学事出版株式会社(代表取締役社長:鈴木宣昭)は、大日向小学校・大日向中等教育学校 編、久保礼子・関康平 編著による新刊『日本初のイエナプランスクールが大事にしてきたこと』を2026年9月24日よりAmazon等で発売開始いたしました。
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2019年、長野県南佐久郡佐久穂町に開校した大日向小学校は、一条校として日本で初めてのイエナプランスクールです。2022年には大日向中学校が開校。2026年度には大日向中学校を改編し、中学・高校の6年間を通してイエナプラン教育を行う大日向中等教育学校が開校しました。
日本の学校制度の中で、イエナプラン教育をどう実現するのか。
大日向小中学校では、開校以来、教職員たちが試行錯誤を重ねながら、授業や学級だけでなく、行事、学校環境、大人と子どもの関係、保護者や地域との関わりまで含めて学校をつくってきました。
本書では、その実践と試行錯誤を一冊にまとめました。
サークル対話、異年齢での学び、自分で学習を進めるブロックアワー、協働的な探究、順位をつけない運動会、学校ごはん――。
特徴的な取り組みを紹介するだけではなく、その背景にある考え方や、うまくいくまでの工夫、実践する中で直面した難しさや葛藤も紹介します。
「日本型のイエナプラン」をつくる7年間
イエナプランは、1920年代にドイツで始まり、その後オランダで発展してきた教育方法です。学校やクラスを一つの「共同体」と捉え、子どもたちがともに過ごし、生活し、学習する中でともに成長していくことを重視しています。
異年齢の子どもたちで構成するグループ(クラス)、自分で計画を立てて学習を進める「ブロックアワー」、協働的に探究する「ワールドオリエンテーション」など他の学校ではあまり見られないような教育実践をしていることが特徴です。また、学校生活を構成する「対話」「遊び」「仕事(学習)」「催し」を大切にしています。
しかし、大日向小学校の開校に際して、日本の学校現場で適用できる完成されたモデルがあったわけではありませんでした。
教職員たちはドイツやオランダの実践に学びながら、日本の学校制度や子どもたちの姿に向き合い、自分たちの学校のあり方を一つひとつ考えてきました。
日本におけるイエナプラン教育の普及に長く携わり、本書を推薦する日本イエナプラン教育協会特別顧問・リヒテルズ直子さんは、その歩みについて、
「教員と保護者が、子どもたちのために、自ら変わろう、学ぼう、創ろうと協働した歴史でもある。本書に著された成果は、理想の社会を目指して働く教育者に、一歩踏みだす勇気をもたらすことだろう」
と評しています。
サークル対話、チャイムのない学校、自分で計画する学習
では、大日向小中学校では、実際にどのような学校生活が行われているのでしょうか。本書では、子どもと大人が輪になって話す「サークル対話」をはじめ、子どもたち自身が考えるルールづくりや自治活動、大人と子どもの関係づくり、教室環境などを紹介しています。
学習では、自分で計画を立てながら学習を進める「ブロックアワー」、協働してテーマを探究する「ワールドオリエンテーション」、教科のプロジェクト学習などを収録。
さらに、「チャイムがないこと」や、子どもの自律を支える計画表、学ぶ場所を自分で選べる環境、評価のあり方など、日々の学校生活を具体的に紹介します。
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中学校のサークル対話の様子
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小学校のブロックアワーの様子
授業だけではない。「学校そのもの」をどうつくるか
イエナプランの考え方が表れるのは、授業だけではありません。大日向小中学校の運動会では、「何のための運動会なのか」を考え、子どもたち自身が運営にかかわってつくっています。修学旅行にも、子どもたちが主体的にかかわります。
学校環境についても、子どもたちの居場所となる保健室や図書館、給食ではなく「学校ごはん」と呼ぶ大日向食堂、教職員の対話が生まれるスタッフルームなどを紹介しています。
さらに、保護者プロジェクトや「対話の会」、地域との交流など、学校を教職員だけでつくるのではなく、保護者や地域とどのような関係を築いてきたのかも取り上げます。
学習、生活、行事、空間、人間関係――。
本書から見えてくるのは、それらを別々に考えるのではなく、学校生活全体を通して「どんな学校をつくりたいのか」を問い続ける学校づくりです。
「イエナプランスクールでなければできない」本ではありません
本書が示すのは、「イエナプランスクールをつくるための正解」ではありません。大日向小中学校自身も、開校以来、試行錯誤を続けています。
その中で一貫して大切にしてきたのが、「子どもを真ん中にして学校をつくっていく」という考え方です。
- サークル対話の場をどうつくるか。
- 子どもが自分で学びを進めるために、大人は何を準備するのか。
- ルールは誰が、どのようにつくるのか。
- 行事は何のために行うのか。
- 教室や職員室をどのような空間にするのか。
本書では、そうした日常の具体的な場面に即して、学校づくり、クラスづくり、教科指導、大人と子どもの関わり方を考えるヒントを紹介しています。
イエナプランスクールに限らず、「明日の学校や教室を少し変えてみたい」と考える教職員にも読んでほしい一冊です。
日本イエナプラン教育協会特別顧問・リヒテルズ直子さん推薦
百年前にドイツでペーターセンが示した学校教育への新たなビジョン、イエナプラン。また、60年前から学校現場でその実践を試みてきたオランダの教師たちの仕事とその成果。
大日向小中学校では、イエナプラン教員としての現場経験のない教員たちが一丸となり、ドイツとオランダの前例に学びつつ、日本型のイエナプランを作ろうと悪戦苦闘してきた。
設立から7年、教職員チームの格闘は、とても言葉では語り尽くせない紆余曲折と創意工夫、涙と笑いの連続だった。
教員と保護者が、子どもたちのために、自ら変わろう、学ぼう、創ろうと協働した歴史でもある。本書に著された成果は、理想の社会を目指して働く教育者に、一歩踏みだす勇気をもたらすことだろう。(本書帯より)
編著者コメント
大日向小中学校では、開校からずっと試行錯誤を繰り返し、たくさんの実践を行ってきました。今回ようやく書籍という形でそれをお伝えできるようになりました。私たちは、イエナプランの実践が日本の公教育を変えるきっかけになるという思いで挑戦を続けています。私たちの取り組みは唯一の正解を示すものではありませんが、明日の学校や教室を変えるためのヒントになれば幸いです。主な内容
第1章 イエナプランについてイエナプランが生まれた背景/ペーターセンの思想/オランダにおける発展/イエナプランスクールとしての大日向小中学校
第2章 対話・遊び
サークル対話/ルールを自分たちで決める/自治活動/遊び/教室環境/大人と子どもの関係性/スタッフの研修・関係づくり など
第3章 仕事(学習)
ブロックアワー/計画表/ワールドオリエンテーション/教科のプロジェクト/異年齢で学ぶ技能教科/個別学習支援/評価 など
第4章 催し
運動会/大日向発表会/修学旅行/入学を祝う会・卒業を祝う会 など
第5章 学校環境
保健室/図書館/大日向食堂/スタッフルーム/保護者の関わり/地域との関わり など
編者・編著者
大日向小学校2019年、長野県南佐久郡佐久穂町に開校。一条校として日本で初めてのイエナプランスクール。
大日向中等教育学校
2022年に大日向小学校に併設する形で開校した大日向中学校を改編し、2026年度に場所を移して開校。中学・高校の6年間を通してイエナプラン教育を行う。
久保礼子
大日向小学校 校長。
関康平
大日向中等教育学校 教頭。
書誌情報
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/83442/86/83442-86-a89f80d30882770c3e7fe9f8b6f95632-472x679.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]『日本初のイエナプランスクールが大事にしてきたこと』編:大日向小学校・大日向中等教育学校
編著:久保礼子・関康平
ISBN:978-4-7619-3141-4
判型:A5判
ページ数:224ページ
定価:2,530円(税込/本体2,300円+税)
Amazon発売:2026年9月24日
学事出版オンラインストア
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会社概要
会社名:学事出版株式会社
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事業内容:教育関連図書・教材の出版
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