兵庫県内の小・中学校で実施した「性の多様性に関する出前授業アンケート結果」を公表 小・中学校での性の多様性の学び、授業後9割超が「大切」と回答

出前授業前にLGBTQの「ことばや意味」を知っていたのは小学生9.9%・中学生17.3%だったが授業後、小学生98.4%・中学生95.7%が「学ぶことは大切」と回答



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NPO法人LGBTQユースサポート・プライドプロジェクト(兵庫県、代表:本多まさ)は、小・中学校で性の多様性に関する授業実践を検討する際の参考資料として、2025年度に兵庫県内の公立小学校・中学校で実施した、LGBTQを包括した性の多様性に関する出前授業アンケートの結果を公表しました。


学校現場では、人権教育や多様性教育の一環として、性の多様性をどう教えるかが課題となっています。今回のアンケート結果は、実際に授業を受けた児童生徒の認知状況や受け止めを整理し、今後の授業・研修の参考として公表するものです。

授業前にLGBTQの意味を知っていたのは、小学生9.9%・中学生17.3%
授業前に「LGBTQということばや意味を知っていましたか」と尋ねたところ、小学校高学年では「どういう意味か知っていた」と答えた児童は9.9%でした。中学校1年生では「ことばは聞いたことがあったし、意味も知っていた」と答えた生徒は17.3%でした。

なお、設問文および選択肢は学校・学年に合わせて一部表現を調整しており、本資料では「意味まで知っていた」に該当する回答を比較しています。
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また、「LGBTQ・4つの性について友達や家族など他の誰かと話をしたことがありますか」という設問では、「したことがある」と答えた割合は、小学校高学年で15.8%、中学校1年生で16.0%でした。特に小学校高学年では、意味を十分に理解する前から、言葉や話題としてLGBTQ・4つの性に触れている児童が一定数いることがうかがえます。
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授業後に「LGBTQ・4つの性について学ぶことは大切だと思いましたか」と尋ねたところ、小学校高学年では「大切だと思う」85.0%、「まあ大切だと思う」13.4%で、合計98.4%が肯定的に回答しました。中学校1年生では「大切だと思う」66.7%、「まあ大切だと思う」29.0%で、合計95.7%が肯定的に回答しました。
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受け止め方:小学生は「自分らしさ」、中学生は「相談されたときの対応」へ

小学生は「自分らしさ」「見た目で決めつけない」ことへの気づき
小学校高学年向けの授業では、セクシュアリティの基礎知識として、LGBTQやからだの性・好きになる性・心の性・表現したい性といった「4つの性」について伝えました。性のあり方は一人ひとり異なり、「その人らしさ」の一部であること、誰もが尊重されるべき存在であることを確認しながら、「自分らしさ」や「その人らしさ」を大切にすること、見た目や性別で相手を決めつけないことなどについて考える内容としました。

授業後の自由記述では、知識を得たことだけでなく、自分らしさや他者理解に関わる受け止めが見られました。

●「男らしく、女らしくではなく自分らしくいることが一番大切だと思いました。自分のことを男と思ってもいいし、女と思ってもいいし、どちらでもないと思ってもいいということを改めて感じました。」
●「今日の話を聞いて、改めて他の人に『性別』は勝手に決められるものではないと思ったし、どんな性別を感じる人がいても、それを受け入れることがその人の安心につながることなんだなと知りました。」
●「無理に話さなくてもいいことを知って安心した。」


中学生は「相談されたときの対応」「個人情報としての理解」へ

中学校では、セクシュアリティの基礎知識に加え、性のあり方が個人の尊厳や人権に関わる大切な情報であることを確認しました。
また、パートナーシップ制度など、性の多様性に関わる社会の仕組みにも触れ、本人の同意なく性のあり方を他者に暴露する「アウティング」の影響や、制度・社会の仕組みによって生活の中で起こりうる困難について学びました。
さらに、自分の生活や身近な人間関係に置き換えて、身近な人をどのようにサポートできるかを考えるワークを行いました。


授業後の自由記述では、身近な人から相談されたときの対応や、本人の許可なく他者に話さないことなど、具体的な行動につながる受け止めが見られました。
●「LGBTQは話を聞いてこれから大切にしていこうと思ったし、もし相談されたときはまず大切なことを話してくれてありがとうといって言われたことは許可なく外に漏らさないということは絶対守っていきたいと思いました」
●「性に関して、個人情報だと知って少し驚きました。あまり知らない人も知って、理解のある世の中になったらいいなと思います。」
●「講師の方が自分らしく生きている姿を見て気持ちが軽くなった」


2025年度は小学校50回、中学校10回などの授業・研修を実施
プライドプロジェクトでは、2025年度に小学校で50回、中学校で10回、高校・大学で2回、教職員・一般市民向けに16回の授業・研修・講演等を実施しました。
小学校低学年では、一人ひとりの「ちがい」を大切にすることを学ぶ「もちあじワーク」を活用した多様性教育を行っています。小学校高学年ではセクシュアリティの基礎知識を中心に、中学校以降では人権教育やキャリア教育の要素も含め、発達段階に応じた内容で授業を実施しています。
今回のアンケート結果は、学校現場で性の多様性に関する授業実践を検討する際の参考資料として公表するものです。

※本アンケートは、プライドプロジェクトが出前授業を実施した兵庫県内の公立小学校1校・公立中学校1校の児童生徒を対象としたものであり、兵庫県全体または同年代全体の傾向を示すものではありません。


調査概要
実施主体:NPO法人LGBTQユースサポート・プライドプロジェクト
対象:兵庫県内の公立小学校高学年373人、公立中学校1年生162人
実施校数:小学校1校、中学校1校
実施期間:小学校高学年 2025年12月8日~30日/中学校1年生 2025年12月10日~12日
実施方法:出前授業の前後にGoogleフォームで回答
学校名・自治体名:非公表

NPO法人LGBTQユースサポート・プライドプロジェクトについて
【団体概要】
団体名:NPO法人LGBTQユースサポート・プライドプロジェクト
事務所所在地:〒662-0051 兵庫県西宮市羽衣町7-30 夙川グリーンタウン3階
代表理事:本多まさ
事業内容:主に兵庫・大阪エリアで、LGBTQユース支援、相談事業、コミュニティ運営、  
LGBTQ・SOGIに関する講演・セミナー、教育機関での研修・出前授業など
設立:2020年1月に非営利任意団体「プライドプロジェクト」として活動を開始し、2026年4月1日にNPO法人化
ホームページ:www.pride-jp.com

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NPO法人LGBTQユースサポート・プライドプロジェクトは、セクシュアリティに関わらず、すべてのユースがありのままで居場所を感じ、自分らしく生きられる社会をめざす団体です。兵庫県の阪神地区を中心に、LGBTQユースの居場所を2か所で運営するほか、学校・行政・地域等での出張授業や研修、相談支援、啓発活動に取り組み、年間4,000人以上に届けています。

プレスリリース提供:PR TIMES
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