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里親奨学金対象のSonu・Santosh・Chandan・Mistu
NPO法人結び手(代表理事:福岡洸太郎)は、インドで教育支援を行う中で出会った子どもたちが、家庭の経済状況や暮らす地域の教育環境によって学ぶ機会を失わないよう、子ども一人ひとりの教育費を支える「里親奨学金」を開始しました。
結び手が活動する地域には、学校があっても十分な教育を受けることが難しい子どもたちがいます。これまで地域の教室を通じて学ぶ機会を届けてきましたが、その中で力を伸ばした子どもが、さらに学力や可能性を伸ばせる環境へ進むための支援も必要だと感じるようになりました。
そこで、学力や日頃の学習態度、将来地域の中で周囲に良い影響を与えていく可能性などを踏まえて対象となる子どもを選び、より良い教育環境で学び続けるための学費を支援する「里親奨学金」を始めました。
本制度では、年間5万円から、特定の子どもの学費を支援してくださる方を「里親」として募集します。現在、対象としている4人のうちSonuとSantoshはすでに支援者と通学先が決定しており、ChandanとMistuについて、新たに支援してくださる方を募集しています。
里親奨学金リーフレット_Chandan
里親奨学金リーフレット_Mistu
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■学校があっても、子どもが学べるとは限らない
インドでは、Class 1~Class 8までが義務教育とされ、政府系学校であれば義務教育期間中は無償で教育を受けることができます。しかし、結び手が活動する地域では、制度として学校が存在していても、子どもたちが十分な教育を受けられているとは限りません。実際に、学校へ通っていても授業が十分に行われないなど、学校に在籍することがそのまま「学べること」につながっていないケースに出会ってきました。
例えば、ビハール州ゴンガリヤに暮らす13歳のSantosh。
地域にも学校はありますが、先生が来ない日も多く、結び手が出会った当時、本を一冊も持っていませんでした。
それでもSantoshは、結び手が運営する教室で3年間学び続けました。
一方、グルガオンで暮らす11歳のMistuのように、もともとは学校に通えていても、家族の事情や移住によって教育環境が大きく変わる子どももいます。
Mistuはウェストベンガル州で毎日学校に通っていましたが、姉の重い病気の治療と、そのための収入を得るため、家族でグルガオンへ移住しました。現在はスラムで暮らしています。
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ビハール州ゴンガリヤに暮らす13歳のSantosh
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グルガオンで暮らす11歳のMistu
「学校があるか」だけでは、子どもが実際に学べるかどうかは分かりません。
住んでいる地域、家庭の経済状況、移住、言語、学校で受けられる教育の内容。
さまざまな外部環境によって、学び続けることが難しくなる子どもたちがいます。
■まずは、誰もが学べる場所を。結び手が続けてきた教育支援
こうした状況に対し、結び手では、学校への通学状況にかかわらず、活動地域の子どもたちが学べる教室を運営してきました。
地域の中に学習の場をつくり、読み書きや計算などの基礎的な学習から、一人ひとりの状況に応じた教育支援を行っています。
Chandan、Santosh、Sonu、Mistuも、こうした活動を通じて結び手が継続的に関わってきた子どもたちです。
地域の学校だけでは十分に学ぶことが難しくても、教室へ来れば勉強できる。
まずは、その状態をつくること。
それが結び手の教育支援の出発点でした。
しかし、活動を続けるほど、今度は別の課題が見えるようになりました。
■教室で一番できる子が、「もう分かるから」と学ばなくなる
一つの教室には、さまざまな学習段階の子どもがいます。
初めて文字や計算を学ぶ子もいれば、すでに授業内容をほとんど理解できる子もいます。
そのため先生は、どうしても授業についていくことが難しい子どものサポートに多くの時間を使います。それは、地域の子どもたち全体に学習機会を届けるためには必要なことです。
一方で、教室の中ですでに高い理解度に達した子どもにとっては、新しく挑戦できることが少なくなります。
自分より高いレベルで学ぶ同年代から刺激を受けることも、難しい問題に挑戦する機会も限られてしまいます。
すると、
「もう分かるから、勉強しなくてもいい」
「やっても簡単だから、つまらない」
と、せっかく持っていた学習への意欲を失ってしまう可能性があります。
さらに、教室の中で「勉強ができる子」として周囲から見られている子どもの姿勢は、他の子どもにも影響します。
目標になっていた子どもが勉強に取り組まなくなれば、「あの子がやっていないなら、自分もやらなくていい」と、教室全体の学習意欲にも影響しかねません。
学べない子どもに教育を届けるだけではなく、そこで伸びた子どもを、さらに伸ばせる環境につなぐ必要がある。
これが、従来の教室での教育支援を続ける中で見えてきた課題でした。
■そこで始めた、「里親奨学金」
里親奨学金は、結び手が継続的に関わってきた子どもの中から、さらに高い教育環境で学ぶ機会を届けたい子どもを選び、その学費を支援する制度です。
対象となる子どもを選ぶ際、見ているのは学力だけではありません。
教室の中で特に高い学習理解を示していること。
日々の学習に真面目に向き合っていること。
そして、将来的に身につけた力を自分だけのために使うのではなく、周囲の子どもや地域にも良い影響を与えていける可能性を持っていること。
こうした点を、普段の活動の中で子どもたちと接しながら見ています。
結び手が目指しているのは、「成績の良い子を一人、良い学校へ入れること」だけではありません。
一人がより高い教育を受け、さらに力を伸ばす。
その子が将来、周囲の子どもの目標になったり、自分が得た知識や経験を地域へ返したりする。
一人に届いた教育が、その一人で終わらないこと。
一人の子どもが持つ力を信じ、その可能性を広げることが、周囲の子どもや地域の未来にもつながっていく。結び手では、そこまでを見据えて、一人ひとりの教育を支えていきます。
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■年間5万円から、一人の子どもの教育を支える
里親奨学金では、対象となる子どもが、より良い教育環境で学び続けられるよう、その学費を支援してくださる「里親」を募集します。
支援額は年間5万円からです。
結び手が現地で継続的に関わってきた子どもについて、
どこで、どのような環境で暮らしているのか。
これまでどのように学んできたのか。
どのような力を持っているのか。
そして、将来何をしたいと思っているのか。
一人ひとりの背景を伝えたうえで、その子の教育を支えてくださる方を募ります。
現在、里親奨学金の対象となる4名のうち、SonuとSantoshはすでに支援者と通学先が決定しています。
現在は、ChandanとMistuの学びを支えてくださる方を募集しています。
■すでに支援者と通学先が決まった、SonuとSantosh
12歳のSonu――自分が学びながら、周囲の子どもにも勉強を教える
ビハール州ブッダガヤのスラムに暮らす12歳のSonu。
Sonuの父親は、自身が家族の世話のために学校を中退した経験があります。
現在はカフェや建設会社などで働きながら、「子どもには質の良い教育を受けてほしい」とSonuの学びを支えてきました。
Sonuの夢は、警察官になることです。
学校から帰った後も、結び手の先生や大学生から勉強や英会話を学んでいます。
さらにSonuは、自分自身が学ぶだけではなく、学校に通えていないスラムの子どもたちにも勉強を教えています。
Sonuについては、すでに支援者と通学先が決定しています。
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13歳のSantosh――本を一冊も持たず、3年間学び続けてきた
ビハール州ゴンガリヤに暮らす13歳のSantosh。
父親は遠くの街へ出稼ぎに行っており、母親、3人の姉、弟と暮らしています。
地域にも学校はあります。
しかし先生が来ない日も多く、結び手が出会った当時、Santoshは本を一冊も持っていませんでした。
それでも、この3年間、結び手の教室で板書と自分のノートを使いながら勉強を続けてきました。
Santoshの夢は、警察官になることです。
自分が暮らしてきた地域でさまざまな理不尽を見てきた経験から、「警察官になってみんなを守りたい」という夢を持っています。
結び手の教室の中でも特に高い学力を身につけてきたSantoshにとって、次に必要なのは、自分と同じように学ぶ力を持つ子どもたちから刺激を受けながら、さらに成長できる環境です。
Santoshについても、すでに支援者と通学先が決定しています。
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■現在、ChandanとMistuの「里親」を募集しています
「先生になって、村の子どもたちに勉強を教えたい」――12歳のChandan
ビハール州バタスプールに暮らす12歳のChandan。
結び手が3年前から教育支援を行っている地域で出会った少年です。
現在も、結び手の教室で学び続けています。
Chandanの夢は、先生になることです。
自分の暮らす地域で、学校に来なかったり、十分に授業を行わなかったりする先生の姿を見てきました。
だからこそ、彼は
「自分が先生になって、村の子どもたちに勉強を教えたい」
と考えています。
Chandanが私立学校で学ぶためには、年間5万円の支援が必要です。
これからも学び続け、教師になるという夢へ進めるよう、現在、学費を支援してくださる里親を募集しています。
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移住によって学ぶ環境が変わった、11歳のMistu
グルガオンに暮らす11歳のMistu。
彼女はもともとウェストベンガル州で暮らし、毎日学校に通っていました。母語はベンガル語です。
しかし、姉の重い病気の治療と、その費用を得るため、家族でグルガオンへ移住しました。
現在、家族はスラムで暮らしています。
移住後は生活環境だけでなく、言葉の環境も変わりました。
ヒンディー語を流暢に話すことにはまだ難しさがあり、それを理由に周囲の子どもから心ない言葉をかけられることもあります。
それでもMistuは、そうした言葉に黙るのではなく、相手に向き合って自分の言葉で言い返せる強さを、いじめを許さない強さを持っています。
そんな強さと正しさを持つ彼女を、この地域のリーダーとして育てていくために。
結び手は、彼女がきちんとした教育を受けられる学校に通うための支援をしていきたいと考えています。
Mistuが私立学校に通い続けるためには、年間5万円の支援が必要です。
現在、その学費を支えてくださる里親を募集しています。
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■「誰もが学べる」と「さらに伸びられる」を、両方つくる
里親奨学金は、これまでの地域での教育支援に代わるものではありません。
まず、学校や家庭の環境によって十分に学ぶことができない子どもたちに、地域の中で学べる場所をつくる。
そして、その場所で力を伸ばした子どもには、さらに自分の力を伸ばせる環境への道をつくる。
その子が新しい環境で得たものを、いつか家族や周囲の子ども、地域へ返していく。
Sonuがすでに周囲の子どもたちに勉強を教えているように、一人への教育支援は、その一人だけで終わらない可能性を持っています。
学校があるだけでは、学べない子どもがいる。
だから、まず学べる場所をつくる。
そこで伸びた子どもが、その先へ進める道もつくる。
里親奨学金は、結び手が現場で教育支援を続ける中で見えてきた、その「次の課題」に取り組むための制度です。
■里親奨学金へのご支援について
現在、ChandanとMistuの教育を支援してくださる方を募集しています。
支援額:年間5万円から
現在里親募集中:Chandan、Mistu
里親奨学金リーフレット_Chandan
里親奨学金リーフレット_Mistu
本制度でいう「里親」は、対象となる子どもの教育費を支援する方を指します。
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■NPO法人結び手について
NPO法人結び手は、「外部環境が原因で努力できない人に機会を提供する」ことを目指し、インドを拠点に活動する団体です。
教育を受ける機会が限られている子どもへの基礎教育、女性の自立に向けた職業訓練、医療へのアクセス改善など、地域の状況に応じた活動を行っています。
団体名:NPO法人 結び手(Musubi-Te Foundation)
代表理事:福岡洸太郎
公式サイト:https://www.musubite.org/
公式Instagram:https://www.instagram.com/npo_musubite
■本件に関するお問い合わせ先
NPO法人 結び手(Musubi-Te Foundation)
広報/取材窓口:info@musubite.org
プレスリリース提供:PR TIMES

