メタバースが築く、全国の小児・AYA世代患者の「治療の先の未来」

―メタバース空間で、天王寺動物園の現役飼育員による特別解説ツアーを開催―



◆発表のポイント
・病室から動物園へ: 全国30以上の病院で治療中の小児・AYA世代の患者さんが、アバターとなりメタ         
 バース空間上の「バーチャル天王寺動物園」へお出かけします。
・現役飼育員による動物解説: 近鉄不動産が構築・運営しているメタバース空間を舞台に、天王寺動物
 バース空間上の「バーチャル天王寺動物園」へお出かけします。
・「将来への希望」を創出: 治療後のリアルな来園を目標とする「希望の架け橋」として、患者さんの
 治療への意欲とウェルビーイング向上に寄与します。

 岡山大学病院、近鉄不動産株式会社(以下、「近鉄不動産」という。)、地方独立行政法人天王寺動物園(以下、「天王寺動物園」という。)、クラスター株式会社(以下、「クラスター社」という。)の四者は、長期療養を必要とする小児・AYA世代(Adolescent and Young Adult)のがん患者さんに対し、メタバース空間上で天王寺動物園の現役飼育員による「バーチャル天王寺動物園ツアー」を開催します。
 本企画は、岡山大学病院を含む、全国30以上の拠点病院および連携施設から、タブレットやVRゴーグル等を用いて参加することができ、動物の生態の解説を聞きながら、メタバース空間内で、場所を問わない自由な交流を楽しむことができます。
 この体験を、退院後にリアルの天王寺動物園を訪問するという単なる娯楽にとどめず、具体的な「未来の目標」へと繋ぎ、長期療養中の子どもたちの心に前向きな気持ちを育み、社会全体で病気と闘う子どもたちを支える新たな支援モデルとして、地域格差のない持続可能なケアを実現します。


◆研究者からのひとこと
 長期の治療を必要とする小児・AYA世代の患者さんにとって、病棟生活は孤独との戦いでもあります。私たちはこれまで、メタバースを通じて『一人ではない』と感じ合える居場所を提供してきましたが、今回の近鉄不動産、天王寺動物園、クラスター社とのコラボレーションは、そこに『外の世界への希望』という新たな光を灯すものです。実際の飼育員さんの解説に触れ、仲間と共に驚き、笑い合う体験は、単なる映像視聴とは異なる、心の活力をもたらします。この体験が、治療を乗り越えた先の豊かな未来を約束する『希望の架け橋』となることを願っています。メタバースで初めて天王寺動物園に行く患者さんが、退院後に本当の天王寺動物園に遊びに行って楽しむ、そんな未来を期待しています。


[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/107064/111/107064-111-dd4529fecbbbaad7a1542211307e39c7-437x545.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
長谷井教授


■発表内容
1. 背景:失われている「当たり前」の楽しみ
 小児・AYA(思春期・若年成人)世代のがん患者さんは、希少がんであることが多く、同じ境遇の仲間と出会う機会が少なく、長期入院や治療に伴う身体的制約により、孤独感や社会からの隔絶感を抱えやすい現状があります。この課題に取り組む岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)医療情報化診療支援技術開発講座の長谷井 嬢 教授(整形外科)は、メタバースを用いた患者支援を継続して実施してきました。今般、厳重な感染管理や身体状況により、学校行事や外出といった「当たり前の日常」からも切り離されてしまっている状態を改善したいという想いから、本企画を立ち上げました。

2. 本企画:全国から参加できる「バーチャル天王寺動物園ツアー」
 本企画は、近鉄不動産が構築・運営しているメタバース空間「バーチャル天王寺動物園」を活用し、天王寺動物園の現役飼育員による動物の生態についての解説を行います。参加する患者さんは、参加者や飼育員と双方向コミュニケーションを取りながら、参加場所を問わず、自由に交流を楽しんでいただけます。メタバース上に集まり、リアルタイムに解説を行うことで天王寺動物園に訪れているような疑似体験を提供します。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/107064/111/107064-111-81f20c45d7bfc761eafa9d666d243502-993x541.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/107064/111/107064-111-bd0b5b5b397c248f139e4cd42438c217-990x567.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
現役飼育員による「バーチャル天王寺動物園ツアー」のイメージ

■社会的な意義
 本企画は、希少疾患ゆえに孤立しがちな患者さんに対し、デジタル技術を用いて「コミュニティ」と「未来への希望」を同時に提供します。本企画を通じて、社会全体で病気と闘う子どもたちを支える新たな支援モデルとして、地域格差のない持続可能なケアの実現に貢献します。

■研究資金
 本研究は、クラウドファンディング「入院中でも全国と繋がれる!小児・AYA世代がん患者さんのためのメタバース」の資金、および公益財団法人 日本生命財団の支援を受けて実施しております。なお、研究資金は、患者さんが参加するためのVRゴーグル・タブレット等の機器購入等に充当しています。

■補足
1. 「バーチャル天王寺動物園」について
 バーチャル天王寺動物園は、生物多様性や動物の生態等についての学びの機会を提供することと、あべの・天王寺エリアの街の魅力向上を目的に、バーチャルあべのハルカス内のワールドとして、近鉄不動産が天王寺動物園とクラスター社と協働で制作しました。実在する動物園公認のワールドであり、アバターによる体験型メタバース空間としては日本初(※)の取り組みです。360度視点からの生態観察が可能となるほか、オリジナル動物クイズを設けることで、お子さまから大人の方まで楽しみながら学ぶ機会を提供しています。
※2026年6月近鉄不動産調べ

2. 各者紹介
 国立大学法人岡山大学
  国立大学法人岡山大学は、10学部1プログラム7研究科を有する総合大学です。2023年度には文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択され、地域と地球の未来を共創する研究大学として、研究力向上・イノベーション創出強化を推進し、社会に新たな価値、変革を生み続けています。附属する岡山大学病院は、ロボット支援手術やがんの遺伝子解析、臓器移植などの高度な医療に加え、先天性心疾患手術など高難度手術をはじめ小児の難治疾患に対しても小児医療センターを中心として、高度な医療を提供しています。

 近鉄不動産株式会社
  近鉄不動産は、近鉄グループの不動産部門の中核企業として、あべのハルカスをはじめとするオフィスビル・商業施設の運営、マンション・戸建住宅の分譲、不動産仲介、リフォームのほか、レジャー施設及びゴルフ場の経営、トマトの生産、加工及びトマトジュースの販売、てんしばの運営・管理など、住まいと暮らしに関する様々な事業を展開しています。お客様の生活スタイルや時代のニーズの変化を捉えて、新しいライフスタイルの提案を進め、広く社会に貢献してまいります。

 地方独立行政法人天王寺動物園
  1915年(大正4年)1月1日に開園し、大阪の地で110年以上にわたり愛されてきた動物園です。面積約11ヘクタールの園内に、およそ170種1,000点の動物を飼育しており、動物福祉を一番の柱とし、大都市大阪にふさわしい地域社会と国際社会に貢献できる人にも動物にもやさしい動物園をめざしています。

 クラスター株式会社
  「共創空間のOSをつくる」というビジョンを掲げ、日本最大級のメタバースプラットフォームを開発・運営しています。独自開発の大規模同時接続基盤を核として、リアルとバーチャルを融合した共創空間インフラを提供しています。AI活用やユーザーの行動解析の研究開発も推進し、テクノロジーと創造力で、次世代の社会インフラをつくり続けています。

プレスリリース提供:PR TIMES
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