学び」の実装です。早稲田佐賀の生徒たちが作った教材は、まさにその役割を果たしました。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166170/90/166170-90-08873ad2685c90ac241cc4fb518e1c29-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
11月に行われた講演会
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166170/90/166170-90-89a674b6861f68d3654d2799a15484aa-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
カルタを制作する生徒達
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166170/90/166170-90-cddc10696fb458459dfebc0b74ba86a9-960x1280.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
カンボジアに届いた早稲田佐賀のカルタ
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166170/90/166170-90-7f6eade151c7d756348c1caa10ccf116-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
カルタで遊びながらSDGsを学ぶ

シリア・ルワンダでの還流が示した、教材の力と学びの循環
 今回の3R-Forum講演会では、7月にサステナ部が託した教材がシリアでどのように受け止められたのか、また、ルワンダを含む海外活動地からどのような反応が学校へ戻ってきたのかが報告されました。2025年7月末、なかよし学園はシリア・デリゾールで平和教育授業を実施しており、焼け跡と瓦礫が広がる地域で、日本の子どもたちが作った教材や平和のメッセージが実際の授業に活用されました。現地では、日本の生徒たちの行動が「遠い国からの一方的な支援」ではなく、共に未来をつくるパートナーシップとして受け止められたことが、既存の発信でも示されています。
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166170/90/166170-90-c5a6d6a221e5bf1c0306a8fd42c0de95-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
シリア・デリゾールの教育行政官たちに届いた早稲田佐賀のキーホルダー

[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166170/90/166170-90-7421e01e907982d6cf4b518823ed8bb9-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
シリア・デリゾールの教育行政官たちに届いた早稲田佐賀のキーホルダー

 シリアをめぐっては、2026年3月時点でも状況はなお厳しく、OCHAは人口の約70%が人道支援を必要としているとしています。また、2026年1~2月だけでも爆発性残存物により86人が死亡し、そのうち26人が子どもでした。UNICEFも、2025年時点で1,670万人が支援を必要とし、245万人の子どもが不就学状態にあると報告しており、教育と安全の両面で深刻な課題が続いています。一方で、OHCHRは2026年3月、シリアでは政治移行や行方不明者・移行期正義に関する新たな国家機関の設置など、前進の兆しもあると指摘しており、希望と脆弱さが併存する過渡期にあります。そうした環境下で、外から持ち込まれる「正解」ではなく、子ども同士がメッセージを交わす教材には、対話と尊厳を取り戻す教育的価値があります。
[画像9: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166170/90/166170-90-7e50323bff876f3779155b448347d5d7-3030x1401.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
戦後1年となったシリア(写真は戦後0年のシリア)

 また、ルワンダもまた、難民・避難民と共に歩む社会です。UNHCRの2026年2月28日時点のデータでは、ルワンダ国内には約13万8千人規模の強制移動下の人々(難民)がおり、その多くをコンゴ民主共和国やブルンジからの避難民が占めています。教育制度面ではルワンダは包摂性の高い国として評価されているものの、難民の子どもや若者にとっては、学びの継続、将来への展望、社会参加の機会をどう確保するかが引き続き重要な課題です。だからこそ、同世代から届く教材やメッセージは、「自分は忘れられていない」「世界とつながっている」という感覚を育み、学びを未来への回路に変える力を持ちます。
[画像10: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166170/90/166170-90-8712657849cc75bc818c6badfa742b5d-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ルワンダに届いた早稲田佐賀のキーホルダー

3R-Forumで生徒が受け取ったもの――“やって終わり”ではない学びへ
 3月6日の3R-Forum講演会は、単に海外活動の報告を聞く場ではありませんでした。生徒たちが作った教材がどこで、誰に、どのように使われたのかを知り、その結果を受けて次の行動を考える――まさにReturn(還る)・Reflect(振り返る)・Redesign(再設計する)を体感する機会となりました。
なかよし学園が推進するCoRe Loop(Co-create & Return Loop)は、教材をつくって終わるのではなく、現地で実装し、その反応や課題を日本の学校に戻し、次の探究へつなげる往還型の学びです。早稲田佐賀では、サステナ部のキーホルダーがシリアに届き、その反応が学校へ還り、高校1年生のカルタがカンボジア・シリア・南スーダンへと展開されるという流れがすでに形になっています。今回の講演会は、その循環を実感として生徒たちに返す重要な節目となりました。
[画像11: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166170/90/166170-90-e794548e89fa31b78b68147d7f4a47fb-2546x1378.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
自分たちの学びが世界の学びにつながることを実感する。なかよし学園のCoRe Loopモデル

今後の展開――「なかよしPEACE ONIGIRI」プロジェクトへ
 早稲田佐賀中学・高等学校では現在、世界各地で実装可能な「美味しいおにぎり」を探究する「なかよしPEACE ONIGIRI」プロジェクトも進行しています。今後、なかよし学園が活動する各地において、現地の食材を生かしたおにぎりを実際に調理・提供し、「食」を通じた平和教育と文化交流へつなげていく予定です。
 これは、教材やメッセージだけでなく、暮らしそのものを学びに変える実践です。紛争後の地域や難民支援の現場では、教育・栄養・心のケア・共同体の再構築が切り離せません。おにぎりという身近な日本の食文化を出発点にしながら、現地の食材、生活、誇りを尊重し、ともに「おいしい」をつくることは、支援する側・される側という関係を超えた、共創の学びへとつながっていきます。早稲田佐賀の探究は、これからさらに、教室から世界へ、世界から教室へと往還しながら広がっていきます。
[画像12: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166170/90/166170-90-0357666cbd9e37fbc640f2d92874439d-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
世界中に「美味しい」を届けるにはどうしたらいいかを探究する早稲田佐賀の挑戦は続く

中村雄一代表メッセージ
「早稲田佐賀の皆さんの学びは、もう“学校の中だけの活動”ではありません。サステナ部が託してくれた教材はシリアで希望になり、高校1年生が作ったSDGsカルタはカンボジアの教室で対話を生みました。大切なのは、立派なことをすることではなく、自分の今いる場所から世界に手を伸ばすことです。
3R-Forumは、自分たちの行動が誰かの笑顔や学びにつながったことを知り、次の一歩を考える場です。私は、早稲田佐賀の生徒たちがこれからも『自分にできることで世界を平和にする』挑戦を重ね、教室から平和をつくる世代へ成長していくことを心から期待しています。」
[画像13: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166170/90/166170-90-cee2cfabedd18623e2de7a61e5414e8c-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
早稲田佐賀で講演を行ったなかよし学園中村雄一代表

団体概要
団体名:特定非営利活動法人 なかよし学園プロジェクト
事業内容:世界とつながる学び(CoRe Loop)を軸とした探究・平和・包摂教育プログラムの企画運営/国内外の教育・食・心のケア支援 等
なかよし学園ホームページ:https://nakayoshigakuen.org
世界とつながる学びホームページ:https://nakayoshigakuen.org/coreloop
本件に関するお問い合わせ先
特定非営利活動法人 なかよし学園プロジェクト(事務局)
E-mail:peace.office@nakayoshigakuen.org

プレスリリース提供:PR TIMES
page top